1999年9月の猫時間通信


●99.09.09 -- Psion 5mx

仕事をしていたら、ちょっとちょっとと後輩が声をかけた。 何かと思ってみたら、いきなり目の前に小さな筐体が 提示された。

「あ、サイオンだ!」
「そうです。いいですよぉ」

なんと、買っちゃったんですねぇ、B君。

Psion(サイオンと読む)は、キーボード付の小さな PDA。特に5シリーズは英国を中心に人気があるし、 ここに使われているEPOC32というOSは、NTTの携帯端末にも 使われることが、すでに今年発表されています。
まず、けっこうしっかりした作り。蓋を開けると、 しずしずとキーボードがせり出してくる。 小さな筐体なのに、しっかりしたキーボードがあるのは、 この秘密があるんですね。
しかも、すでにUniFEP(すでにApple Newton PDAで お馴染み、エヌフォー社製品)で日本語化されている。 本当は、ただの5は対応済みだが、今年出た5mxは 未対応のはず。でも、入れると一部の不具合を除いて、 動いてしまうんだそうです。
日本語の変換もちゃんとできるし、スタイラスペンで お絵かきもできる。電池も持つ。いいなぁ。

しかし、何と言ってもびっくりしたのは、PowerZaurus のデジカメユニットを外すと、ほぼ同じくらいの大きさ であること。
ただ、私は外でメールを使うので、いまのところは 日本語メールの読み書きがまだできない点が、問題。 それをクリアすると、すごくひかれるものがあります。

●99.09.01 -- 大雨再び、PowerMac G4

9月です。
8月29日、赤坂のサントリーホールで芥川作曲賞の 候補曲演奏と公開審査を見てきました。そして、少し 歓談をしたあと、出ようとしたら、いきなりの大雨。
仕方ないので、地下鉄の駅の近くにあるホテルに 入り、ラウンジで雨宿りをしていました。雷はすごい 音で、30分以上も鳴り続けていましたか。
出てから、地下鉄溜池山王駅に降りて、いよいよ 乗ろうというところでびっくり。エスカレータが 水没しています。駅員が立っていて、電車は動いて おり、この口だけが水没した、とのこと。階段を上がって 道路を渡り、反対側の改札へいきました。
途中で、マクドナルドやサブウェイ(ファーストフードの ほう)が水浸しになって、営業を打ち切った後が 見えます。パンツ一丁になった若い男どもは、きっと 水浸しになってぬれねずみになったんで、そのへんで 干しているのでしょう。

電車に乗って帰宅すると、やはり近所でも水没事件が あったようで、コンビニが水をかきだしており、 営業を停止していました。これで、今年3度目・・・
それにしても、この日の雨はほんと、すごかったです。


さて、Seyboldという、出版関連のコンピュータの 展示会があります。ここでAppleのiCEOのSteve Jobs は基調講演を行ない、 PowerMac G4 を発表、即日AppleStoreでの受付開始となりました。 Apple Cinema Displayという、横長の液晶ディスプレイ (1600 x 1024だそうな)も同時に発売。
今度は、青と白のツートンカラーでなく、白銀と透明 (ただの透明)で、より保守的というか、落ち着いた 感じに仕立て上げたみたいですね。
AGPx2のビデオボード、Ultra ATA/66のHDD、 より速くなったメモリ、従来より2倍の速度と なったPCIバスなどなど、上級機種は 新しいマザーボードを使っているのでしょうか。 詳細はまだわかりませんが、少なくともiBook のマザーボードがiMacより一歩前進している 以上、いろいろ変更はあったはずです。 価格が大きく上昇していないだけに、実質的な 値下がりとなるか?!

しかし・・・比較の対象が、スーパーコンピュータだ そうです。そう、もともとPowerPC自体は、IBMの ワークステーション用チップだし。
でもなぁ、そういうチップの上に、貧弱な現在の MacOSが載るっていうのも、けっこうすごい話。 もちろん、Photoshopなどでがんがん仕事をしている 人には、この速さはすごくありがたいというのは、 よ〜〜くわかってはいます(人によってはマルチ プロセッサがほしい、という場合だってあるかも)。 OSで仕事をするわけではないわけですから。
それでも、今のMacOSが持つ不安定さは、よく使う 人ほど、不満を持っているわけです。 私も個人的にMacの使い勝手は好きですけど、 内部構造をきちんとして、安定度を増してほしい。 今年末から来年にかけては、Windows2000が出る ので、比較されるでしょうし。
MacOS Xへの布石、と受け止めておきましょう。


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