機種名 KIKUSUI 536A
更新日 2025.01.24
概要
メーカー 菊水電子株式会社
製造年月 1967/8/1
特徴 556Aの3インチCRTバージョンと思われる。但し、正面パネルのデザインはシンメトリーではない。
ヤフオクに頻繁に出品されるのを見かけるので巷のタマ数は多いらしく、当時はよく売れた機種なのだろう。
スペック 【垂直軸帯域】
 DC 〜 1.5MHz
【水平軸帯域】
 2Hz 〜 500KHz (400KHzと記載された文書も見かけるが、500KHzは付属の取説からの値)
【入力チャンネル】
 1ch
【X-Y表示】
 可 (水平軸の外部入力を利用)
【Z入力】
 有り
構成部品 【CRT】
 3KP1(F)
【真空管】 計3個
 12AT7 … 中増幅率双3極管(高周波用) 垂直軸のプリアンプ?
 6AQ8 x2 … 双3極管(高周波用) 垂直軸,水平軸アンプ
取説 有り
付属品として青焼き有り
回路図 有り
初期状態
外観/内観 外観は汚れが少なく比較的きれい。但し、表示部のスケール板がベコベコになっている。
動作 電源を投入するとパイロットランプは点灯するが、輝線は表示されない。但し、操作部のSYNC SELECTのスライドスイッチをLINEとINTの中間に置くと、焦点の大きく外れたボンヤリした蛍光が表示される。
付属品 取扱説明書(回路図付き)
試験成績書
清掃
作業内容 内部は、刷毛で埃を掃い、一部の水拭き清掃を実施。
外部は、マジックリンにて拭き清掃を実施。
現状
内部
外部
動作 非正常
コメント ■本体は難アリだが、他に取説と回路図が付属する。(あと、試験成績書も。) これだけでも価値がある。しかも、印刷ではなく懐かしい青焼きだ。さすが1960年代、コピーといえば青焼きである。 特に回路図はありがたい。536Aの理解の助けになるし、他の菊水製オシロスコープを整備する際の参考にもなる。 因みに、試験成績書の日付は 1967.8.9 となっている。50年以上前だ。

■内部を清掃していて気が付いたのだが、後部の電源に近い大型で角型金属パッケージのペーパー(オイル)コンデンサが膨張している。回路図によるとトランス二次側の280V出力から1000Vへの昇圧回路を経てCRTに続く経路の、輝度調整VRの手前にあるコンデンサだった。表示の異常と関連が有るのかは判らないが、少なくとも膨張しているのはマズイだろう。交換が必要だ。
だが、このコンデンサが入手できるか。一般の通販サイトでは売ってないし、そもそも数十年前に製造が終息しているものだから、中古かデッドストック品しかない。 ヤフオクに二端子の似たものの出品(恐らくはデッドストック)はあるが、必要なのは三端子2素子入りというもの。二端子品を2個使えば良いのだが、いかんせん体積2倍なので取り付け場所の確保が難しい。しかもx2で結構なお値段。どうしたものか。
修理
症状1 ぼやけた揮線が表示される … 未対応
症状2
利用
グラフィックス

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