前略、今年に入ってから仕事で横浜のみなとみらい地区に行く事が多くなりました。「みなとみらい」は、港未来の変換忘れではないかとのご指摘があるやも知れませんが、正真正銘、町名が「みなとみらい」なのです。この地区に勤務する人たちの名刺の住所欄にはっきり書いてあります。

 今年になってなぜ、みなとみらいに行く用事が多くなった理由はと言えば、そこにクィーンズスクエアなる一大建造物が完成し(完成は3年前だそうです)、低層階はレストランやブティック、といったファッションタウン的様相なのですが、上層階にはいろいろなハイテクベンチャー系の会社が事務所を構えています。そして私は、その中にある企業に定期的に打ち合わせに訪れることになったからです。

 もともとこのみなとみらい地区は、横浜国際博覧会が1989年に開催されたかつての埋め立て地で、博覧会終了後更地に戻された後、現在のように景気が低迷状態であるのに負けず、少しずつ建造物が増えています。特に、桜木町駅前に立つランドマークタワーは雨の日などはビルの先端が雲の中に隠れるくらいで、最上階の展望フロアへ直通するエレベータ乗り場の前には、本日の視界0.5kmなどと表示してあります。1人千円のエレベータ料金を取るのだから、上に行って何も見えなかったでは済まないと、あらかじめことわっているらしいのですが、まあ親切ではあるのでしょう。

 クィーンズスクエアには桜木町駅から動く歩道に乗ってランドマークタワーの下まで行き、そこを通り過ぎればもうクィーンズスクエアですが、私の通うオフィスビル棟は、もっとも先に有るので、さらに10分ほど歩き、いったん1階に降り、(これは無料の)エレベータで目的の企業が入っている階まで行く、という複雑な経路です。初めて訪れる人は皆迷うので、最初に訪れた時には桜木町の駅まで迎えに来てもらいました。

 その企業はビルの東南の一角に有るのですが、窓には常にブラインドが降りています。一度理由を聞いてみたら外を見せてくれましたが、窓から50mほどの正面にコスモクロックという、これもヨコハマ名物の大観覧車が見えたのです。明るいうちは、観覧車に乗っている人まではっきり見えます。ほとんど若い男女の二人連れ。横浜博ではMAX6人乗ったのですが今は多少気を利かせているのでしょうか。

 それにしても、目の前に観覧車が廻る職場環境は、さすがに辛いものが有ります。ブラインドが必須アイテムのようでした。気を取り直して仕事に戻りましたが、外が暗くなると、今度はコスモクロックのネオンの光が、ブラインドの隙間から入り込んできて気が散ってしまいます。それからは、なるべく午前中に訪れる事にしました。

 横浜のプレイスポットも、風俗系の多い伊勢佐木町から、健全なナイトスポット?の多いみなとみらいに移行していくのでしょうね。娘たちが遊びに行くと言う時にも、なんとなくみなとみらいや山下公園、中華街に元町、とこの辺なら安心して出せると思います。

 クィーンズスクエアで一度道に迷ってみたいという方がおいでになりましたら、是非声をかけて下さい、一緒に道に迷いましょう。人生到る所に青山有り、です。(関係ないか)

  2000年12月16日 アンクル・ハーリー亭主人

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2000.12.16掲載