昨年、モルジブの無人島が売りに出されたので、買って、今年やっと家が建ちました。ホテル暮らしも飽きてきたので、近々に島に渡るつもりです。
セーシェルにも同じような物件が有ったのですが、あちらは海抜わずか1.4mしかないので、台風(こちらではサイクロンと呼ばれています)でも来ればすぐに床上浸水しそうで、結局モルジブにしました。もっともこちらも海抜3.5mが最高地点で、家を建てた辺りで3m有るか無いかです。大潮の満潮時には周囲2.4kmのこの島が半径200mほどになってしまうそうです。(うそだ)
そんな環境に身を置いて見ると、地球の温暖化防止の必要性をひときわ感じます。モルジブ共和国は大小数千の島からなり、5割が無人島、3割が個人所有の小さな島で、実際には17の大きな島に人々は暮らしています。(うそです)インドのムンバイからジェット機で2時間足らず、空港だけが立派な施設で、あとは香港島とマンハッタン島をたして14で割ったようなところです。(解りやすいでしょ)本当はバリ島が1番雰囲気的には似ているような気がします。
人々は、新宿歌舞伎町の客引きのようににこやかで、イギリス王室のように優雅な身のこなしです。ただ、時々日本人の観光客が来ると「シェンエン、シェンエン(千円と言っている)」と珊瑚で作ったみやげ物を売りつけるのが玉に傷ですが。
私はもうすっかり現地人に同化してしまって、誰もみやげ物を売りつけに寄って来なくなりました。今、この国で流行っているのが「ルービックキューブ」で、名人になると10秒ほどで完成したり、市松模様にしたり、色を混ぜたり出来るようです。(うそですが)
この国の1番の貴重品は真水で、2リットルのミネラルウオーターが1本、日本円にして800円ほどします。(うそ八百)とはいえ、水が貴重なのは本当で、海水から作っています。水を作る過程で出来るニガリをもらって、豆腐などを作ると結構いけます。ただ、赤道直下のため、冷やっこがたべているうちに湯豆腐になってしまうのが困りものです。
私が買った島は、本島から船で30分ほどかかりますが、自家用ヘリコプターで5分ほどで着きます。ただ駐機場が少ないので、最近違法駐機が問題になっていて、私が借りている駐機スペースにも最近、ハリソン・フォードやメグ・ライアンなど、どこの誰だか知りませんがおおっぴらに違法駐機するのが増えて困っています。対策として、この間デビット・カッパーフィールドがイリュージョンで使った、折りたたみ式飛行機をダミーで置いてあります。(セコいイリュージョンだったな)
問題はそれが置いて有るとヘリが着陸できないので、常にロープで降りて飛行機を折りたたむ必要が有ることですね。何のための駐機場か解らない状況では有ります。このために自衛隊に訓練入隊して、ヘリからロープで降りる訓練を2週間ほどやっていたためか、あたかもテロリストの来襲か思われ、モルジブ当局に3回ほど捕まりました。今もヘリは押収されたままなので、エンジンボートで通うことにしました。今度船底をガラスにして観光客相手に営業をしようかと思います。お近くにおいでの節は是非お寄り下さい。
2001年3月31日 アンクル・ハーリー亭主人