前略、考えて見ると今の甲状腺機能低下症の症状はかなり以前から有ったんですね。思い付くままあげて行くと、
- 手が強張ってキーボードのミスタッチが多い=寒さのためと思っていた。
- 非常に寒がりになった(体温が低かった)=本当に寒い冬でしたからね。
- 体重が増えた=運動不足だったし、よく食べたからと思った。
- 歩くと足が痛くなる=疲労骨折もあったし……体重も増えたし。
- 動作が鈍くなった=太ったから。でも、この辺りからおかしいとは思ったんです。
- 本を読めなくなった=すぐに眠くなるし、腕も痛くなっていたので。
などなど、今年の1月の末頃から症状は始まっていたんです。
自分なりに原因を考えると、去年の夏頃から、日課だった庭いじりをしないで家の中ばかりにいたので体の中でどこかがアンバランスになったのかなと思ったりしています。また、職場が変わったためのストレスや仕事の忙しさにかまけて体のケアをしていなかった事もあるのでしょうか。
たまたま、去年の暮れに人間ドックに入って肝障害の疑いで再検査を何回か受けるうち、医師がホルモン異常に気付いたのが幸運でした。はじめは心不全で緊急入院かとも言われていましたが、念のため血液中の甲状腺ホルモン量を厳密に測定した結果、やっと病名が確定した訳です。その時はもう桜が咲く季節になっていて、子供たちは春休みなので、僕は妻の車で勤務先のそばまで車に乗せてもらえた、そのため足の負担もほとんど無くなり、休まずに仕事場に行く事が出来ました。
ですから、3月の初め頃の2週間ほどが寒さと足の痛みで一番辛かったのですが勤めを休む事も無く、今日までやって来れたと思います。薬を飲み初めてまだ2週間目なので、症状が緩和した部分も有りますが、まだほとんど回復しない、あるいは悪化している症状も有ります。それでも、先の見通しがたっているという事がどれほど気持ち的に楽なものか、これは病人になってみないと解らないだろうなあ。
病名がわかった時に、インターネットでいろいろ検索して、どんな病気か調べて見たんです。そうしたら見事に自分の症状と同じことが書いてある。治療法まで病院のホームページなどに載っている。この時ほどインターネットってすごいと思ったことは無かったです。病院の医師が説明をしてくれたのですが、それと同じことをもう僕はネットで知っている。ちょっと小気味良い感じでしたね。病状は結構深刻だったけど。
今の季節は本当に気持ちの良い季節で、いろいろな花が咲き、若葉のうす緑色がだんだん濃い緑に変わってゆくのを見ているだけで気持ちが晴れ晴れとしてきます。21世紀の始まりであるこの年に、いきなり病気のスタートとなり少し凹んでいる僕ですが、春をこれほど有り難い気持ちで迎えられたのもまんざら捨てたものじゃないかな、人生って勝ったとか負けたとかとはまた違った見方がありそうだなと気が付いた、そんな思いがわいて来ています。あとどのくらいで治るのかは見当もつきませんが、この病気を克服する自信を充分に持っていることを皆さんにご報告して、闘病記その2と致します。
2001年4月21日 アンクル・ハーリー亭主人