2003年2月の値動き

2月のチャート


1月最終週最終日1月31日(金)の終値 6607 ぴょん

2月第一週 [チャートの水色部分]
最終日2月7日(金)の終値 6058 ぴょん (先週比 549 ぴょん安)

1月31日金曜日夜、テレビ東京「たけしの誰でもピカソ」で、美空ひばりが作った「草原の人」という詩の裏話。それにつんく♂が曲をつけたものを、松浦亜弥が歌っており、また、2月7日から、同名タイトルのミュージカルが、彼女主演でスタート。その関係で、二人への短いインタビュー。詞について、松浦は「爽やかで前向き」、つんく♂は「余計な味付けがなく、シンプル」。

2月1日土曜日、NHK総合でテレビ放送開始50周年記念番組。16時間に及ぶ特別番組で、その中の「人形劇大集合」というコーナーにおいて、「ひょっこりひょうたん島」の新作続編を放送。「ひょっこりひょうたん島」は、今でも再放送のリクエストが多く、今回の続編制作となった。オープニング曲は、モーニング娘。が担当。メンバーごとに異なる色の横縞シャツに、短めの赤いスカートあるいはズボン。黒い靴下に、黒い靴。頭には、シャツと同色の帽子やリボン。海賊をイメージした衣裳。踊りは、頻繁にフォーメーションが変化して、ダイナミックな印象。歌詞のパート割りは、特に偏りがないものの、新垣里沙の少年のような歌声が、曲のイメージとぴったりマッチしていて、センターと思えるほどの存在感。オリジナルの詞に、つんく♂が、ところどころ娘。ならではの「せりふ」を挿入していて、賛否が分かれるところ。この「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」は、17thシングルとして、2月19日に発売開始。

同日深夜、フジテレビで「中澤裕子、後藤真希、藤本美貴 in FOLK SONGS 3」。2002年12月11日に、東京厚生年金会館で行われた、三人によるステージ。いわゆる、「ごなっとう (後中藤)」。

2日日曜日、テレビ東京「ハローモーニング。」で「ハロモニ。お嫁さんバトル」。二チームに分かれて、掃除や洗濯物の片づけで対決し、上手く出来た方が勝ち。審査は「清紫会 新作法学院 学院長」の近藤珠實先生。掃除対決では、畳をほうきで掃くという、いまどきあり得ないやり方で勝負。おまけに、お茶殻を蒔いてほこりを取るという、裏技炸裂。最後は、濡れ雑巾で畳を拭いて完了。こんな家に嫁いだら、掃除より電気掃除機を買うのが先。次の洗濯物の片づけでは、メンバー全員、意外に上手であることが判明。仕事で忙しいから、家事は免除されているが、洗濯物ぐらいは自分で畳んで仕舞うように言われているのかもしれない。小川麻琴が「家事をやり慣れている」と、近藤先生からお褒めの言葉。それにしても「清紫会 新作法学院」って、名前が強烈。特に「清紫会」が気になる。続いて「あやや&ミキティ ハワイャ〜ン娘。」。フラダンスの格好をして、松浦亜弥と藤本美貴が漫才。二人のハロモニ。初進出。オチはすべてハワイに掛けたダジャレ。いつまでネタが続くのか、見ている方が心配になる。藤本美貴が新曲「ブギートレイン '03」を披露。番組の最後に、カントリー娘。の新メンバー募集を告知。

この日は、ハロプロコンサートの大阪公演最終日だったが、そのステージで、矢口真里がミニモニ。を卒業したのではないかとの情報が、深夜になって駆けめぐった。事前の予告はなく、事務所からの公式発表もなく、真偽がはっきりしない。

3日月曜日は、17thシングル「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」を評価して、買いに勢い。午前は98ぴょんの値上がり。しかし、矢口のミニモニ。卒業疑惑に対する不安感が広がり、午後は買いが失速。先週末比121ぴょん高で取引終了。

4日火曜日、矢口真里のミニモニ。卒業がどうやら本当らしいとの空気が流れ始め、売りが活発化。午前、午後ともに下げて、前日比96ぴょん安。公式発表がないため、当初、ほとんどの投資家は、単なる噂と見ていたが、ここにきて「既卒」論が拡大。それに呼応して、卒業イベントを何一つ仕掛けないのは、大きなビジネスチャンスを逃している、と批判が相次ぎ、売り込まれた。

