前略、あえて誤解を受ける事を恐れずに申し上げますが、僕は人格者です。もちろん僕は一介の市井の片隅に住む素浪人ですが、だからといって人格が至らないなどという指摘は当たらないと思います。むしろ、国会議員で無い、外交官で無い、大手ハム会社を経営していない、選挙管理委員会職員では無い、電子レンジでは無い、などの点で人格は高潔であると言えるでしょう。(上記職業に該当しても、人格が高潔ではないとは言ってない)

 素直に言って、梅園のまめかんと、うめむらのまめかんの味の違いはわかりませんが、カレーライスとオレンジジュースの違いはわかります。ラーメンの美味しさについても自分なりの基準がありますが、それを他人に強制しないだけの理性はあります。特に、ラーメンをおごってもらう時には基準についてうんぬんしないだけの度量は持っています。

 僕が人格者、という賞賛を受ける時も、決して否定しないだけの謙虚さを持っています。否定しても水掛け論になる事の方が多いだろうという意見が僕の周辺では大勢を占めているからです。(周辺5cm以内)

 次に、この事実を敷衍して行くと、何故僕がアメリカ大統領に当選しないのかという疑問に答えが出ます。理由はおそらく以下の点であろうと思量されます。

  1. 僕が民主党員でないこと。
  2. 僕が共和党員でないこと。
  3. 僕がアメリカ人でないこと。
  4. 妻と人前でキスできないこと。
  5. 僕が人格者であること。

などです。特に、4、5の理由が大きいと思われます。今まで多くの日本人がアメリカ大統領になることをこの理由で避けていたようです。

 その次の疑問点に、何故芸能界に進出しないのか、という声があります。(独り言など)この問題の解答は、おそらく以下の通りでしょう。

  1. 以前デビューしたのだが、世間に無視された。
  2. 世間に無視されるのでデビューしなかった。

いずれにしても、賢明な選択だったと言えるでしょう。この他にも、武田鉄也のような顔でも売れる事に不条理を感じた。山口百恵が引退してしまった。などが原因ではないか、と取り沙汰されています。

 以上のように、人格者にとって、この日本の国は生活する上で様々な困難と納税の義務があります。せめて、納税の方だけでも人格者に割り引き制度を導入すると、この世に人格者が増えるのではないかと思います。

 まあ、納税の方は100歩譲って払ったとして(現状は100歩譲っていないのに源泉徴収されている)、税金の使途があまりにも雑駁として不透明なことが不満です。NHKの視聴料などは、いちいち人間が徴収しないで、せこいホテルのTVのように、100円玉を入れないと見られないようにするなど、もっと公正な対応が望ましいところです。いっそのこと、だれもNHKを見られなくすれば公平だと思うのは僕だけでしょうか。

         2002年10月5日 アンクル・ハーリー亭主人

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2002.10.5掲載