日本列島・全国郷土玩具の旅

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----秋田県篇・第1回----

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秋田県の郷土玩具ガイド(掲載されていないもの、廃絶品を含みます)
小坂町:小坂人形。
能代:ベラボー凧。
秋田市:八橋人形。ベラボー凧。
角館町:イタヤ細工。押し絵雛。
本荘:御殿まり。
横手:中山人形。しんこ細工。ぼんでこ。造花。
稲川町:木地山系こけし。
皆瀬村:木地山系こけし。
湯沢:まなぐ凧。こけし。
「全国御殿まりコンクール」:本荘市と県の主催で、11月3日の祝日の前後に開催。
「湯沢市、凧揚げ大会」毎年3月第3日曜日。
     問い合わ先:湯沢市役所内物産協会:湯沢市佐竹町1-1 TEL 0183-73-2111

施設
秋田県立博物館: 秋田市金足鳰崎後山52・TEL 0188-73-4121
AKITAまるごとプラザ:秋田市中通2-3-8 アトリオン内・TEL 0188-36-7835
「AKITAまるごとプラザ」は県内の観光から物産のすべてを紹介するため平成元年にオープンした施設です。秋田駅前「アトリオン」1階。観光物産の展示や、観光情報検索コーナ、案内コーナーなどもあり、展示即売場には郷土玩具類もたくさん並んでいます。
参考情報リンク
美の国秋田ネット(秋田県公式ページ)
秋田まるごとガイド
秋田県物産振興会
Media-Akita

◆(註)記事中の制作者の記録は、1995年頃の調査資料ですので、ご了承下さい。

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八橋土人形
 ここの土人形は相当古くから作られていたようです。人形の歴史は、江戸後期、天明元年(1781)に京都伏見の人形師がこの地に移り住み、近くの川尻鍋子山 で土人形や日用雑貨を焼いたのが始まりとされています。その後、一時はとだえていましたが、文政年間(1818〜30)箱岡毘紗門天(現在の八橋運動公園のあたり) の住職が、京都の人形師の作った土人形から形を作って毘紗門天の祭礼に売り始めて復興させました。
 天保・弘化年間(1830〜48)頃は、北前船が秋田港に立ち寄り、京都の伏見人形も出回っていた形跡があって、それらを模して種々の土人形が作られたようです。
本庄の御殿まり
 本庄市の土産物店では、綺麗な「御殿まり」が見られます。この「まり」には特定の作者はなく、町の多くの女性が制作者です。
毎年、県と市の主催で「全国御殿まりコンクール」が、11月3日の祝日の前後に開催されます。
 本庄の御殿まりの発祥は、江戸時代の元和9年(1623)に六郷政乗が本庄城に入府した頃と推定されています。
問い合わせ先:本庄市役所商工課:本庄市字出戸町尾崎17 TEL:0184-24-3321

ベラボー凧
 秋田市と能代市には、ベラボーと呼ぶ凧があります。
 掲載の右が男、左の凧が女です。なんとなく妖怪じみた面白い図柄の凧です。
製作者記録:御法川克己:秋田市川尻みよし町17-15 TEL:0188-24-3832
製作者記録:北村長三郎:能代市日吉町7-3 TEL:0185-52-7978
秋田の木彫■昭和初期の風俗人形
 昭和初期には農民の工芸品の生産が奨励され、東北の各地で手工芸品が作られていました。青森・秋田・岩手などの山間の集落でも、このような風俗人形が彫られていました。

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(1996.06.01掲載/2000.08.13/2002.06.27/改訂)