火曜日夜、テレビ東京「MUSIX!」。アーティストに、ステージや日常生活での裏話を語ってもらう「The Backstage」という新コーナーがスタート。矢口真里は、家からスタジオまでタクシーに乗ったとき、運転手が自分を子供扱いするのにキレた話を披露。その場でタクシー会社に電話。さらに、黙り込んでしまった運転手に、「悪いと思ってますか」「何年タクシーやってるんですか」「慣れですか」と延々と追い打ち。これにはスタジオ全体が拍手。矢口強し。歌では、藤本美貴が「ブギートレイン '03」。

5日水曜日は、松浦亜弥の2ndアルバム「T.W.O」が、初回売り上げ20万9千枚で、オリコンウィークリーランキング2位。トップは、BoAの「VALENTI」で、61万5千枚という驚異的な売り上げ。シングルCDでは、メロン記念日「赤いフリージア」が、初回売り上げ2万5千枚で、ランキング10位。初のトップ10入り。6期オーディション最終合宿の課題曲になったことが、大きかったかもしれない。ちなみに、宇多田ヒカル「COLORS」が、43万8千枚で1位。ハロープロジェクト関係のセールスが好調で、買いが入るも、矢口卒業に関して、未だに正式発表を行わない事務所に対して、投資家の間に不信感が蔓延。売りが加速して、買いを圧倒。午前、午後ともに値下がりで、前日比151ぴょん安の続落。

この日、後藤真希の1stアルバム「マッキングGOLD(1)」と藤本美貴の5thシングル「ブギートレイン '03」が発売開始。さらに、後藤真希主演のミュージカル「けん&メリーのメリケン粉オンステージ」が、ル・テアトル銀座で初日。

6日木曜日は、この日の夜に、矢口真里がパーソナリティをつとめるラジオ番組で、ミニモニ。卒業に関するコメントがあるかも知れないとの観測が流れ、様子見の雰囲気が市場に広がる。その結果、「卒業売り」がひとまず沈静化。前日比86ぴょん高で、小反発。

木曜日昼、フジテレビ「笑っていいとも」に、飯田圭織と高橋愛が出演。翌7日から始まる「キダム日本公演」の宣伝で、そのまま「見た目にダマされるな!利き人間番付」のコーナーに参加。今回は、整形美人を当てるクイズ。飯田、高橋ともに、しゃべるチャンスは少なかったが、笑いを絶やさず、存在感は十分。先週の日本テレビ「さんまのスーパーからくりTV」での保田圭、石川梨華、小川麻琴に比べると、少なくとも番組に参加したとは言える。クイズでも、飯田が見事に正解。

木曜日夜、フジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげでした」の「食わず嫌い王決定戦」に、松浦亜弥登場。対戦相手は、松浦の両親が生まれた頃にデビューした、水前寺清子。相手の嫌いなものを当てる「披露」では、松浦が「イクラ丼」、水前寺清子が「クリームシチュー」を選択。続いての「実食」で、イクラ丼を一口二口食べた水前寺清子が、「参った」。嫌いな理由は、「みんなで見てる感じ」だから。こっちまで、イクラ丼が嫌いになりそう。ちなみに松浦の苦手なものは、杏仁豆腐。くせがあって「お花の匂いがする」。

木曜日深夜、ニッポン放送のラジオ番組「モーニング娘。矢口真里のオールナイトニッポンSUPER!」で、矢口自身がミニモニ。卒業について発言。「明日が (ミニモニ。としての) ラストステージ」と、前日に通告されたことを暴露。抜き打ち卒業だったことが、明らかとなった。

7日金曜日は、取引開始直後から、売り、売り、売り。みるみる株価が下落して、372ぴょん安で前引け。午後に入って、勢いは弱まったものの、依然、売り一色の相場。結局、前日比509ぴょん安の大幅値下がりとなった。セールスが長期低落傾向にある現在、ファンの心理を逆撫でするようなやり方は、ファン離れを促進して、さらなるセールス低下を招くとの批判が集中。ファンが納得出来るような形で矢口を卒業させなければ、新生ミニモニ。の売り上げに、悪影響が出ると指摘する声が多かった。また、卒業当日の2日日曜日に放送された、テレビ東京「ハローモーニング。」の「河童の花道」に、矢口がミニモニ。として出演していることから、テレビ局にすら事前通達がなかった可能性が大きい。ファンへの通達、つまり正式発表がない事実と併せて、事務所の調整能力欠如は明白で、経営陣の刷新を求める意見が殺到。市場は、怒りと不信感に満ち溢れ、荒れた雰囲気となった。ある市場関係者は、取引終了後、次のように語った。「最高のタレント、最高のファン、そして、最低のマネージメント」。

