[目次]
電車は今ぼくを乗せて北へ向かう
きみは今ふたりのものだった部屋で
泣いているのだろう
額を押し付けた窓に映るのは
別れの朝はふたりに何を齎すのだろう
きみが小さく見えるのは
きみが小さくなっただけでなく
ふたりの間が遠ざかったせいでもある
ぼくは今きみよりひとつ歳下
きみはただそれだけで
ぼくを支配しようとした
安定した生活なんて歳じゃない
夢を捨てるにはまだ早すぎる
きみがぼくに求めているのは
不安の無い中流家庭
それも良いけど
夢を捨てるにはまだ早すぎる
きみがまだ学生だった頃
きみはまだそんなじゃなかった
ぼくの夢を真剣になって
ふたりの夢に育ててくれた
きみが小さく見えるのは
きみが小さくなっただけでなく
ふたりの間が遠ざかったせいでもある
ぼくがきみに求めているのは
2年前のきみかもしれない
それも良いけど
きみもぼくも変わってしまった
きみが小さく見えるのは
きみが小さくなっただけでなく
ふたりの間が遠ざかったせいでもある
出遭ったその時から
ぼくらは言葉の遊びを楽しんでいただけ
言葉が心の動きに追い付けなくなって
きみを愛していることに気付いた
さり気ない会話からきみの明日を聞いて
偶然を作り出すこともやってみた
愛する人の言葉に怯えて
ぼくらは互いに寂しい傷を作った
It's all up with us
きみのさよならは
It's all up with me
ぼくらのエピローグ
愛したきみにぼくもさよなら
ほどけた靴紐を
結びなおすこともせず緩むに任せた
ふたりの交換日記前半分手の中に
幼い文字が滲む
It's all up with us
きみのさよならは
It's all up with me
ぼくらのエンディング
昨夜のきみにぼくもさよなら
It's all up with us
きみのさよならは
It's all up with me
ぼくらのエンディング
愛したきみにぼくもさよなら
今日のきみはタイト_スカート
オレンジの唇だね
満員ラッシュのバスは危険がいっぱい
いつものラフな恰好で良いのに
しかめっ顔した人たちの中で
きみの笑窪は5月の新緑
眩しいね
陽を受けた柔毛のように
見慣れたきみの横顔なのに
今日はきみにバースデイ_カード
もうこれで3回目かな
誕生石はなんとダイアモンド
もう少し待ってもらわなくちゃ
足を引きずる人たちの中で
きみのステップは風船のように
すてきだね
台所に立つきみも
おかげでぼくは早起きなのさ
勧められて書いた日記帖の
第1頁にきみの名前
きみらしいね
大きな丸い文字
優しさが溢れてる
しかめっ顔した人たちの中で
きみの笑窪は5月の新緑
眩しいね
陽を受けた柔毛のように
見慣れたきみの横顔なのに
入学式のその日から
ぼくを捉えて離さない
ひとつの大きな疑問あり
きみに遇うたび思い出す
きみに逢うたび強くなる
Ah, とても不思議
それは
おしり
きみの
おしり
きみのおしり
Ah, きみのおしりはどうなってるんだ
きみが歩くと
かわいく揺れるおしり
Ah, とてもsexy
ぼくのおしりは縦にふたつに割れている
きみのも同じだろうか
ぼくには判らない
それは
おしり
きみの
おしり
きみのおしり
Ah, きみのおしりはどうなってるんだ
触ってみたいな
きみのおしり
見てみたいな
きみのおしり
触ってみたいな
きみのおしり
Ah, ほくにくれないか
Birthdayにきみのおしり
Ah, きみは女の子
Ah, きみのおしりはどうなってるんだ
それは
おしり
きみの
おしり
きみのおしり
Ah, きみのおしりはどうなってるんだ
きみのおしり!
きみのおしり!
きみのおしり!
きみのおしり!
きみのおしり!
きみのおしり!
きみのおしり!
