前略、あと4ヶ月足らずで21世紀になる訳ですが、特別な感慨は有りません。ご存知の通り、私は生まれた年が1952年ですので、20世紀をおおよそ半分近く生きてきたことになりますが、こちらもどうといって何も言う事は無いでしょう。20世紀から21世紀に変わっても、自分の身辺には何もダイナミックな変化はないし、極々卑小な生活人としての私には、歴史的なイベントと関わり合いが無いからでしょうか。
大体が、2000年といってもキリスト教者に意味が有るだけで、イスラム歴や太陰暦、日本には皇紀などというものも有る。仏教思想でも観音信仰や弥勒仏信仰で、年代を数える基準は違っていたように思います。たまたま、17から18世紀にかけて、スペイン、ポルトガル、オランダ、イギリスといったキリスト教国が世界を支配したがために現在、世界で西暦が採用されているだけではないでしょうか。13世紀のモンゴル帝国(元)や16世紀のチムール帝国などが、衰退せず、西ヨーロッパまでを版図に収めていたら、だいぶ事情が変わっていたと思っても不思議ではないでしょう。
まあ、歴史を語るのに、「たら」と「れば」は禁句だそうだから、これ以上何をか謂わんやだとは思いますが。
ところで、西暦2001年まであと100日余り、いろいろな人が何か特別な計画などを立てていることと思います。僕の場合は今年2000年が、結婚20周年、勤続25周年、長女の進学、年男、ジャイアンツの優勝(まだ未定だが)など、いろいろなイベントが有って、文字通り区切りの年になりました。まあ、この程度で区切りなのか、突っ込まれると対応に窮するわけですけれども。
西暦2000年問題の対応で仕事が大晦日から元旦まであり、今年の正月は結婚以来初めて親子4人だけで迎えました。そういう意味でも、2001年より2000年の方が僕には区切りの年になりそうです。仕事の方もIT革命の中で新しい技術の開発に日々励んでいるわけですから。いや、新しい技術と言うより、既存技術を使った新しいシステムの開発と言うべきでしょうか。
ところで、小生、今年4月で勤続25年になり、来年にはリフレッシュ休暇として、5日連続の休みを貰える事になりました。子供たちも大きくなったので、休みは妻と2人でどこかへ旅行に行こうかと思っています。まあ、外国も飽きたし(うそ)、特に行きたい所も無いので、国内でどこがいいかな、と考えているのですが、どこも観光地化がはなはだしく、是非とも行きたいと思う場所も無い。中には良い所もありますが、季節によって良い場所がいろいろとりますから。
一方、来年のいつ頃に休みが取れるかは、今後の仕事量と日程次第みたいな所があり、とても今から決められません。僕も妻も、独身時代には結構旅行をしているので、2人が行った事が無く、予算とスケジュールが合う場所で、良い場所を見つけたいと思っています。
4年前の勤続20年休暇の時は、家を探したりしていて、ゆっくりする暇が無かったので、今回は、ぜひとも温泉にでもつかって、名実共にリフレッシュ休暇にしたい、など贅沢なことを考えています。もっとも、土壇場で妻からキャンセルされたりしてね、ちょっと恐いように思う今日この頃ではあります。
まあ、いつもある程度の覚悟をしておけば、万一熟年離婚かなんかになっても、ショックが少ないでしょう。我が身を顧みて、いろいろな前科がない、潔白だとも言えないので本当に覚悟だけはしています。
2000年9月9日 アンクル・ハーリー亭主人