矢口真里のミニモニ。卒業が、ファンに十分な説明もなく、関連イベントもなく、突然決行されたことが大きな売り圧力となり、5営業日中、3日値下がり。特に、6日木曜日夜、前日に卒業を知らされたと、矢口が述べたことから、7日金曜日は、500ぴょんを越える大幅下落が発生。6期メンバーへの期待感で安定した硬調相場を実現した先週とは一転、売り中心の展開となり、6000ぴょん台割れが目前に迫った。


2月第二週 [チャートの青色部分]
最終日2月14日(金)の終値 5562 ぴょん (先週比 496 ぴょん安)

7日金曜日夜、テレビ朝日「ミュージックステーション」に藤本美貴。モーニング娘。に加入することについて、タモリから「どう、ソロからメンバーに、ちょっと不安あるでしょう」と訊かれ、「グループに入ると、どうなるのかなぁって思うんですけど、それはグループに入って、いろいろ教えてもらえばいいから」。無難すぎてつまらないと思ったのか、「モーニング娘。内情はドロドロらしいから」と、切り返すタモリ。隣の武内絵美アナウンサーが、慌てて「そんなぁ、偏見かも分からない・・・」。妙に歯切れが悪く、「ドロドロ」の真偽はともかく、そういう噂が流れているのかと思わせるフォロー。ここでトークが終了して、「ブギートレイン '03」。もう少し、「ドロドロ」について話を聞きたかった。この日、松浦亜弥主演ミュージカル「草原の人」が、大阪の万国博ホールでスタート。

8日土曜日夜、NHK総合で「ポップジャム スペシャル 生放送黄金の10周年」。ポップジャムは、1993年4月10日の第1回放送以来、この春でちょうど10年目。その特別記念番組。多数のアーティストが大阪城ホールに集まり、ライブステージを披露。モーニング娘。がトップバッターで、「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」。曲紹介のテロップに、「NHKみんなのうた テレビ放送50年イメージソング」の文字。

9日日曜日昼、テレビ東京「ハローモーニング。」の「河童の花道」に、矢口真里がミニモニ。として登場。矢口扮する「まりっぱ」姉ちゃんが、河童界の人気テレビ番組「クイズ$マメオネア」に出ることに。全問正解で賞金一千万円と聞いて、張り切る「つじっぱ」「かごっぱ」「みかっぱ」そしてなぜか紺野ザリガニ。番組司会は、新垣ザリガニが背広を着た「まめ・もんた」。正解を続けて、最終問題は「ミニモニ。のメンバーは、矢口真里、ミカ、加護亜依とあと一人は誰?」。まりっぱ、「辻希美」と答えられず、賞金なし。矢口真里がミニモニ。のメンバーであることを強調するかのようなコント。矢口のミニモニ。卒業が、事務所から番組スタッフに伝えられていなかったのは明らかで、あるいは、現時点ですら詳しい説明がないのかも知れない。差し替えをせず、コントをそのまま流すところに、スタッフの困惑ぶりがうかがえる。本当に「ドロドロ」しているのは、モーニング娘。のメンバー同士ではなく、事務所とテレビ局かもしれない。

10日月曜日は、後藤真希の新曲「うわさの SEXY GUY」が、LION の制汗剤「BAN」のコマーシャルソングになるとの情報。発売は3月19日。また、高橋愛が加入した新生ミニモニ。の最初のシングル曲が、Kanebo のコマーシャルソングとの情報。発売は4月9日。大手企業との、相次ぐタイアップを好感して、買いが活発化。しかし、矢口卒業のテレビ局への事後通達疑惑で、事務所のマネージメント能力に対する不安感がさらに広がり、売りの勢いも衰えず。一時、売り買いがもみ合う場面が見られたが、結局、売りが買いを上回り、先週末比107ぴょん安の値下がり。株価は、遂に6000ぴょん台を割り込んだ。

