公開:2005年12月1日

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写真


解説:バラの妖気

(注意)簡易解説として、簡単に書いてあります。

 花を撮影するなら、できるだけ美しくと考えるのが一般的でしょう。私も実際、そのように撮る機会が多いです。でも、別な雰囲気を目指して写すとしたら、どのような撮り方が考えられるのでしょうか。このような視点で写したのが、この作品です。

 花の周囲にあるものを大きくぼかして、できるだけ不思議な感じを狙ってフレーミングし、写してみました。数十枚も撮影した中で、もっとも引きつけられたのが、この1枚でした。タイトルに用いた「妖気」は、写真を見てから選んだ言葉です。私としては、この言葉が一番適していると思いました。完全に後付けの言葉です。

 タイトルを付けてから写真を眺めると、それまで以上に妖気を感じるようになりました。やはり、この種の写真ではタイトルが大事ですね。思ったようにタイトルを付けられない写真も多くありますが、これは成功した例でしょう。

 撮影に用いたPENTAX-A 50mm F1.2は、ぼけに癖がないため、とても安心して使えます。逆に、不思議な感じを出す目的には、向いてないレンズかも知れません。でも今回は成功したようです。おかげで、美しさを含んだ妖気に仕上がりました。