前略、人の一生はまことに先々何が起きるかわからない、ということで財産整理(それほど無いけど)をしていたら、昔書いた楽譜が出てきました。ブルーグラス編は何度か披露した事があるのでご存知でしょうが、ポップス編も一緒に出てきました。例の「K子ちゃんの詩」は別として、未発表曲ばかりです。もっともその中の1曲は、現在の妻(現在も過去も1人しかいませんが)と遠距離交際中に声のラブレターの中で唄って聞かせました。若気の至りです。
僕が昔、レコードデビューを目指したのはこのポップス編が好評だったからですが、当時の自作曲には僕自身不完全燃焼気味の所が有り、そのためかその後少しも進展しませんでした。今回発掘した曲は結婚前の異常にエキサイトしていた時期でもあり、結構良い線行くんじゃないかと手前味噌ですがそう思います。ただ、自分で唄うには歌詞があまりにテンションが高く、恥ずかしいような気がします。
考えてみると、パソコンとCD−RWドライブが有れば、あとはCDも、ケースも、ラベルも自作、あるいは100円ショップで揃うんですね。問題はマスター音声のレコーディング環境だけです。伴奏は midiで作っても良いし、音源のミキシングは16chのソフトミキサー機能がパソコンについている、と。サウンドエフェクターが欲しいか、欲しいな。でも、それほどの障害ではない、と思うな。編曲も、難しいと言えば難しい、簡単と言えば簡単だし。
結局、最大の問題は歌手にあると、こう言わざるを得ません。どうしようかな、自分で唄うか、あはははは。でも、その前の伴奏を作るだけで10年くらいかかりそうな気もするな。小室君(等君もだが、哲也君のほうね)はやはりえらいと思うわな。昔で言うとリチャード・カーペンターなんかもあの、ローテクの頃に、やたら時間をかけてミキシングしたんだろうな。
まあ、楽観的に考えて、もし伴奏のファイルが完成したとして、どうするか。これを考えました。(よせば良いのに)
伴奏のファイルは、最終的にはPCM音源で再生可能な形が良いでしょうね。あとでいかようにも処理できるように各チャンネル毎に独立で作っておく。(ここまでで20年かかるような気もしますが)そんで、どっかディジタル音声用のスタジオを借りーの、エンジニアを雇いーので一挙にレコーディングする。僕が唄う、コーラス部も自分で唄う。制作費数百万円が一瞬で消費されていく。我ながら大胆な計画ですね。
まあ、冗談はこれくらいにして昔作った曲を1人静かに(静かな曲ではないが)部屋で弾き語りをしていたら、窓辺で寝ていた猫がとっとと逃げて行きました。げーじゅつが理解できない動物だな。というわけであまり大衆の支持は期待できないようなのでCD化およびプロモーションはしばらく延期する事になりました。(なんのこっちゃ)
旅、障害多く、休むところとて無し。人生、恥多くして、人、振り返る事勿れ。
空が青い時に雨を心配し、雨が降るときゃ風が吹く、こりゃこりゃ。
夢多き時を過ぎ、悩む心もすでに無し。人生、光陰の如く過ぎ去りき。
我に残る若き日の詩と律。あに嘆くべきや我が人生を。
それでは次回のキャンペーンのときにまた会いましょう、って何の事?
2001年6月16日 アンクル・ハーリー亭主人
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