スピーカーの交換  - Change Speaker Units -

 RTに標準装備されているスピーカーが、最近、音割れするようになりました。ボリュームを上げるとかなりビリつくので耳障りです。フロントパネルを外してスピーカーユニットを見てみると、2-wayスピーカーの真中のツイーターが手で回せる程グラグラ状態になっていました。音量を上げるとこのツイーターが振動していたようです。そこで、市販のカーステレオ用スピーカーに交換することにしました。

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 フロントパネルを外し、スピーカーユニットの周りのグレーのスポンジを外します。(写真に見える電線はカーステレオへの電源線です。)

sp_l_old-s.jpg スピーカーを固定している3本のネジを外してスピーカーを取り出します。この取り外しは、次の2つの原因でかなり力を入れて引っ張り出す必要がありました。
  • スピーカーを固定しているゴム製のマウントが経年変化でバイク側の取付け枠に固着していた。
  • スピーカーの磁力でバイク側の取付け枠に引っ張られていた。


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 矢印の先に見えるのがスピーカーケーブルです。右側のスピーカーも同じように外しますが、右サイドのカウルを外さないとスポンジが取り出せません。

sp&bl-s.jpg スピーカーを固定している枠からスピーカーを取り外したところです。この枠はプラスチックのフレームとゴム製のマウントから出来ていて分離できます。
 右下は新しく取付けたスピーカーです。近くのカー用品店でたまたま、現品限りの処分品を見つけて安く購入できました。定価は\9,800です。スピーカーは規格が統一されているようで、10cmサイズのスピーカーならどれでも合いそうです。
 判る範囲で新旧のスピーカーを比較してみます。


kenwood-s.jpg

純正品KFC-J1077
サイズ径100mm,厚54mm径104mm,厚57.5mm
重量400g/1個525g/1個
インピーダンス
最大入力?80W
周波数特性?45〜25,000Hz



sp_size.gif スピーカーに付いている固定用のフランジを切り落として、純正スピーカーのように円く仕上げる必要があります。黄色の線がカットラインです。純正スピーカーに比べて若干直径が大きくなりますが、ゴム製のマウントに少し余裕があるので収まります。今回は四隅で固定するスピーカーを買ってしまいましたが、二ヶ所で固定するタイプを買うと切断個所も2つで済みます。

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 切断の前にスピーカーの養生をしておきます。加工中に出る鉄粉がマグネットの磁力でスピーカーに付着するのを防ぐのと、切断面に後で塗料をスプレーするためです。切り取る部分を残して全体をポリ袋などで包み、マスキングテープでしっかり塞いでおきます。切断は金鋸で丁寧に切るほうが良いのでしょうが(振動が少ないので)、かなり骨が折れる作業になります。今回は手抜きをしてグラインダーで一気に切断しました。切断後、周りをきれいにヤスリがけしてから黒の塗料をスプレーしておきます。

new_sp-s.jpg 切断面の塗装が乾いたら、元のようにゴムのマウント、プラスチックのフレームを着けてバイクに取付けます。接続用の端子は元の平端子がそのまま使えます。幅の大きさが違うので、+−を間違うことも有りません。小さい方の端子は、相当きつくて入らなかったので、細いマイナスドライバーなどでメス端子の隙間を少し広げて接続できました。多分スピーカー側の端子が少し厚かったのでしょう。写真ではスピーカーの向きが逆さになっています。これは端子の位置が純正品とは違うためで、スピーカーコードを引っ張り出せば真直ぐ付けられます。ただ、どうせ隠れて見えませんので、このままにしてあります。

使用後の感想

  • 音質は格段に良くなりました。低音は歯切れ良く、高音は透明感があります。
    (片方を取り替えたところでカーステをモノラルにして、左右のスピーカーを聞き比べると違いが良く判ります。)
  • 音量を上げても割れなくなりました。ただ、あまり大きくするとカーステの方が苦しそうです。アンプの出力が20W×2ですからね。



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