演奏の軌跡
レッスンの中で特に印象に残っている曲です
INDEX
1.愛の挨拶 エルガー
2.ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 28番 W・A・モーツァルト
3.G線上のアリア J.S.Bach
No.1
Salut d’amour 「愛の挨拶」 E.エルガー作曲
エルガーがまだ無名時代の1889年に、最愛の夫人への贈り物として作曲されたもの。原曲はピアノ曲ですが、オーケストラ版や様々な楽器に編曲されています。甘美な中にほのかな懐かしさを秘めた名曲です。
誰もが1度は聞いたことのある曲だけに、下手な演奏は出来ない恐ろしい曲です。表現方法が多彩なので演奏する側としても楽しいですが、一人悦に入っているとテンポ、アクセント、音程などの危険がいっぱいです。フラジオレットが決まったときは爽快の一言につきます。
私が初めて人前で演奏した曲です。あえて難易度の高い原曲(ホ長調)で演奏したのはこの曲に対する思い入れの強さでしょう。
No.2
Violin Sonata No.28 K.304 W・A・モーツァルト 作曲
マンハイムでの就職活動に失敗したモーツァルトはパリへ移りました。1778年に作曲されたこのソナタは、1777年以降書かれたヴァイオリンソナタの中で唯一、短調で書かれており異様な緊張感と暗さを漂わせています。
エチュード(練習曲)から初めてメジャーな曲に挑戦したときに選んだ曲ですが、しょっぱなからモーツァルトを選択したのはやはり大それたことだったようです。5・6ヶ月間にわたり挑戦しましたが、発表会に間に合わず、リベンジを誓いつつ中断してしまいました・・・・・・・
No.3
Air on the G String (G線上のアリア) J.S.バッハ作曲 ウィルヘルミ編曲
J.S.バッハ(1685-1750)が残した4曲の管弦楽組曲のうちの第3番.第2曲にあたるものです。19世紀の名ヴァイオリニスト、ウィルヘルミによってヴァイオリン独奏用に編曲されG線1本で演奏されることから「G線上のアリア」という名の名曲になりました。
非常に美しいその旋律は結婚式のBGMからテレビCMのBGMまで幅広く使用されています。
最初の「ミ」のロングトーンを美しく響かせられるかでそれ以後の曲の顔つきが決まってしまうという奏者にとっては恐ろしい曲でした。しかもG線のハイポジションは非常にとりづらく、せっかくの美しい旋律が悲鳴のような旋律に変わることもしばしば・・・・(汗)しかし、学んだことも多い曲であり美しい旋律もお気に入りです。オルガンと合奏できたら素敵だと思います。
2004年5月1日の発表会にて演奏しました。