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じらすのは良くない


今夜ぼくは逃飛行
あの娘を遠ざけてしまおう, oh
疲れ疲れの果てに
ポップコーンでも買って
素敵に姿を隠そう

損な役は driver
浮かぬ顔した客乗せて, yeah
急げ急げと突つかれ
ラップタイムでも測って
汽笛に取り残されぬよう

運良く取れた席に納まっても
頭にちらつくのは誰?
忘れ去るための旅の主旨
全く台無しになるじゃない, yai ya

さんざ妬くはいつもぼく
恋の終わりは浮気心
あの娘を恨んで良いけど
そうさせたほうが
責められぬはずなどないだろう

でもぼくはいつだってあの娘に
精一杯のことをして来たつもり
あの娘も喜んでると思ってた
けどこの頃は思わせ振りばかり
今日も今日とて

今や列車はもう100秒
構内を駆けて来るのは誰?
手には未練の置き手紙
あの娘飛び乗り
素直にごめんなさい言ってくれた

じらすのは良くない

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しあわせなタンゴ


やっと憶えたステップひとつ試したい
人前に晒して良い程のものではない
夜毎こっそりと練習したのさ
外の娘に相手を頼んだりして

きっとあの娘も喜んでくれると思うんだ
頷いてもらえなければみんな無駄
夜毎こっそりと練習したのさ
ひとりではうまくならないと知ってて

しあわせなタンゴ踊ろう
BGMのヴォリューム少し上げよう
しあわせなタンゴ踊ろう
まさかフロアが抜けたりしないだろう

じっと待っていたって誰も教えてくれない
感覚を追っていれば何か唄いたい
夜毎こっそりと練習したのさ
あの娘の手を握った振りして

しあわせなタンゴ踊ろう
BGMのヴォリューム少し上げよう
しあわせなタンゴ踊ろう
まさかフロアが抜けたりしないだろう

恥じらう仕種は良い
ためらう仕種は良くない
明日の朝は遠い
息遣いは遠くない

やっと憶えたステップひとつ試したい
人前に晒して良い程のものではない
夜毎こっそりと練習したのさ
あの娘の手を握った振りして

しあわせなタンゴ踊ろう
BGMのヴォリューム少し上げよう
しあわせなタンゴ踊ろう
まさかフロアが抜けたりしないだろう

しあわせなタンゴ踊ろう
しあわせなタンゴ踊ろう
しあわせなタンゴ踊ろう
しあわせなタンゴ踊ろう
しあわせなタンゴ踊ろう
しあわせなタンゴ踊ろう
しあわせなタンゴ踊ろう

