日本全国郷土玩具バーチャルミュージアム:民芸館:岩手県篇(2)



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鹿踊り
 南部地方の郷土芸能「鹿(しし)踊り」を木彫りにしたもので、昭和のはじめ頃から作られてきた玩具です。
 鹿(しし)踊りは、本来はこの地方の盆行事の一つでした。今は、花巻温泉の観光ショーにもなっています。
製作者記録:「木彫郷土人形製作所」内藤松子:花巻市御田屋町1-52 TEL: 0198-23-3561

花巻の首人形
 前ページ掲載の花巻人形を作っている店で、松岡工芸社(松岡シズ)では、同じ土人形で「首人形」を主に製作しています。
製作者記録(金ペコ・花巻の首人形):
  「松岡工芸社」松岡シズ):花巻市二枚橋南1-74 TEL: 0198-26-2628

忍びの駒
 【由来】:この「藁馬(わらうま)」は、古くから作られていたようで、花巻地方では縁結びの呪物であり、願いごとがある時は、夜に人知れず「藁馬」を懐にしのばせて近くの観音堂に詣で、思いがかなった時は、この馬を赤や黒の布で飾り鈴を付けて、お礼にお供えする風習があったそうです。
 なお、牡馬は口を開き、牝馬は少し小型で口を閉じています。
製作者記録(忍びの駒・鹿踊り・金ペコ・チャグチャグ馬):
  「小田島民芸所」小田島アサ:花巻市材木町10-20  TEL: 0198-23-4856

(参照ページ)全国郷土玩具マップ→「岩手」→「雫石民芸社・階 美栄子:雫石あねっこ。忍び駒」
俵牛
 古くから作られてきた張り子の牛で、これも先の金ペコと同様に南部藩の金鉱運搬を模したものです。この張り子は仙台張り子(宮城県)の流れをくむもので、首振り式。大小3種類があります。
虎舞(とらめぁこ)
 この地方で「虎舞(とらめぁこ)」といって、正月の悪魔払いに使う獅子頭えお、張り子にした玩具です。黒もあります。
製作者記録(俵牛・虎舞・次ページの「まどぶつ」):
 村上新太郎「郷土玩具製作所」:陸前高田市高田町字栃ケ浜 TEL: 0192-55-2306

陸前高田土人形■(廃絶)
 この地方で以前に作られていた、堤人形(宮城県)の流れをくむ土人形です。
町印(ちょうじるし)
 水沢市の日高神社の、「防火のお守り」としての授与品です。
 「町印」とは、4月22日に行われる「火防祭(かぼうさい)」先頭に立つ屋台の、大小二段の赤い球の間に町の名の印をした長方形の箱のことです。この箱は水槽を意味しています。そして上と下に付いている放射状の竹は水を表しています。
◆(註)記事中の制作者の記録は、1995年頃の調査資料ですので、ご了承下さい。

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(1996.05.01.掲載/2000.05.13/2002.06.25/改訂)