公開:2006年1月1日

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写真


解説:光の誕生

(注意)簡易解説として、簡単に書いてあります。

 新しい年の始まりなので、それに相応しい作品を選んでみました。何か新しいことの始まりとして、何かの誕生が面白いのではないかと。とくに、具体的な物体ではない何かの誕生が。このように考えて、この写真を選んだわけです。数ヶ月前にこの作品がたまたま撮れたので、元旦のためにストックしておきました。

 このタイトルは、完全に後付けです。中央が光り輝いている雰囲気に撮ろうとはしましたが、どのように仕上がるかまでは見通せていませんでした。仕上がった写真を見て、光が生まれる瞬間のように感じました。その感覚を大切にしようと考えて、このタイトルを付けたわけです。

 この写真のように、光り輝いている様子が写真の中に存在すると、何か大切なものが生まれているような印象を持ちます。まさに誕生です。もちろん、光が誕生しているわけではありません。そのような雰囲気になるように切り取った結果です。

 誕生のような様子を伝えるときは、誕生している箇所に視点を集中させる必要があります。この写真では、複数の手法を一緒に用いることで、それを実現しています。誕生箇所を一番明るくすること、誕生箇所を放射状の中心に置くこと、誕生箇所を下側中央の安定位置に配置すること、背景などの余計な要素をぼかして消すことなどです。これらの技が複合し、誕生箇所が光り輝いている感じが強調できました。