機種名 No Name
更新日 2024.08.13
概要
メーカー 日本通信機株式会社
製造年月 1970年代〜1980年代
特徴 130mm円形CRTを表示器としたアナログオシロスコープ。
大き目の筐体で、手持ちのビンテージ系オシロスコープの中では最も大きい機体のひとつ。
LEADERや菊水の大型機と違い横幅が広く安定性は高い。
また、ケースの固定にネジを一切使用せずナイラッチという留め具を使用しており、工具レスで内部にアクセスできる。
真空管は使用されていない。
全体的にアルミ材が多用されており、何となく手作り感がある。
型番が不明で、特定顧客向け、或いは試作品だろうか?
スペック 【垂直軸帯域】
 10 MHz (内部の基板にプリント)
【水平軸帯域】
 −
【入力チャンネル】
 2 ch
【X-Y表示】
 可
【Z入力】
 有り
構成部品 【CRT】
 130ARB1
【真空管】 計0個
 −
取説 無し
回路図 無し
初期状態
外観/内観 水平軸側の”TRIG LEVEL”ノブが無いが、このままでも操作できないことはない。
ナイラッチが1個、経年劣化で壊れている為、側面パネルがぐらついている。
内部は開口部が少ない割には汚れが多い。
動作 ファンクションジェネレータからの信号で波形表示を確認。
但し、若干焦点が甘いため線が太く見える。
又、同期が甘いのか波形が微妙に揺れる為、同期回路の部品に何らかの異常があるのかも。
付属品
清掃
作業内容 内部は、刷毛で埃を掃い、一部を水拭き。
外部は、マイペットで水拭き。
現状
内部 初期状態を維持
外部 初期状態を維持
動作 初期状態を維持
コメント ・機種名や銘版が無いため正体不明だが、正面パネル下に”NIHON TSUSHINKI CO., LTD”とある。調べると、日本通信機株式会社で現存している。
放送局など特定用途向けの製品を作っている会社であり、ナイラッチを使った工具レスのアクセスなど、特注品でユーザーメンテが当たり前の製品を作っている印象、なんとなくだが会社の色が出ている感じだ。
しかし、製品名や型番が無いというのはどうにも解せない。仮にこれが特注品だった場合、顧客が何か問い合わせる際に不便だろう。或いは社内専用だったとしても、図面の管理等で困るのではないだろうか。
修理
症状1 ナイラッチ交換 … 未対応
症状2 フォーカス不良 … 未対応
症状3 同期不良 … 未対応
利用
グラフィックス

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