常陸国茨城(うまらき)郡の人。天平勝宝七歳(755)二月、防人として筑紫に派遣される。占部は卜占を業とした部民。
我(あ)が面(もて)の忘れもしだは筑波嶺(つくはね)を振り放(さ)け見つつ妹は偲(しぬ)はね(万20-4367)
【通釈】俺の顔を忘れた時には、筑波の山を仰ぎ見ながら、妻よ偲んでくれ。
【補記】筑波嶺は茨城県の筑波山。歌枕紀行参照。
更新日:平成15年03月21日 最終更新日:平成15年03月21日
やまとうた表紙 千人万首 目次 次の歌人