VIBRAPOD インシュレーター

 

 マークレビンソンのDAコンバータ、No.36SLの足は少々硬いのと、置いてある場所の条件(サイドボードの上)があまりよろしくないので、振動遮断と4つの脚への重量均等分配のため、ソフトなインシュレーターで少し浮かそうと考えました。

 設置している場所が眼の高さに近いことからインシュレーターが結構見えるという事情もあり、DIY店で買った300円のゴム板ではちょっとみすぼらしいかな (というか、マークレビンソンに失礼かな) と思いまして、オーディオ専用の品を探して見ました。

 あれこれ探すうち、技術的合理性にうるさいわたしが妙に納得したのが、この米国製のインシュレーター、VIBRAPOD

 これがなぜ気に入ったかというと、加重別に数種類が用意されている点。

 振動遮断用なら、それは当たり前です。加重が5kgのカセットデッキでも50kgのパワーアンプでも、同じもので効果抜群なんてどう考えてもおかしい。加重が変われば共振周波数が変わるのですからねえ。

 No.36SLは11kgなので、4個で支えるなら Model-2 が最適ということなので、それを購入。4個入りで約3000円。これは実にリーズナブルです。その点も気に入ったポイント。

 実物はこんな感じのかなり柔らかなソフト・ビニール製。ま、4個で400円でも不思議はない品ではありますね(^^;;

 さっそくNo.36SLの下に入れてみました。本来の足と直径もそろっていて、デザイン的にもなかなかよろしい。No.36SL全体を手で下向きに押すと、ちょっとフワっとしていてよい感じ。振動もよく遮断しそうです。でもやわらかすぎて沈みすぎることもなく、たしかにちょうどよさそうな硬さです。重量別設定の威力でしょう。演奏中に天板に触ったときに感じる振動も確かに減りました。

  音はといえば、「低域がぐっと力強くなり・・・・」とか言いたくなりますが、ま、はっきり言って、期待した通りで、まったく変わりません。でも、これでいいのです。そのつもりでこのインシュレータを買ったのですから。この程度で音がどんどん変わったりしたら、外来振動で相当に音が劣化しているということですから、大きく変わったりしたら喜べません。音は変わらずに、外来振動に対する余裕マージンが増えたとわたしは理解しています。

 ま、そんなわけで、3000円でなんだか幸せになれたのでした。とにかく、300円のゴムにしないでよかった。

(2007年6月30日記)

 

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