投げやり日記2003 VOL.5(通刊103)

2003/07/12:福井県敦賀市白木

  5月17日に手の浦に今年初のキスを釣りに行った。キスは居るには居るが小さくて、底にびっしり糸藻が生えているようだった。ついでに様子を見た白木は、糸藻こそなかったが、他の釣り場と同じく水温が低くキスはまだまだのようであった。
  6月18日に再度手の浦に行った。糸藻はかなり取れておりキスも他の釣り人に30.5cmが釣れたりして、そろそろこの辺りの大ギスも釣期インか?と思われた。そして前週には白木でバッチサイズが7本上がったとの情報も・・・・
 
 前週に行われた愛知協会の投げ釣り大会のこと。三保で竿を出したのだが、右横で釣っていた深津さんに59.5cmのマゴチが釣れ、左横で釣っていた加藤さんにも43cmのマゴチが釣れ上がったのを悔しい思いで見ていた。行けばかなりの確率でマゴチが狙えると思ったが、やっぱり私はキスが好き。11日の夜、会社から帰宅すると豊橋では月が顔を見せていたが、天気予報では梅雨の末期か?丹後半島から西の日本海に優勢な雨雲があり東に移動中。それでも、今後雨がザンザカと予想される若狭に向けて9時に家を出た。

  東名・名神を音羽・蒲郡ICから関ヶ原ICまで行き、そこから敦賀まで国道365号と8号を伝って走っていく。自宅から白木までは概ね200kmだが、エサ屋が反対方向にあるためエサ屋までの往復30kmが加算される。途中、小牧〜岐阜間で土砂降りの雨に遭い、前途不安な思いに駆られながらゆるゆると走っていく。白木の海水浴場奥の松林には午前1時過ぎに到着した。雨天とあって、大波止には誰も居ないようだ。海水浴場を囲う波止めにも人影無し。空一面の雲から雨が小止み無しに落ちてくるが、満月に近い月が雲の上にあるのだろう、辺りはほの暗く、海面はひっそりと静まり返っている。生きているのか死んでいるのか、もんじゅの影が不気味にそそり立っている。こんな夜中なのにパトロールカーがやって来てすぐにUターンして帰っていった。
  まだ水温が低く、夜中にキスが食ってくることはないだろうし、この雨空である。取りあえず三脚を目当ての岩の上にセットし、「日の出(雨で日の出は望めないが)の1時間くらい前から竿を出せばよかろうと、車の中で仮眠することにする。しかし、時折強く車の屋根を叩く雨の音と、ザーザーと激しく流れる滝のような音になかなか眠れない。こんな半島の先端に海に流れ出す川なんて有ったかしらん?

 眠れないながらも車内でじっと我慢の子。3時半に車から出て竿を用意する。雨は相変わらず止みそうもない。合羽を着込んで凌ぐのだが、雨で濡れるより吹き出る汗でシャツはぐっしょり。1本ずつ仕度できた竿から投げ込んでいく。エサはチロリ。天津釣りエサ店ではチロリを太いのと細いのに選別して売っており、店員は私の顔を見ると「細い方で良いですか?」と気を配ってくれたが、ハリが流線の13号と大きいので太めを買ってきた。2本は三脚に、もう1本は少し離れた左手の岩に立てかけた。2回手返しをしたが、エサも取られない状況に、「やはり明るくなってからでないと食ってこないな」と、しばらく車の中で雨宿りを決め込んだ。車の中からケミホタル3本ははっきり見えている。雨宿りの最中に、7人のグループがヘッドライトを点けて波止めの方へどかどかと歩いていった。釣り人?と思ったが釣り竿を持っているようでない。海水浴場側の内側を覗き込んでいたようだが、その内に波止め上から姿も消えていた(・_・?)ハテ
  少し明るさが増してきた。車の中からケミホタルを眺めていたら突然携帯がけたたましく鳴った。りさるあさんが「今からそっちへ行く」と言うので、すぐ近くにいるのかしらん?と思い、「何処からですか?」と言うと、「大津のコンビニから」と言う。大津からわざわざ来なくても・・・・「8時までしか居ませんよ」と言うと、「それだけ居れば十分です」と。竿を出している場所を説明して携帯を切った。

  車の中から見ていたケミホタルがずいぶん見にくくなった。雨もずいぶん小降りになってきたのでそろそろ真剣に釣りをしなくては。りさるあさんが来て何も釣れていないんじゃ様にならないし、どんな突っ込みを入れられるか分かったもんじゃない。投げて置いた竿を上げてみるとやっぱりチロリはそのままで帰ってくる。ザーザーという滝の正体は、波止めの外側に流れ込む小さな流れ込みに(ふだんは涸れて水は流れていない)最近の雨が地下水として蓄えきれなくなって流出しているのだろう。海水を押し出すようにかなりの勢いで海に流れ出ている。明るくなってきて、よくよく海面を見るとかなりの濁りが回っている。キスにはあまり良い状況ではないが、先週も同じ様な状況であったと勝手に推測し、期待して投げ返す。1本は流れ込みの先端付近に沈めて置いた。

