仙丈ヶ岳

 今回は会社の同僚2名とのキャンプ登山になりました。初めての南アルプスは、2日めは快晴で、素晴らしい稜線歩きが満喫できました。それでも、我々が帰りに通ったこの稜線は素晴らしすぎて、途中小屋もなく、水場もなく、登りで使うにはそれなりの準備が必要だと思います。 我々が下っている時に登ってくる登山者と、こんな会話がありました。

登山者「どこかこの先にビールのようなものが飲める所はありますか?」
私   「ナイよ。それどころか水場もナイよ。水は持ってますか?」

この時の登山者の落胆した表情は忘れられません。
 
 無理をすれば、日帰りもできる3000m峰として人気があり、稜線ではたくさんの人とすれ違いました。

行った日 1997年7月
アクセスメモ 
(1日目)戸口台駐車→(バス)→北沢峠→大滝の頭→馬の背ヒュッテ→藪沢カール(泊)
(2日目)藪沢カール→仙丈岳→小仙丈岳→大滝の頭→北沢峠→戸口台
 


 頂上の藪沢カールにあるキャンプサイト。ここは標高2900mで、キャンプサイトとしても高すぎる場所にある。ここまでテントを担いで登るのは、くたびれた。特にキャンプサイトが見えるようになる2900m直前からはバテバテであった。

 でも、最高のロケーションで夜には天の川と人工衛星のショーを見て、眠りについた。また遠方では目線と同じ高さで稲妻が光っており、幻想的な光のショー を楽しませてもらった。



 キャンプサイトから藪沢カールを経て仙丈岳を望む。このカールは規模は小さいものの、きれいなカルデラのような円形をしている。ここもかつては氷河だったのだ。

 一緒に写るのが、同僚の若手であるK氏。痩せていてタフ、おまけに20代なので、私より10kほど多く担いでもらった。(これはラクチンだったのだが)



 帰途、甲斐駒を望む。帰りは最高の天気で、気持ちよい稜線歩きであった。快晴に思わず微笑む。ただし、ルートは結構キツくて、足がバテる。やはり、若者と一緒の登山も考えものではある。


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