【民芸館】全国郷土玩具バーチャルミュージアム


和歌山県篇(1)ー2

----WAKAYAMA----



和歌山の廃絶玩具
 和歌山県には、昭和初期から郷土玩具愛好家によって、古い郷土玩具を復元したものがいろいろありました。しかし、その多くは、復元作者の他界により再び廃絶となりました。
 前ページ掲載の「土馬」「田辺のめんこ(面子)」「船霊様」をはじめ、ここに収録した「三番叟」「首人形」、そのほか、「和歌山の豆人形」「道成寺みやげ」などが、復元されていましたが、いまはそれらも作られていません。




■復元されている和歌山の諸玩具
 「和歌山の諸玩具」としてここに収録した玩具は、現在、和歌山市の玉置寛氏により復元制作されているものです。また、これらの玩具も廃絶と復元を繰り返してきたものでした。
 しかし、玉置さんの場合は郷土玩具専門の製作者ではなく、趣味で作っていられるので、常に在庫があるとは限りません。もし入手を希望される場合は、前もって電話や郵便で連絡する必要があります。

玉置 寛:和歌山市和歌浦中3-1-37..Tel:0734-45-1437

紀州雛
 漆器の産地、海南市で紀州雛が作られています。和歌山市内の「和歌山県経済センター」や、海南市の「紀州漆器伝統産業会館」でも入手できます。
 この雛は、紀州漆器の技術をいかして、木地をロクロで挽き、漆塗の地に手描きで蒔絵を施し、男雛の衣装には「葵の紋」が描き込まれています。座り雛・立雛など大小20種ほどの形が制作されています。
 また、ここには収録できませんでしたが、同じ手法で「紀州達磨」が作られています。

(製作者)池島史朗:海南市船尾96..Tel:0734-82-3828


---和歌山県篇・第1回・終り---


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(1998.7.6掲載)