  何も反応のない状態だ続いたが、ふと左の岩に立てかけて置いた竿に目をやると竿が横に倒れている。キスか?それともゴミが引っかかったのか?初めてのアタリ?にちょっと期待して、糸ふけを取った後にグイッと竿を煽ったら、重量感も何も感じないままフッと道糸が切れた。糸がふけた際に海中のシモリに道糸が引っかかっていたのか?3号の道糸ではシモリの多いポイントではさすがにきついのか?ちなみに、根掛かりは波止めの際まで引いてこない限り、さほどひどくはない。
  車に戻り、5号スプールに交換。同じ場所に投げ込んで、竿から離れようとしたらまた竿が倒された。当たってるよ〜。V(^0^) 慌てて竿を押さえ、糸ふけを取って少しあいだをおき、グイッと合わせたら今度は乗った。重量感からキスじゃない。上がってきたのはちょっと大きい塩焼きサイズのチャリコ。さっき糸が切れたのもこいつの仕業だったのか?ちょっともったいない感じ。チャリコは30cmは越えていると思ったが、メジャーも当てずにクーラーへ。
  チャリコに気をよくして、三脚から竿を引っ越ししてくることにした。1本移動し、2本目の滝の流れ込み先端に沈めて置いた竿を煽ったら、根掛かり?強引にぐりぐり巻き上げたら、海藻が切れたようにスーッと上がってきた。ぶら下がっているのが海藻のかたまりと思ったら、これが25cmもあるカサゴ。嬉しい外道である。さらに引っ越し先でウシノシタまで釣れて、クーラーの中が一気に賑やかになった。

  嬉しいジアイはあっと言う間に終わり、その後はフグ・フグ・フグのオンパレード。雨は小止み状態が続いて、しばらく降られる気配がないので、合羽を近くの岩の上に脱ぎ捨てた。6時前頃、松林の駐車スペースに車が一台滑り込んだようだが、まさか、りさるあさんがこんなに早く大津からやってくるとは思ってもいなく、気合いを竿先に集中。後ろに近づく足音に、フッと振り返るとにこにこしてりさるあさんが立っている。「久しぶり!」4年ぶりかしらん?再会するの。4年の歳月はお互い年を取ってみせる物だが、りさるあさんは「変わっていない」と言うより、若返ったように見えた。(最近の釣りサンデー誌に、隠岐のマダイ釣りで氏の活躍ぶりは紹介されているのでごらんになった方もいると思います)  車からは、氏の友人の”お隣釣り師”さんも降りてくる。お隣釣り師さんはトイレに向かわれた後、松林横の小さな砂浜(砂浜と呼べるほど綺麗な砂浜ではない。どちらかと言えば磯に近い)から投げ釣りを始められる。
  りさるあさんは、やって来るなりいきなりクーラーチェック。よかった!本命は居ないがおかずは恥ずかしくない物をキープできていて。「マダイはバッチあるんとちゃう?」と、クーラーのメジャーで計測すると30cmは優に越えている。あら〜、バッチに届いていたの? カサゴとウシノシタはいずれも寸たら。「キスの大きいのんを下の方に隠してるんじゃない?」と疑いの目でクーラーをさばくる。隠していませんよ〜。キスはこれから釣るんだから。

  大波止の方で大きいのを釣った実績のあるりさるあさんは、大波止の方に行きたいようでもあったが、私の近くで引き釣りを始められる。しばらくあちこち探っていたが、「生体反応が有りません」状態。お隣釣り師さんがキスをポロポロ釣っている状況に砂浜の方に移って行かれた。しばらくして、携帯が鳴り「Aランクを釣ったで〜、竿1本持ってこっちへ来たら?」とお呼びがかかる。私もフグしか釣れてこない状況に少々諦めモード。早速、他の仕掛を車の中に片付け、竿1本とクーラーを担いでりさるあさんの横に移動したが、すでにこちらもジアイが終わったのか?フグしか遊んでくれず、生エサもなくなったところで9時過ぎに納竿とした。



【ハンドル】しおまねき
【釣行日 】2003/07/12
[気象状況]雨
[ポイント]福井県敦賀市白木
[水温  ]?℃
[潮   ]中潮
[水況  ]濁っている
[タックル]サーフリーダー425EX-T+パワーエアロ4000他
[仕掛け ]誘導海藻天秤20号、モトス5号、ハリス4号、流線13号2本針
[餌   ]チロリ
[釣果  ]マダイ33.2cm、カサゴ25cm、ウシノシタ33.5cm