固い***が帰ってくる
固い***が帰ってくる
みんな待っている
みんな望んでいる
固い***が帰ってくる
もう行かないでと
誰もが思っている
**ちゃんが歩いて来ます
100mほど離れています
ぼくには判るのです
他の人には判らなくとも
ぼくには判るのです
**ちゃんが歩いて来ます
正面玄関から這入ります
ぼくは裏口から這入ります
**ちゃんは6階のくせに
エレヴェイタを使います
ぼくは5階まで駆け上って
エレヴェイタの表示を見ます
いま5階まで来ます
ぼくは踊り場まで進みます
足音がします
ぼくも進みます
**ちゃんは通り過ぎてしまうのでしょうか
あ
おはよう
ぼくは片手を挙げて見せます
すばらしい偶然です
そんなに飲んでは
ぼくが悪者になるじゃない
みんなで今夜は
楽しくやろうと決めたじゃない
遅目の初雪
わざとみんなからはぐれた
寒いと声を聞き
ぼくの部屋が近いと言った
きみの嫌なことは
決してしないと思う
きみの嫌なことは
変容していくと思う
出遭いのときから
何とかしようと企てたよ
ウイスキー_ブラウンカラ
苦いのは初めだけだよ
高目の室温
人心地ついたら眠い
理詰めのこのプラン
うまく行き過ぎるみたい
ぼくの好きなことは
増してしたいと思う
ぼくの好きなことは
変容していないと思う
きみの嫌なことは
決してしないと思う
きみの嫌なことは
変容していくと思う
多分
多分
椋鳥の声に
目を覚まさうとは
薄明かりひやり
温もりの中に
潜り込んだのは
続きの見たさ
憶えてる手順
知ってゐる反応
少しづつ違って
恋人よ
夢のやうな塊
追はうと消え去りさうな
恋人よ
夢のやうな塊
さやうならを聞いてゐない
しんと言ふ音に
怯えてゐるのは
椋鳥の外に
年が明けたら帰ろうと思います
でも帰らないかもしれませんと郷里には
きみに鍛えられたペンタコは溶けていて
久し振りの痛みはちょっとした幸せ
誰も彼もが悪く変わってしまい
寂しがり屋にお似合いの1年
それでもきみがここに居てくれるから
ぼくの心に嘘はなくなりそう
ずっと見捨てないよと言ってくれ
振られ好き通しの馴れ合いなら先はない
自らの胸に欺瞞を作るまい
酒の抓みはきみの笑い声が良い
無理して付き合うのはちょっとした幸せ
別れた人を思い遣る気持ちさえ
今ではあるけど二度とは嫌だと思う
この部屋できみがただいまと言う限り
ぼくの心に嘘はなくなりそう
決して見捨てないよと囁こう
夜が明けたらWHITE CHRISTMAS
今日も良いことあれば良いねと暖を取る
頭を揃えたビル街に繰り出せば
きみのための猫背はちょっとした幸せ
壁に凭れて蹲る隣りには
BEDより人の温みの方が良い
確かな絆を折りに触れ知るたびに
ぼくの心に嘘はなくなりそう
きっと見捨てないよが合い言葉
去り行く人たちはこの時代を終えたのか
ひと時代過ぎたと新聞は言うけれど
大切にしたいのは振り仰いだ空の色
人を支えるのはちょっとした幸せ
この先のことは誰にも見えはしない
人生なんて決断の繰り返し
明日ふく風が快くなるように
夢が枯れ野を駆け巡るその前に
だから見捨てなかったと言えるよう
垣根越しに見えるあなた
洗濯物に映えて
すりガラス細めに開けて
昼夜別なくPeeping Tom
弓手の薬指の銀
ぼくを弱気にさせる
5年はやく産まれてれば
ぼくがあげたはずの物
気付かぬまま遇えぬまま
あなた無縁のヒトのもの
お隣さん
6畳ひと間の暮らしも
乙なもの
ぼくの下宿へ如何です
夜の覗きは灯を消して
預かり物はなるべく昼間に
こどものできないうちに
御主人と別れてこのぼくと
新しい生活
Ooh, 送りましょうか
電気掃除機の音さえも
ちょいとsexyに響く
あなた赤のcardiganより
黒のsweaterがお似合い
お砂糖かりに行けば
あなた艶っぽい目をして
「お上がりなさい」
そんなに優しくされたら
ぼくはもうぼくはもう
あなたの夢の中
夜の覗きは灯を消して
預かり物はなるべく昼間に
朝の挨拶おはようございます
夕の挨拶おかえりただいま
あなたの声だけ
ひと晩中にでも聞いていたいよ
あなたの夢だけ
ひと晩中にでも見ていたいよ
ぼくはもうぼくはもう
金の草鞋を用意してたにあなたはmarried
あなたぼくと