磯の魚たち( Top ) > その他魚かな > お世話になります
= お世話になります =

図鑑、採集する種類が増えてくると、魚の名前を調べるのにハンディタイプの図鑑ではどうしても種類が少なくて物足りなくなります。海には持っていけないけれど机上で調べるために種類の多き大型の図鑑が必要となります。「日本の海水魚」は改訂版が欲しいところです。

下記の図鑑で一番活用しているのは上段の3つ。これらでほぼ調べられるのですが、鮮明な写真を求めて下段の図鑑も見ます。(本の画像をクリックするとAmazonが開きます)

「日本の海水魚」
1997年版
山と渓谷社
(2420種)
「日本産魚類検索 全種の同定」
第三版 2013年版
東海大学出版会
「魚類写真資料データベース」
Web
神奈川県立生命の星・地球博物館
国立科学博物館
日本のハゼ 日本魚類館 磯魚ワンダー図鑑 幼魚ガイドブック 磯採集ガイドブック

*****

本屋さんに行けば、こと海水魚に関する本のたぐいを見つけると反射的に手にとって見てしまいます。ほらっ、あなたの目の前にあるその本ですよ。とりわけ「海水魚図鑑」等のたぐいとなると、買って帰って、家でなめるように写真を眺めては、「ふっふっふ・・これ、採ったぞ・・」と、思ったことありませんか?。

私が最初に買ったのは、「学研の観察図鑑シリーズ」の「海の魚」と「海の生き物」、これは随分と海に持って行きました。本の大きさも値段も手頃だし、子供達が小さい頃はとても役に立ったものです、そして今でも時々お世話になっているのは後者で、エビ、カニ、ウミウシ類はこれしか持ってないもの。

次に買ったのが、小学館の FIELD GUIDE Vol.2 と Vol.3 で「日本の魚-海水編」と「日本の魚-淡水編」、この本から図鑑のイメージがちょっと変わりましたね。お魚の存在感のある生態写真を食い入るように見つめていたのを思いだします。また、この頃から磯での採集魚の種類も増えて「あれっ、載ってない・・・」というようなことが時々あるようになりました。そうなると区の図書館へメモ帳持ってお世話になりに出かけていくのです。

その次に買ったのが、山渓フィールードブックス6、ズバリ「海水魚」これなんか、あなたの本棚にも並んでいそうですが?。「また買ってきた」という視線に対して「だって前の本には載ってないもん」という言い訳をする。そうしてひとつでも載っていないと、今度買う時にこの言い訳をして買えばいいかなーと。今一番磯に携行しているのがこれ、だって幼魚が一番多く載っていますからね。

そうして、何ゆえか妻が買ってきてくれたのが「海水魚カタログ」、実は、私は本屋さんでこの本を見ており、前の本よりも載っているお魚の種類が少ないので、買うに価しないと思っていたのです。でも、とても奇麗な写真だった。図鑑というものとは制作意図が異なるものです。

そうして、次に手にとったのが、山渓カラー名鑑「日本の海水魚」と東海大学出版会「日本産魚類生態大図鑑」の2冊、どちらも欲しいが、どちらかに選別しなければならない境遇だろうし、う~ん「日本産魚類・・・」は図書館でなじみのある本であり、何度も手に取り迷った。結局、種類の多さで前者に決定。

一応これで図鑑の買い漁りは終了。かとも思えたのですが、やはり素人の性、新しく採ったお魚は、やはり、お写真だけでは器量はわかりませぬ。せめてお名前だけでも知りたい、ということになってしまったからには、やはり「あれ」を買わねばなるまい。1年程前から目を付けている「あれ」は会社からの迂帰路の途中にある古本屋さんの奥近く一番上に鎮座している。

それは、東海大学出版会の「日本産 魚類検索 全種の同定」というものですが、カラーでないゆえに高価であり、あまり買い気が起こらなかったものでした。「今日は、中身を見て、買うか買わないかを決める…」つもりが、帰りの電車ではあっさりと膝の上に。この本は眺めて楽しめるものではないのですが、ここぞという時にはお世話になります。2001年1月に第二版、2013年3月に第三版が発売されました。

あなたの本棚に同じものが並んでいませんか?右下の「横浜の魚たち」は頂きものです。

これで完璧さ。と言いたいところですが、私の採集するお魚のほとんどは幼魚なんですからね、これらが載っていないとお話にならない。でもねーやっぱり、全ては載っていないんですよ。そこでどうしてもお世話になってしまうのがここ神奈川県立生命の星・地球博物館 なのです。

此処の方達はいとも簡単に「あ、×××だよ」とお判かりになるんですよね。何故なら、私がこれまで買ってきた本の制作に携わってきた方達ですから、御自分のお魚達を、まさか知らないなんて言わないでしょう。

でも、テングハギ属などは幼魚の写真が少なく、博物館の魚類分野専門の学芸員殿でさえ判らないこともあります。例えばサザナミトサカハギは、幼魚時の同定はツマリテングハギでしたが、数年後に特徴が出てきて、当方からの連絡後に同定されたこともあります。

これまで書いてきたことは、1年に数回程度はお世話になるものですが、毎日お世話になるものといえば、ホームページの立ち上げ時から相互リンクを張って頂いてる「Syun さん」「Kazu さん」「Sawada さん」を始めとする採集家の方々のホームページです。この方達のHPを眺めていると、採集心をくすぐられるのですねー、採集心が高揚してきます。また、急に水槽の比重を計ったり器具を点検したり、自分の飼育しているお魚がいとおしくなって、そそくさと水槽の掃除なんぞを始めたりもしてしまいます。私の採集と飼育の活力源であるのです。

前のページへ戻る