目次

枕になりたい

人のこと
こんなにも気になるなんて
これは今までなかったこと
特にきみのこと

きみの心
覗いてみたくなるなんて
昔の人がHeartが胸に
あると言ったのは本当

きみの全てがぼくを引き摺る
昼も夜も見ていたい
枕になりたい
枕になりたい
きみの汗と涙の染みこんだ

ぼくの夢
きみの夢
枕かえてみても同じさ
ぼくの夢
きみの夢
同じ枕つかっても良いさ

きみよりも素敵な娘が居るとは
ぼくにはとても思えないよ
きみと一所なら

口説き文句
場数踏んでないから
好きなんですくらいのことも
ぼくには言えない

人の心は解らないから
おもしろいんだと判ってる
枕になりたい
枕になりたい
きみの雲脂と涎の染みこんだ

ぼくの夢
きみの夢
枕かえてみても同じさ
ぼくの夢
きみの夢
同じ枕つかっても良いさ

見たいのはきみの夢
見たいのはきみの夢
見たいのはきみの夢
見たいのはきみの夢

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節目

20年余も生きてくれば
小さくない節目がいくつかあるよ
七つ・13・15のときに
戻れるならもっとうまくやれるだろう

だけど今のぼくでも大好きだよ
あなたが居なくなっても
こんなに優しい善い奴だよ
間もなくあなたも後悔するのさ
人を見る目やしなっておくといいよ

既にぼくは次の節目に
取り組んでて忙しいところなんだ

だけど今のあなたも大好きだよ
あなたを許すのさえ
ぼくにはたやすいことなんだよ
「人生は短い・喧嘩もできない」
そんなことを唄った歌もあった

だけど今のぼくでも大好きだよ
あなたが居なくなっても
こんなに優しい善い奴だよ
新しい彼女を紹介したなら
あなたはどうするのか知りたいものだ
あなたはどうするのか知りたいものだ

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ごまかし

呼び止めたのはぼくからか
きみが佇んでたか
街並みの変わることがあっても
ぼくはぼくさと言った

素早く季節は2巡する
夏の短さを知る
新しいクルマを買うために
ガレージを空けるときだ

Sunday
きみの足先は
こんなにも熱かったのか
Tuesday
ぼんやりとだけど
別の娘のことを考えた

ぼくが好きなようにした間
きみはいい娘だったんだ
きみの口出しが増えてから
ぼくはむかつき始めた

Thuesday
心を決めたから
きみにも優しくできたんだ
Saturday
自問自答では
もう戻れはしないと言う

だけどきみから
今の気持ちを
訊かれたときのぼくなど
うろたえるだけ
うろたえるだけ
ごまかすこともできない

Monday
ああこんなにも
後味の悪いものなら
Wednesday
喧嘩くらいは
我慢してあげようか

Friday
心を決めたから
きみにも優しくできたんだ
Sunday
自問自答では
もう戻れはしないと言う

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恋の**塾

イイヒトが居ないのならば
明日もここに来ておくれ
肘が触れても逃げないで
あなた左利きみたいだし

退屈な古典の講義でも
居眠りするのが惜しいくらい
あなたの膝の温もりが
木枯らしのクーラにもめげず
しばし時よ止まれ
朝までに取り戻せばいいから

リンスの香り
甘い息遣い
ほらドラッグみたい

すれてはいない顔立ち
歳下なのが気になるけど
歳頃見頃口説き頃
近ごろ見かけぬニュータイプ

ひとりでゼミは寂しいでしょう
かわいい顔が勿体ないでしょう
暗い夜道は危ないでしょう
これからはぼくがお送りします
ほら恋の始まり

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あたし酔えないの

疲れ疲れのひと時が
連なり合って流れ行く
冷めたつもりでたばこるも
振りさけ見れば胸騒ぎ

数多の夢は
彼方の景色
萎えた心だけ
しかたないよと侘び声に

あたし泣かないの
涙わすれたの

徒然と宵の月
眉根掻くも宛てはなし
揺れる炎はウォッカの
青く冷めてりゃ螢火の

数多の文字と
五月雨模様は
泡沫の想いと
あなたの言葉を改めて

あたし酔えないの
お酒のめないの

あたし泣かないの
涙わすれたの

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さよならの言葉

それでも少しは期待して
きみを呼び出してみたよ
何度か諦めたけれども
ざわめく心おさえかねて

ずっときれいだね
少し離れてるうち大人びて

ぼくはきみのこと本気で
本気で好きだった
今だからこそ言えるよ
きみはもう居ない

きみと歩いていた頃は
言葉少なにいたよね
黙っていたってきみの胸
ぼくの想い伝わってたはず

女は見え透いていても
愛の言葉ささやく人が好き

今だからこそ訊けるよ
ぼくをどう思っていたの
今だからこそ言えるよ
きみはもう居ない

今だからこそ言えるよ
きみは死んだから
今だからこそ言えるよ
本気で愛してた

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クラス会

髪を伸ばし張りつくようなJeansを
穿いてぼくはクラス会へ出掛けます
そこには必ず誰かが新しく
乳飲み子を抱えています

ひとり身の振りできるうちは
素面でいよう
三十路越すまで

きっと
そうさ
きみだって
幼子まもる日日に
身を沈めてる

ふたりの将来はなし合ったっけ
きみも東京に
来ていたらな

膝を
折って
ちょっとkiss
Highteenの誓いに
それが so long

今日は
三次会
何時まで
語り明かしますか
子供振って

みんなきみを離したがらないのです
きみはお芝居がうまいから
麒麟ビール飲み干したら行きますか
それとももう少し待ってましょうか
見え透いた思い遣りもまた最高
「売れ残り」なんて言ってあげよう

髪を伸ばし張り付く様なJeansを
穿いてきみに会いに行きます

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all words written by nii. n