アジア旅行記

【初めての香港(マカオ・深セン)編】 '94/12/04〜11   作成日:'97/02/08


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【初めての香港】 '94/12/04〜
◆凍える日本を脱出  '94/12/04
 朝4時に起床。5時には出発する。寒い時期の旅行は初めて。荷物の選択に迷って
しまう。香港は台湾よりもまだ南だしあったかいだろうと薄手の長そでに薄手のジャ
ケットを着こみ、荷物の中には半そでのみにする。
 日本は寒い。電車に乗ってる間は良かったが、空港行きのバスを待っているとき震
えが止まらない。無理して荷物を減らしたのをちょっと後悔する。バスが来れば大丈
夫さ。空港はえらく混んでいたが、出国審査はすいていた。台北経由で香港へ。


◆香港へ
 着陸前に旋回すると聞いていたが、実際経験してみるとすごい!左の窓からは空し
か見えないが、右の窓には空がなく、ビルしか見えない。こんな低いところでえぇん
かいと心配になる。啓徳空港に着くと何か少しドブ臭いにおいがする滑走路の両側が
海(?)だからだろうか。
 入国審査がとても混んでいる。入国できるまでに1時間かかってしまった。日本を
出発する前にインドネシアで知り合ったRさんに連絡したけど返事がなかった。空港
に来ているのかどうか?キョロキョロしながら出口へ向かう。ほとんど出口というと
ころまで来て見つける。ずいぶん待っていてくれたようで、2時間待って見つからな
かったら帰ろうと思っていたとのこと。
 インドネシアでは英語で話していたが、今回は中国語で話す。こっちの方がずっと
気楽。Rさんもその方が気楽みたい。香港は暑いかなと思っていたが、案外寒い。昨
日雨が降ったので平年並まで下がったとのこと。


◆尖沙咀をぶらつく
 重慶大厦のゲストハウスに宿を取る。なかなかすごい雰囲気。Rさんの案内がなけ
れば入って行かなかっただろうなと思う。あたりをウロチョロしてからベトナム料理
店で夕食。どの辺がベトナムなのか良く分からなかったが、まずまず。
 まだほとんど何も見ていないが、香港はなんとなく日本の都会の雰囲気に似ている。
物凄く混みあってるところなんてそっくり(?)。
 尖沙咀から香港島を望んだ夜景はすごくきれい。どうりでアベックが多い。Rさん
曰く、なんで今来たの?あと2週間すればクリスマスでもっときれいなのにとのこと。
ちょっと残念。100万ドルの夜景と言うけど、聞くところによるとそれだけの価値
があるのはクリスマスの時だけで、通常は20万ドルだそうだ。気の早いビルがクリ
スマスのイルミネーションを始めているので50万ドルくらいだったのかな?どっち
にしても、初めて見ると感動ものです。
香港島夜景


◆スターフェリーに乗って香港島へ  '94/12/05
スターフェリー 部屋に窓がないので一体何時なのか分
からない。なんとなく目が覚めてきて一
度時計を見る。しかし、なんとまだ5時
半。日本時間ではいつも起きている6時
半。体はまだ1時間の時差を理解してい
ないということか。とかいいながらも、
もう一度眠りにつく。9時ごろ出発し、
近くにあったマクドナルドで腹ごしらえ
し、まずはCIのオフィスへ行きリコン
ファーム。
 スターフェリーに乗って香港島へ向か
う。毎日これに乗って出勤するなんてな
んかいいな等と思う。香港島に着いてカ
メラの電池が切れかけていることに気付
香港島の高層ビルく。売店で電池を買う。無料バスに乗りトラム乗り場
まで行く。でも、すぐにはトラムに乗らずその横にあ
る香港公園をぶらついてみる。天気がよく気持ちいい。
一画を大きなネットで囲い鳥を放し飼いにしているエ
リアがあった。高層ビル街の近くにこのような所があ
るのはうらやましい。
 ちょうどお昼の時間となり、沢山の人達が公園でお
昼を食べている。近くで弁当を売っているのかな?こ
ういう風に緑の中での昼休みもなかなかいいな。さて、
お腹が減ったので公園内にあったレストランに行く。
中庭のテーブルを選ぶ。チャーハンを食べたがちょっ
と脂っこかった。 公園ではTVドラマか何かの撮影
をしていたり、結婚式の後の記念撮影をしたりもして
いた。公園内に結婚登録所(っていうのかな?)があ
るからかな。でもウェディングドレスを着て役場に行
くって言うのは僕の感覚ではあんまり想像できないな。





