スペイン紀行・チンチョン〜帰国編

Last update 99/04/03


3/28

移動経路
チンチョンの街中
村の中心、マヨール広場から教会を望む
どこまでも続くオリーブ畑
延々と続くオリーブ畑。
もっともスペインらしい光景かもしれない

 08:30、マドリッド・チャマルティン駅に到着。今日からサマータイムのはず。駅の時計を確認して、自分の腕時計を1時間進ませる。アトーチャ駅でボガディージョを買って頬張る。今日はマドリッド近郊の村チンチョンに行きたいのだが、日曜日なのでバスがあるかどうかわからない。とりあえず「地球の歩き方」に載っていたバス乗り場に行ってみるとちょうどチンチョン行きのバスが止まっていた。ラッキー!。410pts を払って 45分でチンチョンに到着した。この村はニンニクとアニス酒で有名だが、他に何があるというわけでもない静かな田舎町である。マヨール広場や延々と続くオリーブ畑を見る。天気は晴れ。陽が出てさえいれば気温は多少低くても暖かい。陽射しは相変わらず目にささってくる。

 その後アランフェス経由でトレドに行こうとバスを待つがいっこうに来ない。地元のお兄ちゃんが言うには、やはり日曜日は本数が少なくなるとのこと。トレドは13年前に既に訪れているのでトレド行きは諦め、しばらくマヨール広場を見下ろすベンチでスペイン的に昼寝する(^^;。すぐ近くの教会の鐘がやたら不定期にガンガンと鳴るので何だろうと思っていたら、手にオリーブの小枝(?)を持った人々や聖歌隊を伴った行列が練り歩きつつ教会に入っていった。そう言えばもうすぐセマナ・サンタ(聖週間)だったな、と思い出す。無信教の僕にはセマナ・サンタがどの程度意味のあるものかはわからないのだが、基本的にカトリック国のスペインでは重要な行事(かつゴールデンウィーク的連休)なのだろう。

 さて午前中はほとんど人が居なかったチンチョンだが、日曜ということもあってか午後にはマドリッドナンバーの車が押し寄せてきていつの間にかマヨール広場はかなりの人だかりとなっていた。レストランもバルコニー席を含めて超満員。本当は広場を見下ろすバルコニーで名物のニンニク料理が食べたかったのだが、どうやら昼寝をしている間にチャンスを逃してしまったらしい。やむなく 15:30 のバスでマドリッドに戻る。

 16:30、アトーチャ駅で再びボガディージョを買い遅い昼食。こりゃ夕飯はいらないな(^^;。その後ホテルにチェックインして再びアトーチャ駅に戻る。もう18:00 だが外は昼間と同じ明るさ。そもそもスペインはイギリスと同じ経度なので本来なら日本との時差が9時間でちょうど良いぐらいの国。しかし大陸にあるので他国と合わせるために時差8時間にしているわけである。そのためもともと日が暮れるのが遅い上に今日からサマータイムで時間をさらに1時間進めたわけだから、おそらく完全に暗くなるのは 21:00 頃だろう(爆)。駅のカフェではスペイン人達が飽きもせずおしゃべりに興じている。ちなみにスペイン(というかヨーロッパ)でも携帯は大流行のようだ。おしゃべり好きなスペイン人が携帯を持ったら話っぱなしだろうと思っていたが、結構皆すぐ通話を切ってしまう。やはり通話料が高いんだろうか(^^;。ちなみに端末の大きさは、日本のひと昔〜ふた昔前ぐらいの大きさが中心のようである。ただしスペイン人が持つとそれほど大きいとは感じないが(^^;

 アトーチャ駅でアランブラ物語を読み進める。喉が渇いたので駅にあるバルでシードラかサングリアを飲もうとしたが無いと言われてしまった。ワインやビールはあるくせに(ーー;)。ここらへんが外国人には勝手のわからないところである。そうこうしているうちに少しずつ夕闇が迫って来た。時計を見るとようやく 20:30(^^;。ホテルに戻って風呂に入り、メールチェックと日記を付ける。いろんなことがあったがとにかく明日はスペインを発たなければならない。帰りたい気持ちもあるが、帰りたくない気持ちが 85%を占めていてとても複雑な気分だ。でも僕はまたきっとスペインに帰ってくる。何年かかっても、きっと。さぁ、明日は早い。荷物の整理をして寝る。


