2017年に読んだ本




[No.12]

ブルーローズは眠らない- 市川憂人 12.2017 ★★★

2017/9/22 初版 東京創元社 

 「ジェリーフィッシュは凍らない」に続くシリーズ第二弾。 第二弾が一番難しいのだが、無難にこなせていると思う。 ただ・・・ 密室と場所のトリックに無理があり、スッキリとできなかったことが残念だった。 第三作はもっと難しくなるんだろうな。


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[No.11]

タフガイ- 藤田宜永 12.2017 ★★★

2017/7/25 初版 早川書房 

 この時代設定が個人的には堪らないであるが、今回も懐かしい「あの頃」を思い出して楽しい時間を過ごすことができた。 作品については、私が展開が読めるようになってしまったのか、意外性はまったくなくて予想通りの流れで終わってしまったのが残念。


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[No.10]

ジェリーフィッシュは凍らない- 市川憂人 12.2017 ★★★

2016/10/14 初版 東京創元社 

 そして誰もいなくなった、繰り返されてきている設定は珍しくなくて途中まではだらだら読んでしまった。 ただ、終盤になって俄然テンポが良くなり話が面白くなってきた。 でも、全体的にはもっと意外性が欲しかったという印象。


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[No.9]

慈雨- 柚月裕子 07.2017 ★★★

2016/10/30 第1刷 集英社 

 定年退職した刑事が旅の途中で昔担当した事件を思い出しながら人生を振り返る展開、読み応えのある作品だった。 この作者の作品はクオリティが高く、裏切られることがないので安心して読める。 題名がまた良いんだなぁ。


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[No.8]

静かな炎天 - 若竹七海 03.2017 ★★★

2016/08/10 第1刷 文芸春秋 

 女性探偵ものの短編集。 軽く読めて、なんとなく楽しい作品が並んでいて良い感じだった。 シリーズものらしいので、時間があれば他の作品も読んでみようかなと思った。


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[No.7]

涙香迷宮 - 竹本健治 03.2017 ★★★★

2016/03/09 第一刷 講談社 

 暗号ミステリーで、「このミステリーがすごい」の年間第1位作品。 いろは歌に何重にも仕掛けられた暗号を解読してゆくという内容はとても面白かった。 しかし、この構成を考えた作者はすごいと感心した、論理的に破綻がないようにするのはとても難しいと思うのだが見事に完成されていたのにはまさに驚きしかない。 素晴らしい作品に出合ったと思うと、うれしくなった。


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[No.6]

赤刃 - 長浦京 02.2017 ★★★

2012/01/05 第一刷 講談社 

 リボルバー・リリーが面白かったので、同じ作者のデビュー作を読んでみた。 力強い文章とリズム感のある展開で、またまた止まらなくなってしまった。 この作者はいいねぇ、これも映画にして欲しいものだ(もちろん綾瀬はるか主演で)


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[No.5]

リボルバー・リリー - 長浦京 02.2017 ★★★

2016/04/19 第一刷 講談社 

 ちょっと安物っぽい題名とその分厚さを見てちょっと引いてしまったが・・・ 読み始めると面白くて止まらなくなった。 こんな作品に出会えるのが本を読む楽しみなんだなぁ。 時代背景とアクションの微妙な違和感が心地よい作品。 この作者はすごいと思った。 映画化はぜひ綾瀬はるかでやっていただきたい。


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[No.4]

許されようとは思いません - 芦沢央 02.2017 ★★

2016/06/20 発行 新潮社 

 なかなか面白そうな題名に挽かれたのだが、短編集の中の表題作は印象に残る作品だった。 ただ、他の作品はいまひとつ感が強くてすっきりしないというか消化不良のような後味が残り残念。


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[No.3]

さよなら妖精 - 米澤穂信 01.2017 ★★★

2016/10/28 初版(新装版) 東京創元社 

 「太刀洗万智」のもっと若い頃を見たくて・・・ 高校生の彼女が登場する作品。 ユーゴスラビアの内戦がテーマになっていて興味深い。 ずいぶん前に内戦集結後のドブロブニクに行ったが、ケーブルカーは内戦で破壊されたまま放置されていて、美しい町のあちこちに銃弾の跡があったことを思い出してしまった。 太刀洗万智はいいねぇ、彼女が社会人になるまで待ってから「王とサーカス」を書くこの作者はすごい。 続編に期待するのは私だけだろうか?


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[No.2]

真実の10メートル手前 - 米澤穂信 01.2017 ★★★

2015/12/25 初版 東京創元社 

 「王とサーカス」がとても面白かったので、主人公だった「太刀洗万智」の若い頃を知りたくてこの短編集を読んだ。 なるほど、そうだったのかと納得する部分が多くて満足したのだった。


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[No.1]

王とサーカス - 米澤穂信 01.2017 ★★★

2016/1/15 7版 東京創元社 

 新年の作品、とてもおもしろかった。 主人公の描写がとても新鮮で、報道する立場からの内面に迫る、外国で展開する物語も読みごたえがある。 ベストセラーになっただけのことはあるなと思った。


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