2002年9月の値動き

9月のチャート


8月最終週最終日8月30日(金)の終値 9063 ぴょん

9月第一週 [チャートの水色部分]
最終日9月6日(金)の終値 9751 ぴょん (先週比 688 ぴょん高)

月曜の夜、TBSの「こちら本池上署」に高橋愛が主役級で出演。演技力に高評価。5期メンバー写真集「5」の好調な売れ行きと合わせて、モーニング娘。の将来への直接的な好材料と判断され、火曜日に買いが殺到。一日で 800 ぴょん以上の記録的な値上がり。水曜日にタンポポのアルバム「All of タンポポ」と藤本美貴のシングル「ロマンティック浮かれモード」が発売されたが、模様眺めの気配が強く、週の後半は薄商いで、落ちついた値動きを示す。


9月第二週 [チャートの青色部分]
最終日9月13(金)の終値 9833 ぴょん (先週比 82 ぴょん高)

8日(日)放映の「ハローモーニング。 - タンポポ卒業スペシャル」において、早押しのタンポポカルトクイズで紺野あさ美に負けた矢口真里が「おまえ遠慮しろよ」と発言。現タンポポと新生タンポポの確執との見方が広がり、月曜日は売りが先行。 その後、「ロマンティック浮かれモード」がオリコン初登場3位、初動売り上げ38490枚と発表され、市場がハローの将来を好感して、株価反発。「All of タンポポ」は初登場4位であったが、この結果は折り込み済みで、市場は特に反応せず。金曜日は、次週発売の松浦亜弥の「The 美学」について評価が分かれ、頻繁に売り買いの交錯する神経質な相場となった。


9月第三週 [チャートの黄色部分]
最終日9月20(金)の終値 10529 ぴょん (先週比 696 ぴょん高)

連休明けの火曜日は、週末から始まる横浜アリーナ3daysコンサートや卒業関連番組によってモーニング娘。の社会的関心度が上がるとの期待感が広がり、買いが堅調。その夜、テレビ東京系の番組「MUSIX!」で後藤真希卒業スペシャルが放映。卒業を祝うため、モー娘。13人全員で焼き肉パーティーを行うが、辻希美と加護亜依が趣旨を理解せず「肉、肉」と大暴走。辻加護キャラの力強さを市場が好感、水曜日は買いが加速。一方、火曜日深夜にTBSラジオの「タンポポ編集部 OH-SO-RO!」で、飯田圭織が「これからもずっと自分はタンポポですと言い続ける」と発言。タンポポ新旧交代へのマイナス材料との見方が一部から出るも、逆にプラス材料と好感する向きも。見極めがつかないまま関心が薄れ、この発言は相場にほとんど影響せず。木曜日に入っても、値上がり傾向は変わらず、ご祝儀相場の様相を呈し始める。金曜日は、松浦亜弥の「The 美学」が発売初日にオリコンデイリーランキング 1 位との情報が伝えられ、取引開始直後から買いが殺到。午前の取引で 300 ぴょん以上の値上がり。午後に入って「あやや買い」が一段落。模様眺めの気配が広がり、薄商いで落ち着いた値動き。この結果、今週は4日続けての値上がり。7月以来の 10000 ぴょん台を回復。「暗黒の金曜日*」直前の株価を上回る水準へ。

* 8月2日(金) を指す言葉。一日で 2600 ぴょん以上、株価が下落。


9月第四週 [チャートのピンク色部分]
最終日9月27日(金)の終値 10526 ぴょん (先週比 3 ぴょん安)

日曜日にテレビ東京系で後藤真希卒業スペシャルが生放送。本人がデビュー当時を振り返り、卒業前夜の心境を語った。月曜日は、横浜アリーナ3daysコンサートの最終公演が行われ、後藤真希がモーニング娘。を卒業。プログラム終了後、多くの観客が帰ろうとせず、「ごっちん」コールが10分以上も続いた。連休明けの火曜日は、これら卒業関連イベントを市場が評価、コンスタントに買いが入り、前日比 181 ぴょん高の値上がり。その夜、テレビ東京系「MUSIX!」において、新生タンポポが新曲「BE HAPPY 恋のやじろべえ」で、テレビ初デビュー。水曜日は、この曲への評価が大きく分かれ、売り買いが錯綜して相場が乱高下。結局、前日比 54 ぴょん安で引け。木曜日に入って、ゴマキ後への不安感が急速に広がり、売りが加速して、じりじりと値下がり。松浦亜弥「The 美学」がオリコン初登場2位、同日発売ではBoAの「奇蹟」3位を抜いてトップとの情報が流れたが、折り込み済みで、大きな買いに結びつかず、前日比 187 ぴょん安の値下がり。金曜日は、「BE HAPPY 恋のやじろべえ」がデイリーランキングで初日3位*との情報が伝えられ、市場に安堵感が広がり、水曜日以来の値下がり傾向に歯止めが掛かかる。 しかし、模様眺めの気配が濃厚で、買いに力強さなく、前日比 57 ぴょん高の小幅な値上がりで取引終了。この結果、一週間単位での株価変動はほとんどなく、8月第3週から続いてきた株価の上昇傾向が止まった。

