名称 | 藤八拳・東八拳(とうはちけん) |
概要 |
狐拳を続けて出していき、連続して3回勝って勝ちとなる遊び方。
3回勝ったときに勝ちを宣言しないと1本取ったことにならない。
3すくみの拳は一般的に運の遊びであるが、3回続けて勝ちとすることにより競技性が高くなっている。 すなわち、手先だけのじゃんけんと違い、腕を使う狐拳を続けて打つために、 体の動きで相手の出方を読むことが出来るようになり、ゲーム性が高くなっている。 そのため、爆発的な人気を博し、大人の遊びとして、大正期頃まで一世を風靡した。
発生にはいくつかの説がある。
名前の方も、
文政八年、「東海道四谷怪談」という芝居で登場すると人気に火がついた。
次第に芸事化し、師匠が弟子を取って教えるようになった。
一門を名乗り、拳専用の名前を持ち、番付を作るなど相撲のような形式となり格式化されていった。
長く「藤八拳」と記していたが、東京では「東八拳」という表記に改められた。
昭和初期には久保田孫一が「東八拳道」を著した。
東八拳には3つの種類がある。 1.正拳(せいけん)
「ハッ、ハッ、ハッ」と掛け声を発し、その合間で拳を打ち、合間では拳の形を止めて打つ規則正しい拳。 拳と拳の合間で、余計な動作を入れてはいけない。 2.一本間拳(いっぽんまけん)
正拳で拳と拳の間に別な動作を入れても良いもの。拳と拳の合間で、別な形で待ってもよい。 3.軟拳(なんけん)
定期的な間でなく、動作が止まった時を以って拳を打ったと判断し、両者が同時に打った場合に勝敗を判定するという非常に難解な拳。 *東都東八拳技睦会は3種類行う。さくら会は正拳のみ。
1.双方正座して向き合い、両手を体の前で合わせる。(絞りと呼ぶ) 6.試合のときは行事が正しく3回連続して勝ったかを判定する。 7.正式な試合のときは3本勝負とし、2本先取した方が勝ちである。
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