H.Hiraizumi's Birding Page
【日本の貴重な鳥、希少な鳥、減っている鳥リスト】

三重県


三重県指定希少野生動植物種(三重県自然環境保全条例に基づく指定種)

カンムリウミスズメ
【指定要件】県内における生息地面積が4平方km以下/生息地が1地点/個体数の継続的な減少が予測される
カラスバト
【指定要件】県内における生息地面積が5平方km以下/生息地が5地点/個体数の継続的な減少が予測される
ウチヤマセンニュウ
【指定要件】県内における生息地面積が3平方km以下/生息地が3地点/個体数の継続的な減少が予測される

「レッドデータブック三重2005 準備書」(三重県立博物館・三重自然誌の会2001)に示された調査対象鳥類

 三重県立博物館のページにPDF書類が置かれている。亜種まで示してあるものと種までのものが混在しているし(例えばヒシクイは亜種ヒシクイだがコハクチョウはアメリカコハクチョウを含む種扱い)、一部妙な並び順で書いてある。ここにはとりあえず種名レベルで学会版鳥類目録6版の順で並べ変えておいた。

「自然のレッドデータブック・三重」(三重自然誌の会1995)に示された鳥類

三重県教育文化会館に書籍紹介あり。

危惧種

 絶滅の危険が増大している種

オオタカ
里山の開発で、餌をとる広い行動域が確保できなくなっている上に、開発や農薬の散布などで餌が減少している。また、密猟も減少に拍車をかけている。
クマタカ
森林の伐採や人工林化、開発に伴う餌となる動物や営巣木の減少などにより減少傾向にある。
イヌワシ
森林の人工林化や山地開発による、餌および営巣場所の減少、孵化率の低下などがみられる。
カンムリウミスズメ
紀伊長島沖での1970年頃の生息数は数100羽程度と推定されているが、現在は激減していると思われる。
カラスバト
かつては、尾鷲市や紀伊長島町付近でも生息していたようだが、現在は紀伊長島沖の離島に、数十羽が生息するのみと推定されている。

希少種

 生活環境が変化すれば、容易に危惧種に移行するような存続基盤が脆弱な種

コクガン
何年か連続して飛来した時期もあるが、毎年飛来するとは限らない。減少要因としては、心ない者の密猟のほか、繁殖地や越冬地の自然環境の悪化があげられる。
オシドリ
繁殖に利用可能な大木とその周囲の環境の保全が重要である。また、越冬地ではカモ猟を規制する必要がある。
ヤマドリ
生息できる丘陵地、山地の減少や狩猟による乱獲も加わり減少傾向にある。
シロチドリ
海岸の埋め立てにともなう自然海浜の減少とともにカラス、ヘビなどの外敵の侵入、四輪駆動車などの繁殖地への乗り入れによる卵の破損および抱卵の放棄によって減少傾向にある。
ヘラシギ
もともと個体数の少ない種であるが、生息環境の悪化が減少の一因であると思われる。
コアジサシ
繁殖を阻害する要因としては、自然海岸の減少や河川改修による繁殖場所の減少、カラスなどによる卵の捕食、人の営巣場所への立ち入りによる抱卵の放棄などが考えられる。
フクロウ
生息に必要な広さの環境が減少しているため、個体数は減少傾向をたどっている。
ウチヤマセンニュウ
熊野灘沿岸の離島にごく少数が生息するが、離島という特殊な環境に生息するため、ネズミやヘビなどの天敵が侵入した場合、絶滅の可能性がある。
オオヨシキリ
伊勢湾内の埋め立てや河川、池の改修によるアシ原の減少で、繁殖地および生息地が急減している。
サンコウチョウ
1959年以降、伊勢湾台風で森林が破壊されたため個体数は著しく少している。さらに森林の伐採や開発により、生息場所が失われたり、渡りのルートが途絶えることも考えられる。

「近畿地区鳥類レッドデータブック」(山岸哲監修2002)の種

絶滅危惧の判定は、府県別に分布パターン、生息環境の消失危険度、個体数およびその増減をランク分けし、重み付けして数値化したものを元に判断している。評価対象からは、定期的な渡来の認められない種や明らかに多数が生息する種(アオゲラ以上:近畿地方で約1万羽以上)は除かれている。詳しくは原著や近畿地区鳥類レッドデータブック研究会のホームページを参照のこと。。
; 以下には府県別の評価ランクを示す。繁殖状況の不明な夏期滞在個体群は繁殖個体群の区分に含めて整理した。種名の車体は情報の信頼度が低いことを示す。