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ひとりで寝たのに


彼女夕べ
お家へ帰らなかった
それで疑はれてゐる

ぼくは初めての店で夕べ
悪い酒に当たった
それでひとりで寝たのに

だからNOだと言って
否と言って
濡れ衣と
だからNO!
あっち行け
端から筋が違ひ
人違ひ
知らぬこと
だからNO!
あっち行け

彼女やにはに
涙ぐんで黙った
それで疑はれてゐる

ぼくは確かに
映画に誘って振られた
それでひとりで寝たのに

だからNOだと言って
否と言って
誤解よと
だからNO!
あっち行け
今から逢はせてくれ
時をくれ
静かなとこ
だからNO!
あっち行け

だからNOだと言って
否と言って
誤解よと
だからNO!
あっち行け
端から筋が違ひ
人違ひ
これ本当
だからNO!
あっち行け

ぼくも彼女
岡惚れしてゐたんだ
それで動転してゐる
それで気持ちが萎えてる
それで落ち込んでゐるよ

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寝顔を見せて


だってさ
いつまでも泣いてゐたって
何も何にも終はらない

さっきも
言ったけど闇が降りたら
無理に起きてることはない

たまには毛布や羽布団が
友達の時もある
さあ
寝顔を見せて
寝息を聞かせてヨ

だってさ
いつまでも泣いてゐたって
何も何にも変はらない
たまには毛布や羽布団が
友達の時もある

さあ
寝顔を見せて
寝息を聞かせてヨ

きっとさ
誰だって覚えがある
みんな通ってきたんだ
みんな通ってきたんだ

さあ
寝顔を
さあ
寝顔を
さあ
寝顔を
さあ
寝顔を
さあ
寝顔を
さあ
寝顔を
さあ
寝顔を

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夢妖


おまえの夜な夜な見る夢に
おれは住んでいる
目覚めて忘れたつもりでも
消えた訳じゃない

初めて目にする景色
憶えているのは何故
繰り返し掛かる映画のように
おれが教えてあるからサ

おまえの常常のぞむもの
ここに隠れている
胡乱に振る舞うつもりでも
捜しに来たのだ

痛みや恐れは知らん振り
おれが抑えているからサ

おまえの夜な夜な見る夢に
おれは生きている
目覚めて忘れたつもりでも
消えた訳じゃない

姿を変えても

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たぶん思い上がり


夕べ電話をして
今日ふたり連れ立って
楽しんでいる?悔やんでいる?
きっと
驚いていよう

河原で水遊び
水面に揺れる木漏れ陽
はしゃぎ散らすどこぞのガキ
ちょと
邪魔に感じてる

きみは
これからどこへ
誰と行こうと
考えていますか
ぼくは外の誰とでもなく
えっと
行きたく思うよ

名前を呼びたい
でも何て呼べば良い
こちらを向いてくれるまで
ちょと
待ってみたりして

長い髪を結う
切ってみようかなんていう
試している?誘っている?
きっと
ぼくの思い上がり

きみは
これからどこへ
誰と行こうと
考えているだろう
ぼくは外の誰とでもなく
んと
行きたく思うよ

きみは
これからどこへ
誰と行こうと
考えているんだろう
ぼくは外の誰とでもなく
えっと
行きたく思うよ

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責任


日が暮れはじめて
おもしろくなった
怪獣ごっこや探偵ごっこ
秘密の隠れ家から
離れるとき
あす遊べないとは
思わなかった

夕焼けの空
一番きれい
すぐに帰らなければ
叱られる
ごはんを食べられないと
急ぎ足
子供でいるのが
厭だった

この夏まではただ
歳を取り
成人式を過ぎても
変わらない

無責任な
無責任な
少年なんだぜ
でもピーターパンなんかじゃないんだぜ

痛い陽射し
きついクーラの中
年上の人と会って話す
少し嘘を吐いて
新しい居場所を
捜しているけれど
もう秘密じゃない

コンクリの歩道
潰れた吸い殻
早く決めなければ
いけないよ
ごはんを食べられないと
困るのに
おとなになるのが
厭なんだ

この夏まではただ
歳を取り
普通免許を取っても
変わらない

無責任な
無責任な
少年なんだぜ
でもピーターパンなんかじゃないんだぜ

無責任な
無責任な
少年なんだぜ
でもピーターパンなんかじゃないんだぜ

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めまひの裏側


目の眩む波間の裏に降り
締め付ける力に我に返り
呼吸を確かめたら暗い方が足下
重さを失っても怖いのは同じこと

12日仕事を投げ出した
10時間空を裂いて着いた
この海に漂ふふたり欺いてゐないか
よしねえな,前の日まで考へてゐたぢゃないか

目の覚める魚の群を分け
手を延べて胸をまさぐる訳
吐き出した泡を見れば口振りも伝はる
抗ふな,息の続く限り共にゐると決める

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海の近く


日日を送るなら
低い土地柄
波の頭より
僅かに上り
潮の香の合ひ間
冬の無い島

海の近く
海の近く
海の近く
海の近くへ
海の近く
海の近く
海の近く
海の近くへ

お魚うまければ
薄煙波止場
昼の日中から
お姉ちゃんは裸

海の近く
海の近く
海の近く
海の近くへ
海の近く
海の近く
海の近く
海の近くへ

月の出はどうだ
ダンスは済んだ
強い酒よりも
浮き沈む艫
羽目を外した野郎
みんなで袋

海の近く
海の近く
海の近く
海の近くへ
海の近く
海の近く
海の近く
海の近くへ

夜の明ける間際
風の来る側
上を仰いでも
下を向いても

海の近く
海の近く
海の近く
海の近くへ
海の近く
海の近く
海の近く
海の近くへ

日日を送るなら
低い土地柄
波の頭より
僅かに上り
潮の香の合ひ間
冬の無い島

海の近く
海の近く
海の近く
海の近くへ
海の近く
海の近く
海の近く
海の近くへ

お魚うまければ
薄煙波止場
昼の日中から
お姉ちゃんは裸

海の近く
海の近く
海の近く
海の近くへ
海の近く
海の近く
海の近く
海の近くへ

海の近くへ
海の近くへ
海の近くへ
近くへ
海の近くへ
海の近くへ
海の近くへ
近くへ

海の近くへ
海の近くへ
海の近くへ
近くへ
海の近く
海の近く
海の近く
海の近くへ

海の近く
海の近く
海の近く
海の近くへ
海の近く
海の近く
海の近く
海の近くへ

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all words written by nii. n