ハザードスイッチの製作  - Hazard Warning Switch -

 最近、車同士のちょっとした挨拶にハザードを点滅する場面を良く見かけます。
賛否はいろいろあるでしょうが、ホーンを鳴らすよりは静かでいいなと思います。

 R1100RTのハザードを点灯するには、本来2つの方法が用意されています。
  1. フロントパネルのハザードスイッチをONにする。
  2. 左右のウインカースイッチを同時に押す(押している間だけ点滅)
ハザードスイッチを押すには片手をハンドルから離す必要があります。
特に、私のバイクはカーナビのモニターでスイッチが隠れているため、利用できません。
ウインカースイッチは、両手で押し続けるのがイヤで使う気になりません。

ハザードスイッチ写真1
そんな訳で、ハンドルにハザードスイッチをつけました。
緑色の矢印の先が、そのスイッチです。

hazard-s.jpg 右の写真は市販のバイク用ハンドルスイッチで、防水タイプです。バイク用品店などにあります。未加工で手元に残っていたのが青色のものでしたが、実際に取付けたのは黄色のスイッチです。
機能は、真ん中のポジションでOFF、右または左、どちらに回してもONになります。


hazard_tate-s.jpghazard_yoko-s.jpg ハンドルに固定するための台座を黄色の線の位置で切断します。ピラニアソーを使うと正確に切れて、切った跡もきれいです。


hazard_ura-s.jpg防水タイプなのに裏側は特に密閉されていません。
台座を切り取った後、適当なプラスチック板(塩ビ板でも可)で裏ブタを作り、接着します。また、配線の出口は左の写真の下方向に変更します。


plarepair.jpghazard_kansei-s.jpg右の写真が完成状態です。

 プラスチックの小さい部品を加工する時には、”プラリペア”という商品が便利です。これはプラスチックの粉末と硬化剤のセットで、欠けた部品の補修や小さな部品を作成する場合に使えます。硬化した後、研磨して艶出しをすると完全にプラスチック状態になります。
カー用品店などにおいてあり、価格は\4,800、容量の少ない\1,600のセットもあります。

 今回は裏ブタを付けた後の隙間や元のコードの出口を埋めるのに使いました。


hazard_front-s.jpg取付け位置はブレーキレバーの根元です。ここに両面テープで固定します。コードはハンドルの既存のコード類に沿わせるように配線し、フロントパネルの裏でハザードスイッチのコードと接続します。
左下の写真の右端が元のハザードスイッチ(裏側)です。本来は真中に有りますが私のRTは位置を変えてあります。右下の写真の赤矢印が、ハザードスイッチに繋がっているコネクタ です。


panel_ura-s.jpghz_cnt-s.jpgハザードスイッチの端子に接続されているコード(緑矢印)を端子から切り離して、作成したハンドルスイッチのコードと接続します。
但し、どちらのコードも短いので適当なビニール線で中継が必要です。ハザードのリレーをコントロールするだけですから、コードの容量、+−は気にしなくて良いようです。

使用後の感想

 ・ハンドル操作の負担にならずに、ハザードが使えます。
 ・ハザード用以外に、フォグなどのオプション用のスイッチとして使えそうです。
 ・フロントパネルのハザード用スイッチが空きますので、他のオプション用のスイッチとして使えます。



バイクDEポレポレ  トップページへ
E-mail :sakai@home.email.ne.jp
Copyright 1999-2000 by sakai. All right reserved.