[No.14]
■ 悪人 ■ 04.2008吉田修一 ★★
朝日新聞社 2007.04.30 第一刷
これは期待外れだった、全然おもしろくない・・・
[No.13]
■ 赤朽葉家の伝説 ■ 04.2008 桜庭一樹 ★★★★
東京創元社 2008.01.15 11版
この作者の作品は初めてだった、予備知識なしで読み始めたが淡々と流れる時間感覚とスケール感が心地よい作品だった。 ジャンルに捕らわれない伸び伸びとした生命感を感じながら最後まで読みきった。 「山のひとたち」がミステリアスで、最後にきちんとした説明があるはずだと期待していたが・・・ この点は残念だった。
[No.12]
■ 魔物 上/下 ■ 04.2008 大沢在昌 ★★★★
角川書店 H19.11.30 初版
私の好きな作者の一人である大沢在昌が新境地を開拓した(かもしれない?)作品だ。 主人公の過去のトラウマが強引すぎて気になったが、全体的にはおもしろい作品だと感じた。 この作者特有の「引き込まれ感」は健在で、途中で止まらなくなる感覚を存分に味わうことが出来た。 やはり、大沢は良い。
[No.11]
■ 悪果 ■ 03.2008 黒川博行 ★★★★
原書房
いやいや、とても面白い作品だった。 大阪の雰囲気を良く伝えており、主人公と相棒との会話が人間臭くてリアリティがある。 関西人でなければ書けない独特の空気があり、登場人物の強い個性が生き生きと描かれている。
[No.10]
■ サクリファイス ■ 03.2008 近藤史恵 ★★★★
新潮社 30/08/2007 第1刷
女流らしい細やかな筆使いとなめらかな描写が心地よい作品だった。 非常に完成度の高い作品で最後まで一気に読ませる緊張感が良い。
[No.9]
■ 魔女の盟約 ■ 03.2008 大沢在昌 ★★★★
文藝春秋 10/01/2008 第1刷
前作を思い出しながら読んだ。 途中からは一気に最後まで読ませるのが大沢作品で、この作品も見事な盛り上がりを見せて期待を裏切らない。
[No.8]
■ 厭魅の如き憑くもの ■ 03.2008 三津田信三 ★★★
原書房 28/02/2006 第1刷
かなり面白かった。 私は基本的にこの種の題材が好きだ、小説らしいことと未知のものへの強い好奇心を満たしてくれるため。
[No.7]
■ ラットマン ■ 02.2008 道尾秀介 ★★★
光文社 25/01/2008 第一刷
面白かった、過去の作品と共通するテイストは健在であるが、この作品はより高度な仕上がりを見せている。 無理やりの部分が少なくなりラストに向かって心地よく驚くことが出来た。 作者は遂に一皮向けたのかもしれないな。
[No.6]
■ インシテミル ■ 02.2008 米澤穂信 ★★
文芸春秋 30/08/2007 第一刷
うーん、マニアは喜ぶかも知れないが・・・ 私はそんなに若くないし、古典を読んだのもずいぶん昔であってすぐには思い出せないので・・・
[No.5]
■ 夢見る黄金地球儀 ■ 02.2008 海堂尊 ★★
東京創元社 10/2007
「大外れ」だった。 一連の医療物とどうしても比較してしまうが、はっきり行って軽すぎて疲れる。緊張感がないので疲れるのである。 ペンネームを変えて発表すればそれなりの評価があったかもしれないが、今やビッグネームとなったこの作者の評価を落とすに違いないこの作品は最悪ではないだろうか?
[No.4]
■ 警察庁から来た男 ■ 01.2008 佐々木譲 ★★★
角川 08/02/2007 第二刷
「うたう警官」の続編、舞台は前作と同じ北海道警。 期待を裏切らない作品だった、この作者には安心して読める安定感がある。 しかし、どうして警察ものはこんなに面白いのだろうか。
[No.3]
■ 凶鳥の如き忌むもの ■ 01.2008 三津田信三 ★★★
講談社 06/09/2006 第一刷
ミステリーとホラーを合わせ持つ作風はおもしろい、基本的には好きなタイプ。
新年に相応しいおもしろい作品であり満足だ。
[No.2]
■ デッドライン ■ 01.2008 建倉圭介 ★★
角川書店 30/07/2006 初版
エニアック、ノイマンなど実在のマシンや人名などが登場して非常に興味深かったが、元スパイナーが優秀なエンジニアでしかも逆境に強いタフガイという設定は相当無理がある。 展開がスローテンポで読んでいて疲れてしまった。
[No.1]
■ 夕陽はかえる ■ 01.2008 霞流一 ★★★
早川書房 2007年10月 初版
うーん、やはりついてゆけないかな? 正月から毒の強い作品で疲れた。
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