*同日発売では、浜崎あゆみ「Voyage」が1位、ZONE「証」が2位、ケツメイシ「花鳥風月」が4位。前日発売では、B-DASH「平和島」が5位、林原めぐみ「KOIBUMI」が7位。来週のウィークリーランキングでは、四週連続トップの平井堅「大きな古時計」が上位に入る可能大。また、ロングヒットとなっている Yellow Generation「北風と太陽」も不気味な存在。タンポポの初登場順位は、今のところ不透明。このことが、市場を模様眺めに走らせた。

9月第四週の取引材料のリポート

今週は、後藤真希の卒業、新タンポポの新曲キャンペーン、バラエティ番組の秋のスペシャルが重なり、株価に影響を与える多くの情報が市場を駆けめぐった。

日曜日

テレビ東京系で後藤真希卒業スペシャルが生放送。「ASAYAN」のVTRを見ながら、本人がデビュー当時を振り返り、卒業前夜の心境を語った。さらに、「そうだ! We're ALIVE」「Do it! Now」「I WISH」の三曲をライブで披露。「I WISH」で、加護亜依が自分の教育係だった後藤の手を握りしめて、涙をこらえて歌い始める場面も。このステージに、元教育係の市井沙耶香がゲストとして駆け付け、ゴマキと久ぶりのツーショットを見せた。番組のエンディングで、後藤真希がファンへメッセージを送る予定だったが、話し始めた途端に、時間いっぱいで放送終了という不手際が発生。深夜、テレビ東京が、そのメッセージを来週の「ハローモーニング。」で放送することを、インターネットを通じて約束。

月曜日

13人全員が出演の「東京フレンドパークII」が放映。ウォールクラッシュで、辻希美が根性の壁登りを敢行、デリソバデラックスでは、小川麻琴が抜群のドライブテクニックを披露した。クイズ!ボディ&ブレインでは、石川梨華が、子供時代にコアな阪神ファンだったことが判明。さらに、血がドバーと出て心臓がドクドクする映画が好きと発言。メンバーの意外な一面が、随所に見られた。しかし、ゲームの成績では苦戦を強いられ、飯田圭織が司会の関口宏に、ルール変更のおねだりを連発。

横浜アリーナ3daysコンサートの最終公演。タンポポ登場と同時に会場のファンが一斉に黄色いサイリウムを点灯*。隙間なく黄色で埋め尽くされた会場を見て、飯田圭織が「たんぽぽがいっぱい」と感激。ラストの曲は、後藤真希のソロ曲「手を握って歩きたい」。その後、12人一人一人が送る言葉を述べて幕となり、後藤真希はモーニング娘。を卒業した。しかし、プログラム終了後も、相当な数の観客が帰ろうとせず、「ごっちん」コールが10分以上続き、結局、主催者側から促されて会場を後にした。残っていた観客の一部は、もう一度アンコールがあって、「I WISH」を歌うのではと期待していたようだ。ソロ曲「手を握って歩きたい」で卒業させた制作側と、モーニング娘。での後藤真希メインの曲「I WISH」を最後に聴きたかったファン。両者の思惑が微妙に食い違ったまま、コンサートは終わった。

*タンポポの最終ステージで、会場を黄色いライトで埋め尽くそうと、一部のファンが提案。「タンポポ祭り」と命名されたこの企画は、インターネットや口コミを通して広がり、予想を越える規模で実現。ファンの力を見せつける結果となった。この企画の主旨は、タンポポへの感謝の気持ちを表すことだが、ハロプロ大改編を突然発表した事務所に対する抗議の気持ちを込めているファンも多いという。

火曜日

テレビ東京系で「MUSIX!」が放映。番組の冒頭、卒業コンサート終了直後の後藤真希が次のように心境を語った。

卒業式やったけど 卒業したのかどうかまだわかんない

どうしよう

でも明日からはソロになっていくから 17にもなったし

しっかりしてかなきゃなって

楽しかったです ありがとうございました

次に、新生タンポポが新曲「BE HAPPY 恋のやじろべえ」をテレビ初披露。石川梨華、紺野あさ美、柴田あゆみ、新垣里沙の四人全員が、つばの広い赤い帽子をかぶり、赤いドレスに赤白チェックのロングスカート、胸に花のコサージュという衣裳で登場。曲は、一部ラップが入り、比較的高低の少ないストレートなメロディ。ハンドマイクを持って、フォーメーションを絶えず変えながらの、かなり激しいダンス。両手をハの字にして片足を上げる「やじろべえ」ポーズがメインの振りで、コミカルな雰囲気を演出。従来のタンポポが持っていた「静」のイメージを一新して、「動」くタンポポをアピールした。CAFE WOODSTOCK には、松浦亜弥が来店。自分の美学を聞かれて、「マスクは絶対子供用」「シャンプーする時ツノ作る」と気合いの入った答え。「美学」の意味が難しいのか、敢えてボケているのか、不明。Angel Hearts は最終回。チアダンスの大会で練習の成果を発表。未公開ハプニング集では、高橋愛が、せりふにまとわり付く福井なまりに悪戦苦闘。加護亜依は、「用があって先に帰った」の短いせりふで、笑いのツボにはまり、テイク7までNGを出し続ける。「終わり」と「始まり」が混在した週。

