謎の天体
2013.11.22
[解説]
 アイソン彗星の観測・撮影中に見つけた謎の天体です。
 彗星のある東の方向を見ていて視線の外だったのだが、何故か南東側に気がいき、見るとそこに小さな雲がポツリ。こんなところに彗星? いや流星痕か? ラッキー!
 とっさに東に向けていた望遠鏡を南東側の小さな雲に。肉眼ではぼんやりしていて、でも夜空にくっきりとした妙な雲なのだが、写真で見ると明らかに変。こんなの見たことが無い。
 先端部が鋭く、そこから更に1本の筋状の構造も見える。この筋は徐々に分離していった。

 その後のネットの情報を総合すると、数日前にインドとアメリカの火星探査機が打ち上げられてた。これを打ち上げたロケットの残留液体燃料の放出かロケットの投棄(地球落下軌道への遷移)、又は探査機の軌道修正用アポジモーターの起動によるもの、とのことらしい。(続報があれば更新)
[観測ガイド]
 発生・発見直後から徐々に雲散霧消、既に消滅しました。
[撮影データ]
[上] 日時:2013年11月19日 04時55分〜 露出:15秒
[下] 日時:2013年11月19日 04時57分〜 露出: 5秒
場所:東京都西部(ベランダから) 天候:晴 気温:10℃
レンズ:BORG 101ED 架台:タカハシ NJP(PD-7)
カメラ:Nikon D5100 感度:400
ガイド方法:恒星時駆動([上]のみ) ピント:ライブビュー確認
[画像処理]
ソフトウェア:Adobe Photoshop CS2
処理:レベル補正,トーンカーブ補正 等

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