(23) セント・アグレーブ 2


セント・アグレーブには2度行った。セグレの村とは、違った雰囲気で大いに気分転換に
なる。ジョンには、双子の兄クリスチアンがいた。彼も小学校の教師でよくジョンの家に
顔を出した。「兄弟の関係なんて世界どこでも変わらないな」フランスの又違った家族を
知って理解を深めた。マリーテレサの両親も同じ町に住んでいた。ハム工場を経営してい
て絵のコレクターだ。地元の作家の具象作品をコレクションしていた。作品の印象を聞か
れて「絵の中に音楽を感じないものは好きではありません」率直な感想は、両者に溝を作
った。お世辞でも「いい絵ですね」褒めるべきだったか後悔した。ジョンの両親は、教育
者で一度近くの野原に散歩に行った。植物の名前やその効用、それにまつわる話等詳しか
った。「好奇心旺盛な家族だ」いろいろ家庭の雰囲気を知れて面白かった。当地でスケッ
チもした。少しは、セグレと同じ心境で描けたが確信はない。まだまだこれからだ。

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(24) ロッシュ・ボン