11日火曜日は、建国記念の日で、市場は休み。その夜、テレビ東京「MUSIX!」で「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」。番組最後に、8人編成で再出発したガールズユニット dream が、新曲「MUSIC IS MY THING」を披露。赤と黒を基調としたチェックの服で、フォーメーションを絶えず変えながらディスコ調のダンス。ボーカルは3人のみで、他はバックコーラス。メンバーの年齢層といい、素人っぽい雰囲気といい、衣裳やダンスのイメージといい、モーニング娘。と被りまくり。つんく♂以外の曲を、今までとは違うイメージで、モー娘。に歌って欲しいという気持ちは、ファンの間に根強くあるが、その願望を実現したような仕上がり。ターゲットとしている層が、モーニング娘。を支えるメインの層とかち合う可能性が大きく、dream 自体が成功するかどうかは別にしても、セールスへの影響は否定しきれない。特に、ファン層を若い男性に絞り込んだ売り方をされると、NHKとのタイアップやミニモニ。の子供向けイメージに縛られているモー娘。にとって、脅威になるかもしれない。

12日水曜日昼、藤本美貴の5thシングル「ブギートレイン '03」が、初回売り上げ3万7千枚で、オリコンウィークリーランキング8位との情報。同時発売のシングルVは、DVDが3位、VHSが4位。一方、後藤真希の1stアルバム「マッキングGOLD(1)」は、初回売り上げ7万5千枚でランキング4位。同日発売された、「サントワマミー/君といつまでも」のシングルVは、DVDが8位、VHSが10位。これらの情報を受けて、売りが加速。矢口の卒業問題で、もともと売り圧力が高かったために、激しく売り込まれて、前日比228ぴょん安で引け。大きく値を崩した。

「ブギートレイン '03」については、順位は8位と低いものの、売り上げは、3rdシングル「ロマンティック浮かれモード」の3万8千枚、4thシングル「ボーイフレンド」の3万6千枚と比べると、ほぼ同じ水準。同時にシングルVが発売され、それらがランキング上位に入っていることを考えると、セールスはむしろ伸びていると言えるかもしれない。しかし、モーニング娘。への加入によって、藤本美貴の知名度が上がり、ソロのセールスが大きく伸びるとの期待が強かったため、投資家の間には、数字を厳しく読む雰囲気があり、売りを活発化させた。加えて、「マッキングGOLD(1)」の売り上げが、松浦亜弥の2ndアルバム「T.W.O」の三分の一程度に止まったことが、大きなショックとなり、売りの連発につながった。5thシングル「サントワマミー/君といつまでも」のセールスも不振で、ソロとしての後藤真希を、今後、どのようにプロデュースしていくのかという問題が、大きく浮上してきている。

13日木曜日、14日金曜日ともに、売りが先行。それぞれ、前日比84ぴょん安、77ぴょん安。売買高も伸びず、冴えない展開。

矢口真里のミニモニ。卒業に関して、事務所と「ハローモーニング。」番組スタッフの間に事前調整がなかった可能性が高まり、市場に不安感が広まって売りが活発化。加えて、12日水曜日に、藤本美貴の新曲と後藤真希のアルバムが、セールスで伸び悩んでいるとの情報。その結果、今週は、祝日であった火曜日を除いて、4日すべて値下がり。先週から数えると、5営業日連続の下落。10日月曜日に6000ぴょん台を割り込んだ株価は、5500ぴょん台まで落ち込み、徹底した軟調相場となった。


2月第三週 [チャートの黄色部分]
最終日2月21日(金)の終値 5629 ぴょん (先週比 67 ぴょん高)

14日金曜日夜、日本テレビ「FUN」に藤本美貴。実家が焼き肉屋で、自身も焼き肉大好きな藤本が、藤原紀香らの番組レギュラーと、焼き肉争奪バトル。焼き肉一色。新曲「ブギートレイン '03」のプロモーションに来た筈だが、むしろエバラやモランボンに対してCMオファーを強烈にアピールする内容。この日、「仔犬ダンの物語 オリジナルサウンドトラック」のCD発売開始。

