C型肝炎

C型肝炎ウイルスは、長らく非A非B肝炎と呼ばれてきた肝炎の原因として1989年にようやく発見されたウイルスです。

C型肝炎ウイルスは血液を介して感染するウイルスであり高率に慢性化を引き起こします。感染経路は昔の輸血、覚せい剤の注射、刺青などが知られていますが、経路を特定できない患者さんも多くいます。母児間感染、夫婦間感染はまれとされています。1989年以降日赤血液センターが肝炎予防のため供血者血液中のHBs抗原のスクリーニングに加え、HCV抗体とHBc抗体のスクリーニングを行うようになってから、輸血後肝炎の発生は減少しています。

自覚症状のなかで多いのは全身倦怠感、易疲労感であるが半数近くが無症状です。そのためC型肝炎発見の動機のほとんどが健康診断、人間ドック時に偶然血液検査で肝機能異常を発見されるケースです。

診断は肝炎ウイルス・マーカーと呼ばれる血液中のC型肝炎ウイルス抗体の測定を行います。この抗体が陽性であるとC型肝炎にかかっているか、あるいは過去にかかったことを示し、その場合C型肝炎そのものを検出するHCV−RNAの検査を行い陽性であった場合C型肝炎にかかっていると診断されます。

治療は現在ではインターフェロン療法が行われています。ウイルスの量とウイルスのタイプおよび肝障害の進展度によって治癒率はそれぞれ異なり、インターフェロン終了後C型肝炎が治癒したと考えられる症例は約30〜40%存在します。また、インターフェロンを使用しても、ウイルスが死滅することはないものの肝機能だけ正常化が続く不完全著効と言われる人たちが約20%存在します。しかし一方残りの人は残念ながらインターフェロンをやめると再び肝炎が活動性になってしまいます。

近年になって抗ウイルス剤である「リバビリン」との併用療法やペグインターフェロンといわれる持続性のインターフェロン製剤の有効性の報告が相次ぎ、著効率を改善する上で有力な治療法となりうることが期待されています。

いずれにせよC型肝炎は自然治癒することはなく、高率に肝硬変、肝細胞癌に進展します。そのためC型肝炎が判明した場合は、定期的な検査と治療が必要です。