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オルビエト(Orvieto)

42 42 59.38N,12 06 51.11E

 今やすっかりワインの産地で有名になったオルビエト。ロケーションもフィレンツエからローマへの幹線鉄道沿いにあるため、行くのは簡単です。でも駅前に降り立つとこれまたびっくり。何とケーブルカーが目の前にあるのではないですか。いやもう廃止になっていたからあったというべきか。シエナや多くの都市はだらだら坂を上がっていくのにここではケーブルカーに乗って市内に行くという、正に山岳都市の典型と言えるたたずまいです。全くケーブルカーに乗って町に行くなんて。そう、ここの町は屋島か荒船山(あんまりメジャーではないですが)のように切り立った崖の上の平地に市街が広がっているのです。全く人口2万人がよくこの崖の上に暮らせるものです。

 この魅力はそのロケーションもさることながら上界に広がる街、そしてドウオモでしょう。これを言うとこのコラムの趣旨に反しますが、イタリアゴシックの装飾過多な魅力が存分に見られるのがここのドウオモなのでした。

鉄道からの市街。車を走らせればもっといいポイントはありますが、電車からもそのロケーションの特異さはお分かり頂けると思います。

上界旧市内の中に忽然と現れるドウオモ。
全景をカメラに収めるにははよほどの広角でないとできません。状況は違いますが、何かシリアのペトラに見方が似ていますね。

上界市内。上がってしまって町の中に入ってしまえば、典型イタリアの街です。でもアイストップは考えている?

市内への上水供給目的で1500年代に完成した井戸。
周囲のアーチ窓は、水場に行くための二重螺旋(登り下り)に設けているものです。そう、バチカン美術館の出口と一緒です。