3/29

 朝 6:00 に起床。飛行機は 9:50 発なので 8:00 頃に空港に行けば良いのだが、この時期はオーバーブッキングが恐いので 6:30 には空港に向かう。あたりはまだ暗いので安全を考え、コロン広場のリムジンバスは避けてタクシーで 7:00 に空港に到着。ルフトハンザのカウンターに行くと今日のマドリッド→フランクフルトの便はエアスペインが代行しているようだ。チェックインしようとしたが全然英語が出てこない(爆)。思いっきり頭がスペイン語になってしまっていて英語とスペイン語がチャンポン状態となる(核爆)。

 財布を見るとまだ 2000pts ほど余っているので、カフェでミルクコーヒーと菓子パンを買って飛行機を眺めながら朝食。ふとつり銭の 1000pts 紙幣を見ると図柄はコルテスとピサロなのに気が付いた。おそらく彼らはスペインでは英雄なのだろう。彼らが中南米で行ったことはまさに侵略、略奪、搾取そのもの。所栓、勝てば官軍なのだ。戦争に「正義」などない。連合国側のイギリスだってフランスだって植民地を持っていたのだ。まさに勝った方が正義。もし日本が太平洋戦争で勝っていたら、今頃日本の紙幣には山本五十六と山下奉文あたりが登場していたことだろう(^^;

 おっと、また話がズレてしまった。搭乗予定時間が来たのでゲートに行ってみると肝心の飛行機がトラブルでディレイ(ーー;)。フランクフルト→東京便への乗り継ぎ時間が1時間30分しかないので、遅れるとかなり危ない(^^;。気は焦るが、こうなっては仕方がない。ここはスペインなのだ。運を天に任せ、結局飛行機は1時間ディレイで飛び立った。

 フランクフルトに着いた時には既に東京行き便の搭乗予定時間となっていた(^^;。EU出国の手続きをフランクフルトでしなくてはならないので、かなり焦る。出国自体は多分簡単だろうが、入国の時のように列が出来ていては東京便に乗り遅れてしまうかもしれないと大急ぎでトランスファーする。幸い、マドリッドからの便と東京便のゲートが近かったことと、出国のパスポートコントロールがガラガラだったこともあって、出国審査は瞬時に突破し何とか東京便に乗ることができた。やれやれ。

 東京便は予定より10分ほど遅れてフランクフルトを飛び立った。帰りは偏西風に乗れるので10時間半のフライト。ヨーロッパの午後に飛び立って日本の朝に着く便なので途中は仮眠となるのだが全然眠れない。せめて簡易寝台程度でも横になれれば熟睡できるんだが・・・(^^;。本当にエコノミー席で熟睡できる人が羨ましい(^^;。


3/30

 結局 7:30 に成田着。幸か不幸か帰国してしまった。特に申告する物もないので税関もフリーパス。税関の女の子が「ご苦労様でした」と笑顔で迎えてくれる。改めて日本のオネーチャンは本当にかわいいと思う(^^;(ちなみに「奇麗」と「かわいい」は違う)。大和撫子とは良くいったものである。やはり僕はセニョリータよりは大和撫子の方がいいや、と再確認しつつ家路についた。

 そんなこんなで12日間にわたって繰り広げてきたスペイン旅行もようやく幕を閉じた。自由旅行ということもあり、たとえ3度目であっても時間をロスしたり、文化や習慣、言語の差でストレスを感じたこともあったが、最終的には有意義な旅であったと思う。もしこれを読まれている方がいるならば、スペインに限らずヨーロッパは是非自由旅行をして欲しい。ツアーでは絶対に体験できないことが盛沢山だからだ。苦労したエピソードこそ、本当の想い出になる。若いうちは何事にも果敢にチャレンジして欲しいと願いつつ、スペイン紀行を終了したいと思う。