(Last update 01/19/98)
本格的なモービル端末として未だ人気の衰えない ThinkPad 220 ですが、乾電池での運用は手軽な反面、コスト面でかなり厳しいものがあります。そこでニッカド等の二次電池での運用がクローズアップされるのですが、巷には数々の二次電池が溢れており、新規ユーザーはどの電池を選んだものか迷ってしまうようです。
私は ThinkPad 220 購入以来、各種2次電池の RUNDOWN テスト(実稼動時間測定試験)を行っているため、ここにその結果を公開します。なおテスト機は
HD 換装を行っていますが標準機と差は無い筈です。
下記実験中、松下スーパーニッカドの超急速充電、および RIOS 純正急速充電器による各種2次電池の充電を行っていますが、これは完全にメーカーの保証外の使用法です。これによる発熱、発火、機器故障等が生じても私は一切の責任を負いません。追試は自由ですが、あくまで各自の自己責任において行って下さい。
| テスト機 | TP220-16MHz(純正メモリ 4M 増設)。HD は 340M に換装 |
| FDD | 未接続 |
| CPU モード | AUTO |
| バックライト | 小点灯 |
| PCMCIA | 電源 ON。ただしカードは未接続 |
| 内蔵シリアルポート | 電源 OFF |
| ディスプレイ OFF | 0分(=常時点灯) |
| システム電源 OFF | 0分 |
| HD 停止 | 1分 |
| POWER.EXE | 未使用 |
| 時間計測方法 | 電池で起動後、ATUOEXEC.BAT で RUNDOWN.EXE を実行 測定時の電池ボックスには「第3の端子」追加改造は行わず。 |
| 測定回数 | 1〜2回(^^; |
・各電池は充電前にリフレッシュを行った。
・充電に使用したのは、
| 1.秋月の超高速充電キット | 1000mA×1.5H |
| 2.RIOS の急速充電器 | 780mA×1.5H、参考文献による値 |
| 3.Skynie SC-306GC | 300mA×4H、ニッケル水素電池のみ使用 |
| 4.ニッカド用通常充電器 | 70mA×8H、ノーマルニッカドのみ使用 |
| 5.RIOS 製 TP220 内蔵充電ボード | ?mA×12H、松下スーパーニッカドのみ使用 |
| メーカー・形番 | タイプ | 容量 (mA/H) |
充電方法 (mA×H) |
稼動時間 (時間:分) |
充電時の発熱(注1) その他 |
| RIOS 純正ニッカド | ニッカド | 900 | 780×1.5 | 01:46 | 第3端子(注2)を絶縁 |
| 松下 P-3SPS | ニッカド | 1000 | ?×12 | 01:40 | |
| 〃 | 〃 | 〃 | 780×1.5 | 01:38 | 発熱あり |
| 〃 | 〃 | 〃 | 1000×1.5 | 01:36 | 発熱あり |
| 東芝 TH-3A | ニッケル水素 | 1300 | 750×1.5 | 01:34 | 発熱あり |
| GP 1200AH Green Charge | ニッケル水素 | 1200 | 300×4 | 01:33 | 旧タイプの Green Charge |
| RIOS 純正ニッカド | ニッカド | 900 | 1000×1.5 | 01:31 | |
| 東芝 TH-3A | ニッケル水素 | 1300 | 1000×1.5 | 01:30 | 発熱あり |
| 東芝 TH-3M | ニッケル水素 | 1200 | 300×4 | 01:29 | |
| RIOS 純正ニッカド | ニッカド | 900 | 780×1.5 | 01:26 | |
| 東芝 TH-3M | ニッケル水素 | 1200 | 1000×1.5 | 01:26 | |
| 日立 Cell Ace | ニッケル水素 | 1100 | 300×4 | 01:26 | |
| 東芝 TH-3M | ニッケル水素 | 1200 | 780×1.5 | 01:25 | かなり危険な発熱 |
| 日立 Cell Ace | ニッケル水素 | 1100 | 1000×1.5 | 01:21 | 発熱あり |
| GP 1200AAH Green Charge | ニッケル水素 | 1200 | 1000×1.5 | 01:19 | 旧タイプの Green Charge |
| GP 850AAK Sylva Charge | ニッカド | 850 | 1000×1.5 | 01:17 | |
| GP MR1000AA | ニッケル水素 | 1000 | 300×4 | 01:13 | |
| SAFT KR00.8 | ニッカド | 800 | 1000×1.5 | 01:09 | |
| GP MR1000AA | ニッケル水素 | 1000 | 1000×1.5 | 01:04 | |
| 標準ニッカド(富士通製) | ニッカド | 500 | 70×8 | 00:31 |
(注1)超急速充電においてはもともとある程度の発熱があるので、それ以上の発熱を「発熱あり」とした。
(注2)RIOS 純正ニッカド検出用の端子。これを絶縁すると稼動時間が伸びるがサスペンドに失敗する確率が上がる。
評判通り、松下のスーパーニッカドがかなりの高性能である事が実証された。ただし超急速充電時にはかなりの発熱があり、電池のいたみが懸念されるため、メーカー推奨通りの通常充電(100mA
以下での長時間充電)が望ましい。
一方、ニッケル水素では東芝製 1300mA/H が RIOS 純正ニッカドを凌ぐ好成績を収めた。低コストで急速充電をしたい場合には悪くないチョイスだろう。
矢印が第3の端子 |
一方、RIOS ニッカド+ RIOS急速充電器の組み合わせは高コストながら発熱もほとんど無く、「第3の端子」(左写真)を絶縁してサスペンド用の余力を絞り出す(^^;ことにより、全電池中で最長稼動時間が得られる点を高く評価したい。またいちいち充電器と電池ホルダーの間で電池を詰め替えなくてよい、という点も一見些細ではあるが実際の運用では非常に便利であることを付け加えておきたい。
なお「測定条件」にも示した通り、この実験では POWER.EXE を使用していないので、POWER.EXE
の常駐により稼動時間が若干伸びることが予想される。またこの RUNDOWN テストでは必ず1分毎に
HD アクセスを行うので、実際の使用条件下より過酷な条件で稼動時間を測定している点に留意されたい。
急速充電が不要ならスーパーニッカド、急速充電が必要なら RIOS 純正ニッカドかニッケル水素を。一番安心感があって運用がラクなのが
RIOS ニッカド+ RIOS 充電器。
BNN「モービルコンピューティング解体新書」(上写真)
P140
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Moble PC 97/5 号 |
東芝
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松下
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三洋
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ソフトバンク社 Mobile PC 97/5 号(上写真)に最新の各種単3型電池(含充電池)のテスト結果が掲載されている。詳細は同書に譲るとして、結果を要約すると充電池では東芝ニッケル水素
1300mA/h、松下スパニカ、三洋カドニカスーパー 1000mA/H(いずれも上写真)が好成績を収めている。