前略、風が薫るような気持ちのいい朝は、寝ているのがもったいないような気がして、窓辺で大きく体を伸ばしてみました。
ちょうど去年の今ごろは、持病のせいで筋肉がよく痙攣をおこして、今みたいに体を伸ばそうものならわき腹の筋肉が攣ってひどいめにあったものでした。さいわい、病気の回復も順調で、この頃ではギターを弾く指の動きも滑らかになってきたようです。(といっても、相変わらず下手は下手ですけれどね)
ただ、甲状腺の炎症のために声帯に影響が来て、高い音域の声が出せなくなりました。普通にAのキーで唄っていた曲が唄えず、Gのキーで唄っています。それから、練習不足のせいですかね、声量がなくなってしまった。これはご近所にとっては幸いだったかもしれません……。昔は窓を閉めていても外に声が漏れていたらしいが、今は聞こえなくなったと妻が言っております。騒音公害の元にはなりたくないので、良かったかもしれませんが、すこし悲しいです。
暖かくなったらダイエットをしよう、と会社の保健婦さんと約束をしているのですが、そろそろ始めることになりそうです。どんなことをやるのかは、保健婦さんが考えてくれるそうですが、なるべく楽しく痩せたいですね。何でも去年は6人の生活習慣病の社員を更正させたそうですから、期待も大きいです。(人任せでどうするっていう気もあるんですけど)
春は園芸の季節です。僕も狭い庭での趣味の園芸をやっていますが、このところずーっと妻に任せきりでした。かりんやゆず、びわや柿など背の高い木の剪定だけはやっていました。これは、やはりいい実をたくさん実らせるには、剪定にコツがあって……、かなり大胆に枝をはらうことにしています。人の家の木では出来ないことですね、責任が持てません。これまでの実績もうまくいく年もあり、少ししか収穫できない年もありで、これでは剪定にコツがあるなどとは偉そうに言えませんね。
園芸というのも、凝ると奥が深いもので、土の作り方や肥料の配合、水のやり方までいろいろとノウハウが有りまして、我が家のように夫婦で世話をしていると、その辺の役割分担が難しいところです。
夫婦で1日に2度水やりをすると、折角の鉢花が根腐れで駄目になったり、肥料をやったと思っていたらやるのを忘れて翌年花が咲かなかったりと、いろいろな点で夫婦間の連絡が大切なものだと思います。
この辺は、子育てに通じるものがあり、やはり家族間の連絡がうまく行かないとどこかに負担が集中して、家庭内がギクシャクしてしまうようです。
僕も20年以上の経験でその辺はやっとわかってきましたが、これまでは家族にいろいろと迷惑をかけてきたと自覚しています。さいわいにして、多少の事件が起きはしましたが、子供たちももうすぐ自立して、自分たちの人生を歩き始めることでしょう。
僕は、我が家で咲いた実の種が育っていく、その道の途中で迷いがあるようなときは、的確な助言が出来る庭師になっていたいと思います。
2002年2月24日 アンクル・ハーリー亭主人