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by tetsuyak
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2002年5月25日(土)〜26日(日) 「Sea Kayaking A Manual for Long-Distance Touring 」の著者ジョン・ダウド氏が日本語版の出版記念で来日しました。日本語版の訳者でもある,カヤックイクイップメントショップ/シリウススポーツの並松氏をはじめ,内田正洋氏,柴田丈広氏が顔を揃えた豪華なツーリングになりました。ジョンさんはとても穏やかな感じの中にシーカヤックに対する想いが語られて素晴らしい方でした。ツーリング自体も普通でない,とても勉強になった内容になりました。 [小さい画像をクリックして拡大表示できます] |
■ジョン・ダウド氏と著書「Sea Kayaking A Manual for Long-Distance Touring 」について 世界中をカヤックで旅をしてきて,カヤックハンターでもあり,職業ダイバーでもあり,エコマリン創設メンバーであり,雑誌Seakayakerを出版した・・・と言えばスゴイ人だとわかりますが,実際に会ってみると実に優しい目をした素敵な方でした。ジョンさんのこの著書の序章の一文を読むと,彼の生きてきた中でのカヤックの意味の大きさと移り変わりのすべてが冒険心と愛情に満ちたものであることがその行間にうかがわれます。 彼のこの本は,静かな深みを持った言葉で綴られています。
この本は本当に素晴らしい内容です。すべてのシーカヤッカーにお勧めします。私も二回目を読みはじめようと思っています。そして,今回,ジョンさんと過ごした二日間で私たちが得る事のできた本当に貴重な体験を,ここで少しでも紹介できたらと思います。 ■ツーリング参加の申し込み------------------------------- 頼れるカヤックショップ「シリウス・スポーツ」の店長/並松氏の邦訳でジョン・ダウド氏の著作が出版される事を知り,すぐにシリウススポーツさんで予約購入しました。その購入予約後に,シリウススポーツさんから出版記念で来日されるジョンさんと行くツアーの案内があり,私は思わず『参加したい』と思いました。こんな機会はもう二度と無いかもしれないぐらいのチャンスと思ったからです。 ただ,長距離ツーリングのスペシャリストであるジョンさんをはじめ,内田正洋さん,柴田丈広さん,新谷暁生さんという日本を代表するエクスペディション・スペシャリストも同行するという『超豪華メンバー』のツーリング企画でした。(※注:実際には新谷さんは西伊豆には来られませんでした。)私たちのようなへなちょこド初心者カヤッカーがこのツアーに参加して,メンバーの皆さんに多大なるご迷惑をおかけするのではないかという心配が頭をよぎり『むっちゃ行きたいけど,どうしよう〜』と頭を抱えてしまいました。 ツアーの主催者であるシリウススポーツの並松さんは「絶対に大丈夫ですって。ツーリングといってもDayツアーですし,ガシガシ距離を漕ぐようなツアーにはなりませんから。」と言われて,何とか安心して申し込みをしてしまいました。 申し込んだのが3月23日。2ヶ月もの間,ワクワク待ちわびていました。 |
■出発。到着。素晴らしい岩地海岸。。。出会い--------------------
私たちはファルトカヤック「クロンダイク」での参加で組み立てに非常に時間が掛かるので,お昼からのツーリングでも,早めに到着です。今回お世話になる岩地海岸『海遊荘』さんの駐車場に車を止めて,お宿へ荷物を置きに行きました。 海遊荘さんの階段でとうとうお会いできました!ジョン・ダウドさん。白髪で静かなおじさんという感じの第一印象で,御挨拶した時の大きな瞳の笑顔が優しい印象でした。 ついに待ちに待ったツーリングです。 |
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■いざ,出発。そして到着。。。-------------------------------
今回は,前回の西伊豆ツーリングの時に岩にぶつけてしまって曲がってしまったアルミフレームのスライド部分が,噛んでしまってスライドできなくなってしまっていて,かなり苦労してしまいました。他のフレーム部材でカンカン打ち付けて何とか抜けて動くようになりました。交換しないとダメかなあとも思っていますが,一応今回組み立てられたし,このまま状況を見たいと思っています。
海遊荘で簡単な昼食をみんなでとってから,さあ出発準備です。この時点では,天気は最高!波も穏やかで,へなちょこカヤッカーの私たちは運に恵まれたと喜んでいました。
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いろいろなオプションが考えられましたが,議論の最初は【1】で決まりそうでした。
私たちは当然,松崎港へ戻るグループに入っていました。
『クロンダイク号を車に積んでもらうことが大丈夫かなあ』などと考えたりしていました。
サポートできる人を2つのグループに分けることが良くないということになり【2】はどうか?
けっこう大変だな,という意見も出て,全員で行けるんじゃないか,と【3】の話になり,
トーイングの話に話題が集中しました。私たちは,実際の場面で,
トーイングしたことも,されたことも経験がありません。大丈夫かなあとかなり不安になりました。
途中の地点2が上陸可能なことと,歩いて岩地へ戻れることがわかって,
【4】のオプションが用意され,ちょっと安心しました。
柴田さんと内田さんが先頭集団を,並松さんとジョンさんが最後尾を
サポートする形で,進むことを確認しました。
ここで,ジョンさんが一言「リーダーは最も良い判断をした。この場合,
グループを二つに分けるべきではない。」この一言で,皆の意志が固まりました。
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さあ,みんな出発準備です。私たちも意を決して出艇です。漕ぎ出してからの写真はありませんが,もう必死でした。うねりが高く,白波になって崩れてきます。ちょっとカヤックが波に横向きになると,ワイフが『横になってるよ!』と叫びます。 左の写真は,ほとんどの人が地点2に戻ってきたのを確認して,内田さんが上陸してくるところです。 まだあのウネリのまっただ中に女性一人と,柴田さん,並松さん,ジョンさんがいます。女性はパニックにはなっていなかったようですが,どうしても上手く方向転換できなかったので,最終的には柴田さんがトーイングして,地点2に向けたそうです。 大変でしたが,事故がなくて良かったです。 皆で地点2でカヤックを上げて,今日はココに置いて行くことになりました。 |

陸に上げられたカヤック達
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■夜のスライドショーとお話会-------------------------------
ジョンさんのスライドショーは,非常に内容の濃いお話でした。16歳の頃の最初の旅から,いろんな旅が語られました。とても懐かしく語るジョンさんの優しい目が印象的でした。
ワイフが『なぜ,16歳で一人で旅に出たの?』と質問しました。ジョンさんは,『とても良い質問だ。』と少し困ったように考えて『そのころの自分は非常に問題を抱えていて,そこから逃げ出したかった。』と優しい笑顔で遠い昔の自分の姿をいとおしく思い出すように答えてくれました。つまり,若者らしく人生について考え込んでいたらしいんです。 ジョンさんは,柴田丈広さんを『タケ』と呼んで,彼がバンクーバーの伝説的カヤックショップ「エコマリン」を訪れて,そのまま居座ってインストラクターになる修行を積んでいた時のことを,懐かしそうに話してくれました。「彼も悩んでいたらしい」とジョークのように柴田さんの顔を覗き込みながら笑っていましたが,本当かもしれませんね。
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by tetsuyak