磯の魚たち > 魚(幼魚)の画像 ナ行 ノトイスズミ タイドプール(潮だまり)や浅瀬で見られる小さな魚たちの紹介

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ノトイスズミ 〔 ノトイスズミ 〕イスズミ科
 見られた時期:7月~9月

海面を漂うちぎれた海藻や漂流物に付きまとっている。通っている磯ではほぼ毎年見ることができるが数は少ない。この個体は7月中旬に採集。

イスズミ科の幼魚たちは同定が難しいのに一緒にいることが多い。この個体もイスズミと一緒にいた。

活発に泳ぎ回り、人口餌にも慣れるのが早く成長も早い。混泳している他の種類への影響は殆どなかった。

撮影個体:2.2cm(成魚:50cm)
 学名:Kyphosus bigibbus Lacepède 1801 ⦿ 写真クリックで大きい画像
ノトイスズミ

上記と同じ個体です。採集して水槽に入れて10日間ほどはこの状態でした。

これでは何の種類か?わからないよねぇ。

撮影個体:2.0cm(成魚:50cm)
⦿ 写真クリックで大きい画像

イスズミ科5種の中から採集した3種の比較

日本近海のイスズミ科は下記の5種が知られています。
・ノトイスズミ ・テンジクイサキ ・イスズミ ・ミナミイスズミ ・コシナガイスズミ

*5種の背びれと臀(しり)びれの棘数と軟条数、体側中央の縦列鱗数を比較してみる。

  背びれ棘数 背びれ軟条数 臀びれ棘数 臀びれ軟条数 体側中央の縦列鱗数
ノトイスズミ 11 12 3 11 58~69
テンジクイサキ 11 12 3 11 51~57
イスズミ 11 14 3 13 56~64
ミナミイスズミ 11 12 3 11 62~72
コシナガイスズミ 10~11 15 3 13

コシナガイスズミだけ"コシナガイスズミ属"で他4種は"イスズミ属"に分類されています。"イスズミ属"4種の識別についての論文が出ています(2022年6月)。
 日本産イスズミ属4種の成長に伴う形態と色彩の変化 および幼魚期における識別

この論文を基に当方が採集した3種をまとめてみました(クリックすると拡大画像が開きます)。
*比較しやすいように画像の向きを揃えています。