アジア旅行記

【初めての香港(マカオ・深セン)編】 '94/12/04〜11   作成日:'97/02/08


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【Conclusion】
◆Conclusion '94/12/09
 最後の夜に香港の友人のRさんと食事をした。Rさんもバッグパッカーで今回は色々
と観光アドバイスしてくれた。旺角の客家料理店で魚料理を食べたがこれがなかなか
美味しかった。(店の名前を忘れてしまったのが残念。)色々お世話になったのでと、
支払いを持った。店を出てからRさんが急に“日本にはチップはないの?”と聞いて
くる。あれ?もしかして、さっきチップを払うべきだったのかな?と聞くと、普通お
つりのコインはチップにするとのこと。おつりを全部取ってしまったので驚いていた
ようだ。
 旺角の女人街をぶらつき、マクドナルドで一服しながら雑談。その時Rさんが、と
ころで今回の旅行の Conclusion を聞かせてと言う。Conclusion ってこんなときにも
使う単語なのかな?それともふざけた言い回しなのかな?良く分からなかった。
 で、Conclusion(まとめ)だが、最初はショッピングの街、グルメの街と言う印象
しかなかった香港だが、屏山のような田舎の雰囲気の街やランタウ島のように自然の
残っている所もあるんだなと言うのが、実は当たり前なのだろうが、新鮮な印象だっ
た。そしてそれ以上に香港では、道端にチャンスが転がっているな、と感じた。どう
してそんなふうに思ったのか説明できないが、活気に満ち、自由な雰囲気がそう思わ
せたのかも知れない。また、97年の中国への返還後に広東省に飲み込まれてしまう
のではと言う見方もあるが、お隣の深センは“香港に追い付け、追い付け”で手いっ
ぱいで、深センらしさと言うのが感じられず、飲み込まれるのは逆に広東省なのでは
ないかとさえ思えた。
 結局、難しいこと抜きにして香港は面白いところだなと思った。(このあと2回香
港に行ってしまいました。)
 そう言えば“深センにも行ってきた”と言うとRさんに“なんであんな面白くもな
いところ行ったの?”と少し強く言われた。やっぱり返還前とあって香港に追い付け
追い越せの深センは好きになれない所なのだろうか?確かに面白いところではなかっ
たし、勘繰りすぎかな?


◆香港最終日 '94/12/10
みんなが貼っていたシール 九龍公園内の博物館へと向かう。公園
の近くで胸に同じシールを貼った人が沢
山いる。何だろうと思っていたら女子学
生が募金活動をしていた。そういうこと
か。博物館が開くまで少し時間があった
のでベンチに座りどのくらいの人が募金
をしているのかなと思いシールをしてい
る人を数えてみた。結果は13人中4人
であった。(多いのか少ないのか良く分
からないけど。)
 博物館では香港の歴史が展示されてい
て、昔の様子が再現してあったりして思
いのほか面白かった。アッと言う間に時
間が過ぎて後半は駆け足になってしまっ
た。ちょっと残念。
 チェックアウトする際に鍵のデポジッ
トを返してもらおうとすると、宿の例の
インド人スタッフはベットで寝ている。
チェックアウトするよと言ってゆすった
りするが起きない。机の上には誰かの鍵
募金活動が置いてある。こうやって寝ていればデ
ポジットをあきらめて鍵を置いて帰って
いくと思っているのか?机上の鍵はそう
しろと言わんとしているのか?わたしゃ
そんなに甘くないよ。
 彼の顔の前で鍵をチャラチャラならし
ながら、“鍵もらって帰ろうかな〜?”
なんて言うと急に起き鍵に手を伸ばして
くる。ようやく起きたか、タヌキ君。こっ
ちもサッと手を引っ込め、顔を見つめて
一言、“デポジット”。こっちの勝ち。
 中にはデポジットをあきらめてそのま
ま帰っていく客もいるんだろうな。彼と
してはいい臨時収入なわけだ、と勝手に
納得しながらバスで空港へ向かう。


◆日本へ '94/12/10〜11
 どのバス停で降りたらいいか分からないので運ちゃんに着いたら教えて、と頼んだ
がウンともスンとも言わない。でもチャンと教えてくれた。さらに空港ビルまでの行
き方を簡単に説明してくれた。
着陸直前の旋回 ファイナルコールがないので注意しろ、
というのをガイドブックで読んでいたが、
ファイナルコールどころか何のコールも
ない。飛行機が旋回しながら着陸してく
るのに見とれていたら、とっくの昔にボー
ディングになっていて、危うく乗り遅れ
るところだった。(みなさん、気をつけ
ましょう。)
 席についてすぐに出発。でも、機長よ
り7番目のキューに並んでいるとアナウ
ンス。結局1時間遅れで離陸。大体、同
じ時刻に何機も離陸するようなスケジュー
ルこなせる訳が無い。台北でのトランジッ
ト間に合うかな?待ち時間が短くなって
丁度いいかな?なんて思っていたが、時間的には後者となった。ところが、次の飛行
機のボーディングがなかなか始まらない。どうしたのかな?と思っていたら、“機体
トラブルでフライトはキャンセルされました。次のフライトは翌朝4時40分です。”
とのアナウンス。ありゃまー。いつもは休みギリギリに帰国していたが、今回は1日
前に帰国の予定にしていて良かった。危うく無断欠勤になるところだ。
 で、このあとどうなるのかな?と思っていると2時間くらい待たされて、ホテルへ
ご案内。トランジットで入国しない扱いだが、普通のホテルに行くので“逃げられな
いように”(?)パスポートを預けることになる。ホテルに着いてからも大変。日本
便なので日本人が多いのだが、中華航空のスタッフは日本語がわからない。手続きが
進まない。“も〜、一体何なの?”とちょっとパニック状態のおばさんの通訳をして
あげた。おばさんは自分の用件が済むとさっさとどこかへ行ってしまった。おいおい、
礼ぐらい言えよ。自分のチェックインを済ますと後ろから誰かが肩をたたく。何かな
?と思うとさっきの中華航空のスタッフがもう1組頼むとのこと。何かサービスが良
くなるかな?とちょっと期待したが何もなかった。
 次の日は3時10分にモーニングコール。ねむい〜!空港へ行くと昨日のおばさん
が“昨日はありがとうございました”と言いに来られた。これはこれはご丁寧に。昨
日はパニクッテたもんね。
 どうにか無事、日本に到着。



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