レベル1:危機的絶滅危惧

繁殖個体群(越冬個体群の評価が異なる場合はカッコ内に示した)
チュウサギ
越冬個体群
ウズラ/タカブシギ/ホオアカ
通過個体群
なし

レベル2:絶滅危惧

繁殖個体群(越冬個体群の評価が異なる場合はカッコ内に示した)
ヨシゴイ/ミゾゴイ/クマタカ/イヌワシ/コアジサシ/ジュウイチ/コノハズク/ヨタカ/アカショウビンブッポウソウ/オオアカゲラ/キバシリ
越冬個体群
チュウヒ/クイナ/コミミズク/チョウゲンボウ/クサシギ
通過個体群
キリアイ/アカアシシギ/アオアシシギ/オグロシギ/ダイシャクシギ/ホウロクシギ/コムクドリ

レベル3:準絶滅危惧

繁殖個体群(越冬個体群の評価が異なる場合はカッコ内に示した)
ミサゴ/サシバ/ヒクイナ/タマシギ/ツバメチドリ/カンムリウミスズメ/ヤイロチョウ ササゴイ/クロサギ/コチドリ/シロチドリ/サンショウクイ/コルリ/オオヨシキリ/メボソムシクイ/センダイムシクイ/セッカ/キビタキ/オオルリ/コサメビタキ
越冬個体群
チゴハヤブサ/オオバン/タゲリ/ヤマシギ/タシギ/シロカモメ/ズグロカモメ/アリスイ/カヤクグリ/キクイタダキ/ミヤマホオジロ/クロジ/ベニマシコ/ウソ/コイカル/シメ/コクマルガラス
通過個体群
ダイゼン/ヒバリシギ/オジロトウネン/コオバシギ/エリマキシギ/コアオアシシギ/ シマアジ/メダイチドリ/ムナグロ/トウネン/ウズラシギ/ツルシギ/オオジシギ/アカモズ/ノビタキ/コヨシキリ/エゾビタキ/サメビタキ

要注目種

レベル4(特に危険なし)のうち、繁殖地が極めて限られていて一気に絶滅する危険のあるものや、全国または世界レベルで絶滅の危機にあるとみなされているもの

繁殖個体群
オオミズナギドリ/ビンズイ/ウチヤマセンニュウ
越冬個体群
ハイタカ/ウミネコ/ヒレンジャク
通過個体群
ハリオアマツバメ

レベル4:特に危険なし

繁殖個体群
オシドリハチクマ/オオタカ/ツミ/ハヤブサ/イカルチドリ/イソシギ/カラスバト/アオバト/カッコウ/ツツドリ/ホトトギス/アオバズク/フクロウ/ヒメアマツバメ/アマツバメ/ヤマセミ/カワセミ/アオゲラ/アカゲラ/ハクセキレイ/カワガラス/ミソサザイ/コマドリ/ルリビタキ(3)/イソヒヨドリ/トラツグミ/クロツグミ/エゾムシクイ/サンコウチョウ/コガラ/ゴジュウカラ
越冬個体群
カンムリカイツブリ/ウミウ/ヒメウ/マガモ/トモエガモ/ヨシガモ/アメリカヒドリ/クロガモ/ビロードキンクロ/ホオジロガモ/ミコアイサ/ウミアイサ/ノスリ/ミユビシギ/ハマシギ/オオセグロカモメ/キレンジャク/アカハラ/ツリスガラ/アオジ/ハギマシコ
通過個体群
キョウジョシギ/オバシギ/キアシシギ/ソリハシシギ/オオソリハシシギ/チュウシャクシギ

判定対象外のうち全国版のカテゴリーに関連するもの

絶滅種
コウノトリ
情報不足(外洋を利用する海鳥類)
アビ/オオハム/シロエリオオハム/ミミカイツブリ/アカエリカイツブリ/シノリガモ/ミツユビカモメ/マダラウミスズメ/ウミスズメ/ウトウ

『里山のふれあい─三重の希少な野生生物─』(三重県環境保全事業団、1993)掲載種

三重県総合教育センターの県内の希少動物 (三重県郷土学習資料集1998年度版)より。PDF版解説資料作成中とのこと。

鳥類に関わる希少動物の定義

  1. 「文化財保護法」に基づく国・県指定天然記念物
  2. 「特殊鳥類の譲渡等の規制に関する法律」に基づき指定された特殊鳥類
  3. 『日本の絶滅のおそれのある野生生物──脊椎動物編──』(環境庁編,1991)
  4. 『昭和44年度 天然記念物緊急調査報告 天然記念物及びこれに相当する学術的価値を有する動植物』(三重県教育委員会編,1970)の掲載種
  5. 『三重県自然環境保全調査書』(三重県環境部編,1976)の掲載種


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Last updated on Jan.5.1996
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