15日土曜日夕方、後藤真希がフジテレビ「MUSIC FAIR 21」に出演。「君といつまでも」を、加山雄三、徳永英明と三人で歌う。せりふ部分は、後藤が一人で担当したが、かなり恥ずかしそうな様子。ただ、本人は「恥ずかしくない」と、以前から繰り返し発言。歌い終わった後も、「ぼかぁっていうせりふが、言ってて男の子になったみたいな感じがして、楽しいですよ」。「恥ずかしがっている」と思われるのが、すごく「恥ずかしい」のかも知れない。加山と徳永のデュエットの後、後藤がソロで「サントワマミー」。衣裳は、黒がベースで、黄色がアクセントの、近未来的コスチューム。まるで宇宙戦艦ヤマトの艦員ユニフォーム。サラサラのロングヘア、均整の取れたプロポーションと相まって、ヒロインの「森雪」を彷彿とさせる。ミュージカルで歌い込んだためか、CD発売当時と比べて、力みが取れて、聴き易い仕上がり。しかし、17歳の少女には大人すぎる雰囲気の歌で、背伸び感はやむを得ない。続いて、徳永英明が、自身作曲の「君をつれて」。楽曲、歌唱力、表現力、どれも文句なしの一級品。間違いなくプロの仕事。

16日日曜日昼、テレビ東京で「ハローモーニング。」。「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」を披露。今週19日水曜日のCD発売に向けて、プロモーションが本格化。バラエティは、 「ハロモニ。ウィンターコレクション 2003 いそうでいないファッションショー」「ハロモニ。劇場 バスがくるまで」「投稿!笑わん姫。」「河童の花道」。全体的に出来がいまひとつ。「6期メンバー観察大作戦!!!」では、亀井絵理、道重さゆみ、田中れいなの3人が、夏まゆみ先生と合宿以来の対面。「合格したら握手しよう」との約束を、その場で実行する夏先生。亀井と道重は、軽く頷きながら握手。田中は、腰を折って、少し深めの礼で握手。夏先生が去った後、感動して目が潤む田中。クールな見た目とは裏腹に、意外に感激家さん。泣き出しそうな田中を、興味津々の表情でじっと眺める道重が印象的。

「河童の花道」に、矢口真里が依然としてミニモニ。として登場。矢口のミニモニ。卒業に関して、事務所側とテレビ局側の意見対立が決定的との印象を与えた。17日月曜日は、このドタバタ劇を嫌って、売りが先行。先週末比59ぴょん安。

18日火曜日も、市場は売り気分が支配的。矢口の卒業問題を未だに収拾出来ない事務所に対して、批判が集中し、売りが活発化。「仔犬ダンの物語 オリジナルサウンドトラック」のCDセールスが、数千枚レベルで低迷しているとの情報も、売りを加速。前日比79ぴょん安。

火曜日夜、テレビ東京「MUSIX!」に、スペシャルゲストとして元F1レーサーの片山右京が出演。ゲストであるポルノグラフティのハルイチ、矢口真里、ウド鈴木の四人が、レーシングゲーム「BATTLE GEAR3」で対決。自信満々の片山右京は、勝者にはレアグッズをプレゼントすると宣言。自分が一位になって、「頑張ったで賞」として、レースファンであるハルイチにあげるつもり。片山右京自身もポルノの曲をよく聴くらしく、感謝の意味も込められたプレゼント。レースが始まると、免許すら持っていない矢口がいきなりトップへ。一切ブレーキを踏まない走法で、そのまま独走態勢。片山右京は、ガードレールにぶつからない綺麗な走りを見せて、徐々に矢口との距離を短縮。しかし、F1ドライバーの意味がよく分からない矢口は、プレッシャーなしで悠然と快走。あと一歩まで追い上げるものの、時間切れで、矢口優勝。心底悔しがる片山右京。ルマン24時間レースで2位入ったときに着用したレーシンググローブを、やむを得ず矢口にプレゼント。去年のパリダカールレースでも使った、マニア垂涎の逸品。ルマンもパリダカも知らない矢口は、よれよれのグローブを手に、困惑気味。羨望の眼差しでそのグローブを見つめるハルイチ。ゲーム勝負で、矢口をなめてはいけないという教訓となった。番組内で「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」を放送。

19日水曜日朝、テレビ東京の生放送番組「おはスタ」に、矢口真里と高橋愛がミニモニ。の衣裳で出演。重大発表との触れ込みで、矢口が自分のミニモニ。卒業についてしゃべろうとしたとき、高橋が「ちょっと待った!」。3月29日土曜日に、東京国際フォーラムでミニモニ。スペシャルイベントを行うと発言。「イベントのときまで、ファンの皆さんへのメッセージは、とっておいて下さい」。矢口真里のミニモニ。卒業が一旦白紙に戻され、花道卒業に振り替えられた瞬間だった。

