「東金市・協働のまちづくりシンポジウム」における報告


まちづくりシンポジウム自体の報告はこちら(未作成)

旗揚げアンケート

(言葉での説明が上手くないのでいずれ皆でやってみましょ う)

一新塾でもアンケートに限らず、投票などでするけど、
例えば1〜5までの選択肢(誰に投票するか等)がある際に、
順々に
 1番目の選択肢がいいと思う人は手を挙げてください。→数を数える
 2番目の選択肢がいいと思う人は手を挙げてください。→数を数える。
 ・・・・・・・
とやると、周りを見渡したりして人に合わせたりする可能性が高く(とくにまちづくりなどでは 有力者や顔役の顔色を伺うなど)、本当の意思を反映できるかどうか不確実になる。

これでは、アンケートの意味がなくなってしまいます。

で、これを避ける方法として、
よくやるやり方は、目をつぶって手を挙げさせること等をしますが、
やはり全員が目を閉じたかどうかは完全ではないためやはり意図の反映には疑問が残りま す。
そこで、旗揚げアンケートが意味を持ちます。


やり方としては、具体例を挙げる為にシンポジウムでの旗揚げアンケートの例では、
五つの選択肢に対して、シンポジウムの資料など次の5種類の物を当てはめて、掲げて貰い ました。

@白紙(一枚ペラの片面印刷物の裏面)
A東金市都市計画書
B質問用紙
C手
D封筒
まあ、もともと番号札を配布しておけば済むことですが、急場の際にはあるものを利用しま しょう。


で、これらを一度に掲げさせます。
それを質問者が数えます。もちろん補助者がいるに越したことはありません。

そうすることで、他人の顔色を伺うことなく、意図を正確に掌握することが出来ます。
(ただし、事前談合しているとかテレパシー・読心力があるのならば何をやっても無意味です が(笑))
考えれば当たり前だけど、わたしは頭が足りないので感心しました。(笑)



アイスブレイク手法としての「アミーゴ」

まず、どういう情況でこの手法を使ったかからお話します。(なるべくイベントの報告になら ないようにしますが)
事例紹介の発表者が、シンポ会場に集まった50名近くの東金市民に対して、
なんと、座席を立ち会場内を活発に移動しつつ、ひとり一人が全員と「ア ミーゴ」と声を掛け合いながら握手していくことを要求したのです。

だれかと事前に話して一緒にきたのであれば別ですが、
多くの場合は知らない他人同士なわけですが、
協働のまちづくりというからには、なるべく多くの人と知り合りになり
対等の人間関係をつくらなければならず、そのための一手法としてやりますと言うことでし た。

当初、わたしは東金市民でもない為、「何でそんなことをせねばならんのだ」という思いで したが、
事実やってみると、赤の他人(しかも私は市外者)とはいえ(しかも私は市外者)、
握 手した人たちとは、 一瞬でも知り合いになれたと錯覚(但し終了後は私も含めてバラバラに帰っていますので錯 覚としておきます)できるものでした。

これは、発表者はアイスブレイクとは言いませんでしたが、
私はほとんどその効果 があると思いました。
すくなくともあるワークショップ(毎回)のはじめに実行すると、アイスブレイクの効果で、
そのあとのワークショップの進み具合がかなり上手くいくのではないかと考えます。

で、リーダーズキャンプとの比較に移りますが、

まず、

リーダーズキャンプとは

民主党本部青年局が主催する、
「21世紀のリーダーが集う1泊2日
「将来、政治家になりたい。」「社会のリーダーとして活躍したい。」
そんな志を持った20代・30代の社会人・学生が全国から集まり、互いに研鑚します。」
という趣旨のもの。

さて、キャンプの内容について論じません。
こちらは、民主党本部青年局スタッフがアイスブレイクをしますと宣言したものです。
方法は、自分の左右の人のどちらかの人と向き合おうというもの。
異文化コミュニケーションを認識しようというもので、
手順は、
@座席を離れ、全員で大きな輪を作る。
A自分の左右の人と、言葉は交わさず、目だけであなたに向かい合うと合図(?)する。(テレパシーでも使えってか?)
Bスタッフの合図の元、2回ジャンプ(トントン)し3回目(パッ)で向かい合おうとする相手の方に身体を90度まわす。
Cお互いが向き合えたら、コミュニケート出来たものとして上がり。

というかたちで、複数回くり返し、10人ぐらい(だったか)になるまで続けて商品をあげようとするもの。
ん、ということは勝ち抜き選?
これでは、プレゼント争奪戦に過ぎないものにしか思えない。

しかも、もともとはアイスブレイクつまり、お互いの緊張を和らげたり、
これから人間関係を円滑にしようとするために行うようなものですが、私の印象からは、
逆効果或いは効果が少ないと感じました。
つまり、両隣の人のうちどちらかは、向き合えないわけで、おそらくお互いにあまり良い気持ちはしないはず。
私自身そう感じ、向き合えなかったものの話しやすかったほうに謝ったりしてフォローしたが、
逆にそれでアイスブレイクにはなるがわずか一方だけの話である。

というわけで、
アイスブレイクといったキャンプの方には、わずか数人しか接触機会はないし、
さらに心の中に違和感が生じてしまう。
一方、シンポジウムの方は、最大限多くの人と接触できて、しかも握手をするといったスキンシップをすることで、
親近感をもたらすなど、例えは悪いが選挙のような握手戦術と同じ効果が得られる。
とまあ、ワークショップなどの経験のない(われわれもたった5回程度で大きな顔は出来ませんが)若手の発案なので、
私の参加したシンポの発表者(もう経験をつんでいるらしい60歳になろうとする人など)とは比較にならないのでしょうが、
このように明確に感じられたのは、いい経験でした。

「アミーゴ」とは、なに?

さて、まずこの「アミーゴ」の意味の詳細ですが、 もともとは、私が会員になった「NPO法人千葉まちづくりサポートセンター」(なったばっかり!!) (http://www.jca.apc.org/born/index.html)の支援を受けて千葉の商店街で実行している地域通貨「ピーナッツ」の 参加者同士の約束事のことです。 以下に、「ふれあい・支えあいのきっかけづくり 地域通貨マニュアル(さわやか福祉財団)」 から抜粋した当日の配布資料の中からさらに抜粋したものを示します。

「握手とアミーゴが伝えるぬくもり」

 ピーナッツの交換で忘れてはならないのが、この「アミーゴ」と握手です。「アミーゴ」はスペイン語の友達の意。仲良しに対する呼びかけの言葉です。もちろん、忙しい時などは臨機応変に対応すればいいのですが、この「アミーゴ」と握手には忘れかけていた人間関係を復活させる効用があります。 そして、これは案ずるよりも実行してみると、自然と腑に落ちるものです。 握手が昂じてハグ(hug=抱きしめる)することもありますが、この場合は相手の同意を得てからしないと、かえって相手の信用を失います。」

まあ、地域通貨の参加の仕方は省略しますが、 これを「東金市・協働のまちづくりシンポジウム」のアイスブレイクに使ったことで、 リーダーズキャンプでのアイスブレイクの手法との対比の上で、思うところを記しました。


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