深夜、TBSラジオのJUNK内「タンポポ編集部 OH-SO-RO!」が、新生タンポポのメンバーで新装開店。紺野あさ美と新垣里沙は、ラジオで初めてパーソナリティを務めたが、落ち着いて無難にこなした。

水曜日

オリコンウィークリィランキング発表。松浦亜弥「The 美学」が、初回売り上げ 62,560 枚で、2位に入る。最新リリースシングルの中では、同日発売のBoA「奇蹟/No.1」の3位を抜いてトップ。ランキング1位は、平井堅「大きな古時計」で、四週連続トップの快挙。

木曜日

オリコンデイリーランキングで、タンポポ「BE HAPPY 恋のやじろべえ」が初日3位。同日発売では、浜崎あゆみ「Voyage」が1位、ZONE「証」が2位、ケツメイシ「花鳥風月」が4位。前日発売では、B-DASH「平和島」が5位、林原めぐみ「KOIBUMI」が7位。平井堅の「大きな古時計」は6位。

TBSで「うたばん」特別版の「とくばん」に、新旧タンポポが出演。タンポポのこれまでの歩みをVTRで振り返った。新タンポポは「びーー、はっぴー」で気合いを入れることが判明。次のコーナーでは、松浦亜弥が、藤本美貴と焼き鳥を食べに行ったなど、仲良しぶりを紹介。

フジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげでした」秋のスペシャルでは、モジモジ君に加護亜依と辻希美が出演。モジ加護、モジ辻となって、借り物競走に挑戦。「芸能人が家族にいるフジテレビ社員」がモジ加護へのお題。食事中の宇津井健の息子を、強引にスタジオに連行。モジ辻は「芸能人の携帯番号を三つ」が課題で、美川憲一、ラモス瑠偉、鈴木杏樹の番号をゲット。電話に出たラモスに、辻がいきなり「あなたは有名ですか」と質問。ラモスも怪訝そうな様子を微塵も見せず、「有名じゃないですよ」と平然と返答。二人の妙な掛け合いに、司会の伊藤アナが慌てて、「いやいや、有名ですよ、有名ですよ」と割って入った。食わず嫌い王決定戦では、安倍なつみが格闘家の吉田秀彦と対戦。うな重が嫌いなことを、先に当てられ、「これは泥の味がするんですよ」と、全国のうなぎ屋を敵に回す発言。

矢口真里がパーソナリティの「オールナイトニッポン SUPER!」では、横浜アリーナ最終公演の話題が中心に。特に、「タンポポ祭り」に、リスナーからの反響が集中した。矢口が伝えたところによると、飯田圭織は、黄色一色の会場を目の当たりにして、あまりの感動でしばらく放心状態だったとのこと。飯田が担当するコーナーでは、彼女自身が「自分は今、夢の中にいるんだ」と思ったことを明かした。矢口は、当初、スタッフが仕組んだものと思ったそうで、後に、ファンが自主的に行ったと聞いて、「鳥肌が立った」と語った。


9月の概況

高橋愛のドラマでの好演、藤本美貴「ロマンティック浮かれモード」の初登場3位、松浦亜弥「The 美学」が初日ランキングでトップに立つなど好材料が続き、株価は順調に上昇。さらに後藤真希卒業の関連イベントに対する期待感が重なり、横浜アリーナのコンサート直前には、二ヶ月ぶりに10000 ぴょん台を回復した。しかし、卒業後、将来への不安が急速に広がり、一転して株価は下落を始め、軟調な相場となった。最後の金曜日に、新生タンポポのデビュー曲「BE HAPPY 恋のやじろべえ」が初日ランキング3位との情報が入り、値下がり傾向に一応の歯止めが掛かった。しかし、買いに勢いがなく、「ゴマキのいない10月」に向けて、不安の残る終わり方となった。


今月の一言

「ミディアム!レア!ウェルダン!!」加護亜依
9月17日「MUSIX!」後藤真希卒業スペシャルの焼き肉パーティにおいて

「卒業式やったけど、卒業したのかどうかまだわかんない。どうしよう」 後藤真希
9月23日横浜アリーナの卒業コンサート終了直後に

「たんぽぽがいっぱい」 飯田圭織
23日のタンポポの最終ステージで、会場を黄色いライトで埋め尽くそうと、数人のファンが提案。「タンポポ祭り」と命名されたこの企画は、インターネットや口コミを通して広がり、当日、タンポポ登場と同時に会場のファンが一斉に黄色いサイリウムを点灯。隙間なく黄色で埋め尽くされた幻想的な光景を目の当たりにして、感動のあまり一瞬放心状態に陥り、つぶやいた言葉。


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<ひばりが丘通信>