前略、一仏教徒の僕としてはクリスマスについてどうこう言える立場じゃないですけれど、カレンダーにもクリスマスの日が印刷してあることだし、少しくらいは思うところを述べておくことも無駄ではないと思います。(誰ですか、無駄無駄と言ってるのは)

 それほど偉そうに言うこともないのですが、クリスマスの経済効果がアメリカなみまでとはいかなくても、レストランやホテルはどこも予約で一杯になるし、ケーキは売れ、プレゼント用のおもちゃやアクセサリーのたぐいの売上も考えると、馬鹿にしたものでもありません。

 この頃、CDの売上も特定のアーティスト以外のアルバムが落ち目だそうですが、クリスマスアルバムだけは別物のようで、この季節になると売れるようです。三波春夫さんも生前にクリスマス音頭かなんかをリリースしておけば良かったのにと思います。(合掌)

 かく言う僕もクリスマスアルバムが「レコード・ディスク」の時代から10枚近くあるでしょうか、納戸のレコードラックに眠っているやつを、このときばかりは文字通り引っ張り出して食事や読書のBGMとして聞いています。

 一番聞くのは、ジョン・デンバーでしょうか、毎年欠かさず聞いています。それから2,3年前に買ったディズニーのクリスマスアルバム、猫の鳴き声で作ったクリスマスソングのアルバムなんかも毎年聞いているほうですね。ブルーグラスもクリスマスソングはたくさんあるのですが、これといってヒット曲は無く、スタンダードな曲をアレンジしている方が多いようです。雪の少ない地方の音楽だからでしょうか。クリスマス的な風景を歌いにくいところがあるのでしょうか。

 という理由でもないですが、クリスマスにはジョン・デンバーのカントリー・クリスマスソングを聞くことが多いです。「Silver Bells」など、いかにも「聖夜」というイメージの曲もありますが、僕の一押しの曲は「Please Daddy Don’t Get Drunk This Christmas」という、今年のクリスマスは酔っ払って帰らないで、パパ、といった意味の、だいぶ昔の日本のお父さんと変わらないお父さんが、アメリカにもいたのでしょうか、そんな歌です。

 この歌は、まったくのカントリーソングで、面白い歌詞が付いています。そのうち聞いてみてください。

このジョン・デンバーのクリスマスアルバムが僕は大変にお気に入りで、銀座のYAMAHAまでこのアルバムの譜面を買いに行ったくらいです。(但し、その譜面は現在行方不明なのですが……)

 今年のクリスマスイブは、現在子供が練習しているピアノ伴奏でクリスマスソングを唄おう、と思っていますが、弾ける曲に限りがあるようで、15分くらい盛り上がって終わるかもしれません。そのときのためにも、僕の譜面が出てくることを期待しています。ただ、僕だけが唄える歌ばかりなので、もっと盛り上がりには欠けるものがあるように危惧しています。

 話は変わりますが、日本ではクリスマスイブくらい鶏肉が消費される日はないでしょうね。我が家も毎年消費しています。今年は思いきって牛肉とか、イイダコ、太刀魚、らっきょ、納豆などを食べようかなと思いますが、家族の強い反対で実現は憲法改正並に難しいと思います。(当たり前か)

 今年はとにかくツリー用のもみの木が7月の日照りで枯れてしまい、部屋のデコレーションに今一つ派手さがありません。猫の「との」君も木にぶら下げた雪だるまなんかを猫パンチで落とすのを楽しみにしていたのに、かわいそう。その代わりツリーに寝床を奪われずに済みましたが。

 そういうわけで今年もクリスマスがやってきます。ボーナスをはたいて子供たちにプレゼントのひとつも奮発することにしましょうか。そうそう、もちろん愛する妻にも。(デヘヘヘヘ)

 皆さんも靴下を忘れずに。今夜は我が家でホームパーティーです。(誰が仏教徒やねん)

         2001年12月22日 アンクル・ハーリー亭主人

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2001.12.22掲載