◆ピークから“香港”を望む
 トラムの駅に戻りこちらの人がピークと呼ぶ山頂に向かう。思ったより急な勾配を
登っていく。椅子に座っていてもお尻に体重がかかっている感じではなく、背中に体
重がかかり寝ころんでいる感じになる。トラムの床は凹凹になっていた。最初は何じゃ
こりゃ?と思ったが、坂を登りだして納得。床が平らだと立っていると滑ってしまう。
うまくしてあるものだ。
ピークからの眺め
 上からの眺めはなかなかすばらしい。(夜景はさぞきれいだろうと思うが、聞くと
ころによると夜は危険だとか。)山頂の駅からさらに上の方に道が続いていたので歩
いて登っていってみる。別荘のような家が立ち並んでいる。人通りはほとんどない。
一番上まで行ったが島の南側は見えたが、期待した九龍側は余り見えない。
セントラル トラムの駅に戻り、ショッピングセン
ターで休憩。帰りはバスを利用すること
にする。どのバスに乗ればいいのかな?
とキョロキョロしていたらサラリーマン
風のおじさんが教えてくれた。結局この
おじさんも同じバスでセントラルまで行っ
た。バスを降りたところでおじさんが
“あんたどこから来たの?”と聞くので
“日本からだよ”と(北京語で)答える
と、“日本人?”(北京語)“Japanese
?”(英語)と、ウソ?ってな感じで驚
き、“楽しんでいってくれ”と言いなが
ら握手してきた。



◆巨大エスカレータの“旅”
エスカレータ上 エスカレータ下
 セントラルに巨大エスカレータがあると聞いていた
ので試乗しに行く。下の方は傾斜が緩やかなので階段
状ではなく、ムービング・ウォークのような感じであ
る。乗り換えをしながら登っていくと途中から階段状
の通常のエスカレータになる。繁華街から離れていく
とエスカレータが細くなる。一番下から一番上まで1
5分もかかった。エスカレータは1本だけで、時間により登りになったり、下りになっ
たりする。と言うことで、戻るのは階段。こちらも同じく15分かかった。しかし、
街中にエスカレータがあるというのは何か奇妙な感じがする。


◆部屋を移る  '94/12/06
 やたらと狭い部屋だったので換えてもらう交渉をする。中国系のオーナーがいれば
話はまだ楽だが、あいにくインド系のスタッフしかいない。オーナーにHK$150の部屋
に移れると聞いていたのでそのつもりだったが、同じ部屋なのに180だと言われる。そ
んなはずはない、オーナーに聞いてみろ、などと言ってねばり150でOKとなる。とこ
ろが日払ではなくすべて前払いしろとのこと。まあいいかと思いながら、彼の書いて
いる領収書を見ると640になっている。なんで150×4が640なんだ!舌の根の乾かぬう
ちに何言ってるんだと文句を言い600だけ払う。鍵のデポジットは別に50取られた。
(ちゃんと50返してくれるんだろうな?)


◆屏山文物径へ
屏山駅 Rさんに勧められた屏山文物径に行っ
てみることにする。まずはMTR(地下
鉄)で全湾へ向かう。MTRの座席はス
テンレスでできていて、地球の歩き方に
スーっと滑っていくマンガが書いてあっ
たが、乗る前は何を大げさな、と思って
いたが、いやいや、本当に発車と停車の
時にスーっと滑ってしまう。どうも落ち
着かない。
 全湾に着き、昔の香港の住居を展示し
ている三棟屋博物館に行ってみるが何と
定休日。ついていない。ゴマをまぶして
油で揚げた団子を売っていた。以前イン
ドネシアで同じようなお菓子を食べ、と
石を祭った祭壇ても美味しかったので買って食べたが、
期待ほどではなかった。バスで屯門に向
かう。電車に乗り継ぐのだが、どこのバ
ス停で降りればいいのか良く分からない。
窓の外をじっと見つめ、線路のあるとこ
ろで降りる。どうやら正解。電車の切符
を自動販売機で買おうとするが、コイン
がない。近くの店屋で崩してもらう。
 2時間かかってようやく屏山へ到着。
ここも香港の昔の建物が見れるところな
のだが、HKTA(香港観光協会)で地図を
もらって来なかったら、どこがどこだか
わからないくらい点々と散らばっている。
あとで宿に戻ってゆっくりパンフレット
を見ると1.5時間の散歩道となっている。う〜ん、そりゃ散らばってるわ。尖沙咀な
どで見る香港の発展したイメージとは違い、田舎の雰囲気。こんなところもあるんだ
な、香港全部が摩天楼の訳ないな、と妙に納得してしまった。



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