事務所側とテレビ局側の対立に妥協が図られたことを好感して、この日、取引開始直後に買い注文が殺到。専用の卒業イベントを打つというやり方は、ファンの要望に全面的に答えるもので、高く評価され、その後も、買い先行の展開。前日比233ぴょん高となり、大幅な値上がりとなった。

水曜日夜、テレビ朝日「マシューTV」の Best Hit Generation に、石川梨華が一人で出演。「チャーミー」の称号をかけて、なぜかマシューと対決。最初のウィンク勝負で、思いっきり両目をつぶる石川。この番組で完璧なウィンクを披露した松浦亜弥とは対照的。その後、腹話術対決、フラフープ対決、写真モデル対決、「セーラー服と機関銃」の「快感」演技対決。腹話術やフラフープは、それなりに上手ではあるが、どうしても今一つ垢抜けしない。しかし、これこそ、都会的アイドル松浦とは対極にある、田舎的アイドル石川の魅力。この日、モーニング娘。の17番目のシングルCD「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」が発売開始。同時発売のシングルVを一部放送して、新曲をアピール。これが石川出演の一番の目的。

20日木曜日は、石川梨華のバラエティ単体出演を評価して、買いの勢いが衰えず。前日比100ぴょん高で株価続伸。

21日金曜日に、「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」のCDセールスがスタートダッシュに失敗しているとの情報。デイリーランキングが、発売前日の火曜日こそ2位だったものの、水曜日に4位、木曜日には5位と、急速に順位が低下。週末と日曜日に巻き返さなければ、ウィークリーランキングで、トップ3に入らない可能性も出てきた。この情報を受けて、売りが活発化。「LOVE マシーン」以降、モー娘。本体のシングルCDが4位以下になった例はなく、市場の受けとめ方は深刻で、売り込まれた。前日比128ぴょん安。

矢口真里のミニモニ。卒業問題が尾を引いて、週の初めは軟調。19日水曜日の朝に、卒業記念イベントの告知があり、株価が反発して、8営業日ぶりの値上がり。一方、水曜日発売開始の「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」のCDセールスが低調。これを受けて、週末に値下がり。週単位で見ると、67ぴょん高となり、小幅ながら3週間ぶりの値上がり。しかし、新曲の売れ行き次第では、来週、株価が大きく動く可能性があり、予断を許さない。


2月第四週 [チャートのピンク色部分]
最終日2月28日(金)の終値 4119 ぴょん (先週比 1510 ぴょん安)

21日金曜日夜、モーニング娘。が、テレビ朝日「ミュージックステーション」に出演。ハロープロジェクトのコンサート後に、メンバー全員で焼き肉屋に行ったことを、タモリがトークのネタに。12人で一つのテーブルにつくのは無理なので、「若い子チーム」と「お姉さんチーム」に分かれて焼き肉。「若い子チーム」は、肉の種類と名前がよく分からず、なんとなくカルビとロースの繰り返し。一方、「お姉さんチーム」は、保田圭が好物の注文連発で、ミノ、モツ、ホルモン、レバ刺し、チヂミと、ディープな皿がずらりとテーブルを占拠。さらに、石川梨華にレバ刺しを強要。生焼けのホルモンを、一口食べた後に、もう一度焼き網に戻すなど、やりたい放題。オヤジの血が騒ぐのか、これにはタモリも大喜び。二人で焼き肉談義に興じる様は、モーニング娘。というより、おやじギャル。わざとそういう雰囲気を作り出して、5月のモー娘。卒業を、自然で明るいものにしようという高度なイメージ戦略か、と一瞬考えさせられるが、ウーロンハイをジョッキで飲むのが大好きだそうで、そこまでディテイルにこだわる必要なし。九分九厘、単なる飲み助。トーク後、「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」。衣裳は、全員が、襟の大きな白シャツに青のジャケット、銀色のズボンに黒のブーツ。乗馬服のイメージで、通常の海賊ルックとはひと味違う演出。

同日深夜、日本テレビ「FUN」にも出演して、「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」。こちらは、いつもの海賊ルック。

22日土曜日夜、NHK総合「ポップジャム」で、藤本美貴が「ブギートレイン '03」。歌の後、バックダンサーの子供達を紹介。須藤茉麻 (小学4年生)、嗣永桃子 (小学5年生)、石村舞波 (小学4年生)、矢島舞美 (小学5年生) の4人で、全員がハロープロジェクトキッズ。同日深夜、TBS「COUNTDOWN TV」の GUEST LIVE コーナーで、「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」。

