前略、暑さ寒さも彼岸までと言いますが、くそ熱かった今年の夏も、やっと終わりを告げたようです。夏の方は勝手に終わりを告げて居なくなれば良いので気楽でしょうが、急に涼しくなられた我々は風邪をひくやら、夏服を仕舞うやらで大変です。せめて1週間くらい前に「夏、終わります。」かなんか言ってくれれば気持ちの持ちようが違うのですが。(そうでもないか)
そんなわけで、秋は断りも無くやって来たのですが、冷えたせいでしょうか、足が肉離れを起こし、寝たきり状態です。猫は毛皮があってうらやましい、と「との」に言ったら、それはそれで悩みがあるにゃん。と言ったとか言わないとか。
ぼつぼつ庭の手入れも再開しないと、ジャングルのようになっていて、先日も近所の山田裕一さん(78)がうちの庭の中で道に迷い、懸命の捜索によって発見、奇跡の生還を果たしたばかりです。私も庭に入る時はGPSシステムによる現在位置測定装置(別名「との」)を携帯しています。
なにしろ昨年の暮れに紫陽花の枝を、株元から1本を残してすべて切り取ってしまったのですが、なかなか懲りない紫陽花で、今年は去年より以上に大きくなってしまい、つわぶきをはじめ、周辺の低木や宿根草に悪影響が出そうなのです。他にも「ハコネウツギ」や「ユスラウメ」など、当初の見込みより大きくなった木の剪定をする必要が有ります。中には僕の身長の倍ほどに育ってしまい、どうやって剪定したら良いのか困っています。テレビショッピングでやっている高枝切り鋏みなどを導入する必要がありそうです。
今年は庭木の手入れに最も重要な5月の連休に、不覚にも気管支炎をわずらったのに加え、7月の台風のために草花のたぐいがみんな被害を受けて、すっかりやる気を失っていました。そうは言っても放っておくとまた迷子の被害者が出て、社会的に糾弾されないとも限りませんので、涼しくなったのを幸い、一気に片付けて冬の剪定の時に新芽が出ているようにしなければなりません。しかし、足が使えないのではどうしようも無い、来週に延期することにしました。
思い起こせば1年前、この秋の剪定を真面目にやったおかげで今年はいろいろと収穫が有りました。花も台風が来るまではきれいに咲いていたのに(シクシク)。ということを思い出したので、今年も手後れにならないうちに切るべき枝は切っておく事に致しました。日本の金融機関も手後れにならないうちに取締役のうち3分の2は不要なので首を切ったらどうだろう、関係ないけど。
何年も庭の手入れをやっているとなんとなく手際が良くなって来て、ずいぶん太い枝も思い切ってきり、その方が翌年の花や実の付き方が良くなる事が解かりました。切った枝も以前はみんなごみに出していましたが、太いものは手ごろな長さに切って乾燥しておき、いざと言う時には薪として使えるように保存しています。
昨日も山陰地方で大きな地震が起きたように、この頃、各地で自然災害があります。その状況を見ると、被害を受けた時、初めの2、3日は自前で水や食料の他、燃料も必要だとあらためて思いました。我が家は比較的高台に有るので洪水の心配だけは有りませんが、逆に水などが止まる恐れが充分有ります。そのため、保存用の水は沢山有りますが、燃料の方は冬に被害に逢うと不足する恐れが有りますから、そういう意味でも、この季節の庭木の手入れは欠かせません。山田さん、もう迷わないでね。(まだ言ってる)
2000年10月7日 アンクル・ハーリー亭主人
追伸 山陰地方の地震の被害が少ないことを祈ります。