2010年に読んだ本


[No.7]
■ キング&クイーン ■ 08.2010 柳広司  ★★
 講談社 2010年5月27日 第一刷

 期待をここまで外す作家も珍しい。 一言で言うと、内容が薄い。プレッシャーでこうなったのか、確信犯的 手抜きなのか、・・・
次回作に期待するしかない。


[No.6]
■ 廃墟に乞う ■ 05.2010 佐々木譲  ★★★
 文芸春秋 2010年12月01日 第二刷

 佐々木譲にしては、力が抜けた作品だと思う。 短編集であるが、表題の作品が直木賞を受賞している。 少し気が抜けたが、秀作であることは間違いない。


[No.5]
■ ダブル・ジョーカー ■ 04.2010 柳広司  ★★★
 角川書店 平成21年8月31日 初版

 ジョーカー・ゲームの続編になるが、単なる続編ではなく構成に変化がつけられており面白く読むことが出来た。 第一級の娯楽作品に仕上がっていると思う。 この種の作品はとても好きだ。


[No.4]
■ ハッピー・リタイアメント ■ 04.2010 浅田次郎  ★
 幻冬舎 2009年12月10日 第二刷

 浅田次郎と題名に引かれて読んだのだが、がっかりした。 最初から最期までつまらなかった。なんだこれは!


[No.3]
■ 巡査の休日 ■ 01.2010 佐々木譲  ★★★
 角川春樹事務所 2009年10月18日 第一刷

 いつもながらの安定した実力を発揮していると感じた。 しかし、途中で結末がわかってしまうのが少し興ざめで残念だった。 実力者なのだから、このような感じで力を抜いて軽い作品にせずに、もっともっと力んで重い作品を書いて欲しいものだ。


[No.2]
■ 沈黙の森 ■ 01.2010 馳星周  ★★★
 徳間書店 第一刷 2009年10月31日

 結論から言うと、ワンパターンで飽きた。 でも、ノワール色が薄れてきて普通の小説に擦り寄ってきているような感覚は好感が持てる。 最期の部分はちと長すぎて緊張感に欠けると思うけどね。 読み出すと止まらない勢いは流石だが。


[No.1]
■ イノセント・ゲリラの祝祭 ■ 01.2010 海堂尊  ★★★
 宝島社 2009年11月21日 第一刷

 ミステリー色が弱くなるというよりまったくなくなり、医療問題の議論が中心となる内容で予想外の印象だった。 それはそれで面白いが、正月に相応しい完全娯楽作品を期待していた私には残念だった。







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