23日日曜日昼、テレビ東京で「ハローモーニング。」。ここでも、「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」。怒涛の新曲プロモーション。バラエティのコーナーはいずれも不発。以前の「ぴょーん星人」のような、人気コーナーが欲しいところ。「6期メンバー観察大作戦!!!」は、ファンクラブ会員限定で売り出されるDVDの宣伝。亀井絵理、道重さゆみ、田中れいなが出演するイメージ映像。全国4箇所で行う握手会で、彼女たち自身が、手売りする予定。藤本美貴の映像も入っているとのこと。5月の本格デビューまで、ファンの注意を6期メンバーからそらさせないための仕掛け。しかし、ソロとしての活動予定が残っている藤本美貴は別にしても、オーディション合格組の3人だけでも、今すぐモーニング娘。と合流させた方が、経済的かつ効果的。なぜ、合格発表からデビューまで4ヶ月近くも間隔を於くのか、ファンに意図が伝わってこない。

24日月曜日は、後藤真希の新曲「うわさの SEXY GUY」をイメージソングに採用した、ライオン制汗剤「BAN」のTVコマーシャルがオンエア開始され、買いを刺激。しかし、「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」が、CDセールスで苦戦との情報が、大きな売り圧力となり、先週末比122ぴょん安。25日火曜日も、売り気分が濃厚で、前日比117ぴょん安。

火曜日夜、テレビ東京「MUSIX!」に、テツandトモが、先週に引き続いて出演。「なんでだろう」という音楽付きコントを披露。コントそのものは、何年も前から行っている定番ものだが、最近、CD「なんでだろう〜こち亀バージョン」を発売するほどのブレイク。テツandトモのような「旬」のタレントは、場の空気を明るく変質させる不思議な光を放っていて、何をやっても面白く見える。「LOVE マシーン」以後一二年間のモーニング娘。も、このような「旬」のオーラを放っていたのかも知れない。歌のコーナーでは、4人組の女性アイドルグループ BOYSTYLE が、「Empty world」を披露。歌も踊りも、そつなく上手。ただ、今一つアピールポイントに欠ける印象。ちなみに、メンバーの一人は、テレビ東京「おはスタ」の「おはガール」出身。

26日水曜日は、午前中、模様眺めで薄商い。お昼に、「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」が、初回売り上げ72,594枚で、オリコンウィークリーランキング4位との情報。CDセールスの苦戦は、すでに伝えられており、順位は予想の範囲内との声。しかし、売り上げ枚数が10万枚を大きく割り込むことは予想外で、市場に衝撃が走った。このため、午後は、売り、売り、売り。売り一色となり、前日比503ぴょん安の大幅下落。株価は、5300ぴょん台から、一気に4800ぴょん台へ。同時発売のシングルVは、DVD2位、VHS4位と健闘したものの、買い材料とはならなかった。この日、藤本美貴の18歳の誕生日で、それに合わせて1stアルバム「MIKI(1)」が発売開始。

27日木曜日は、取引開始直後から売りが殺到。午前中で352ぴょん、午後に231ぴょんの値下がりとなり、結局、前日比583ぴょん安で、二日続けての暴落。株価は4300ぴょん台へ突入。

17thシングル「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」は、16thシングル「ここにいるぜぇ!」と比べると、初回売り上げ枚数が、約50%の落ち込み。15thシングル「Do it! Now」から16thシングルへの落ち込み率は約20%、14thシングル「そうだ!We're ALIVE」から15thシングルへの落ち込み率は約30%。今回の不振が深刻なレベルにあるのは明らかで、長期低落傾向の低落速度を加速してしまったとの意見が多数を占め、売りが殺到する結果となった。一方、「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」は、これまでのつんく♂作詞作曲ではないので、前回までのシングルと単純には比較出来ないという声も一部から出た。何十年も前の曲をカバーして、ここまで売ることが出来たのは、モーニング娘。の実力であるとの主張。実際、振り付けはユニークで完成度が高く、エンターテイメントしてハイレベルであるのは間違いない。しかし、強力な全国ネット網を持つNHKのバックアップ、民放各局の歌番組への集中的な出演、大量のスポットコマーシャルなどを考慮すると、投入した金額を十分に回収出来た数字とは言い難い。今後、新曲のCDリリースに際して、レコード会社との条件交渉が難しくなるとの観測も流れ、投資家の不安感を煽り立てた。4月16日発売予定と告知されていた次の18thシングルが、先週後半に発売延期未定となったことは、気懸かりな動きであり、売りを加速させる一因となった。

