基親王
もといのみこ
- 生没年 727(神亀4)〜728(神亀5)
- 系譜など 聖武天皇の第1皇子。母は安宿媛(藤原光明子)。同母姉に阿倍内親王がいる。名の「基」は『皇胤紹運録』に「諱(いみな)基王」とするのに拠るが、諱が不明であることを示す「某」の字の誤写かともいう。
- 略伝 727(神亀4)年閏9月29日、故不比等邸で誕生し、生後一カ月にして皇太子に立てられる。翌年8月21日、皇太子病のため観世音菩薩像を造らせ、経を写させる。また大赦を施す。9月13日、満1歳に満たず夭折。奈保山に葬られる(墓所は奈良市法蓮町字大黒ヶ芝)。幼少により喪礼は行わず。素服・挙哀三日。
系図へ