木曜日夜、TBS「うたばん」に、モーニング娘。が出演。トーク部分は、徹頭徹尾、保田圭いじり。確信犯的で、とにかく保田で落とせばOKという雰囲気。その分、企画に工夫と緊張感がなく、バラエティとしては低レベル。「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」は、乗馬服バージョン。

28日金曜日は、つんく♂が「ポップジャム」の司会者になるとの情報。NHKとの連携強化を好感して、買いが活発化。「ひょっこりひょうたん島ショック」で、依然、売り圧力は強いものの、市場はやや冷静さを取り戻し、前日比185ぴょん安。

17thシングル「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」のCDセールスが苦戦との情報が、売り圧力となり、週前半は軟調。26日水曜日に、初回売り上げが7万2千枚台で、ランキング4位とのニュースが伝えられると、株価は500ぴょんを超える大幅下落。遂に5000ぴょん台を割り込んだ。翌27日木曜日も、売り一色で、600ぴょん安に迫る暴落。28日金曜日は下げ幅は縮小したものの、6営業日連続の下落。この一週間で株価は30%近く落ち込み、終値は4100ぴょん台となった。その結果、7月31日水曜日のハロプロ改編発表後の最安値、10月11日金曜日終値5248ぴょん、を大きく更新した。


2月の概況

2日日曜日のハロプロコンサート大阪公演最終日をもって、矢口真里がミニモニ。を卒業したとの未確認情報が流布。6日木曜日に、矢口自身がラジオ番組で「卒業」と発言して、その情報を確認。同時に、彼女への卒業通告は前日に行われたことが判明。「抜き打ち卒業」への批判が高まり、売りが活発化。藤本美貴5thシングル「ブギートレイン '03」と後藤真希1stアルバム「マッキングGOLD(1)」のセールス伸び悩みが重なり、売りが加速。さらに、テレビ東京「ハローモーニング。」において、矢口の卒業発言以降も、「河童の花道」のコーナーに、二週に渡って矢口がミニモニ。の一員としてコントに参加。事務所とテレビ局の間に、卒業に関する事前打ち合わせがなかった可能性が高まった。市場は、これを両者のトラブルと受けとめたため、売りに歯止めが掛からなくなり、7営業日続落の軟調相場となった。19日水曜日、テレビ東京の生放送番組「おはスタ」に、矢口真里と高橋愛が出演して、3月29日土曜日に矢口のミニモニ。卒業イベントを行うと発表。「抜き打ち卒業」が撤回されたことを好感して、月中旬にようやく株価が反発。しかし、同じ日に発売開始となった17thシングル「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」が、CDセールス苦戦で、下旬に入って、再び軟調へ。26日水曜日に、初回売り上げが7万2千枚台で、ランキング4位とのニュースが伝えられると、翌27日木曜日と合わせて、1000ぴょん以上の暴落が発生。株価は4100ぴょん台にまで下がり、ハロプロ改編発表後の最安値を更新した。月全体では、19営業日中、15日が値下がり。明るいニュースに乏しく、市場心理が冷え込み続けた月だった。


今月の言葉

高橋愛さんが好きなのに、ほとんど、なんか新垣さんばっかり見てました」 道重さゆみ
16日日曜日 テレビ東京「ハローモーニング。」。モーニング娘。のコンサートを初めてライブで見て

高いお金払って、女の子と一緒に飲んだりするだけで、何がいいんだろう?」 矢口真里
18日火曜日 テレビ東京「MUSIX!」の「BAR WOODSTOCK」のコーナーにて。ゲストのポルノグラフティが、コンサートの後、二次会で女の子のいる店に行くと聞いて。二十歳になった矢口の素朴な疑問

ちょっと待った!」 高橋愛
19日水曜日 テレビ東京「おはスタ」。矢口真里がミニモニ。卒業を視聴者に伝えようとするのを、さえぎって。この直後、卒業特別イベントが告知された

何かね、腹に黒いものを持ってる気がするんです」 藤井隆
19日水曜日 テレビ朝日「マシューTV」。ゲストの石川梨華に向かって


戻る

<ひばりが丘通信>