今回は、仕事の都合で港区にきたついでに寄ってきました。
2つの展示室に分かれ、常設展示とさわれる展示があります。
まず、常設展は、伊皿子貝塚を中心に、縄文から平安前期までの出土物と、江戸時代の出土物や民具が展示されています。
今回のテーマ展示には、テーマ展13「江戸のあかりと暖房」で常設展示室の中央にあります。
ミニコーナーとして、ミニ・コーナー展26「森永家文書」(主に幕末・明治期)が収蔵資料として紹介されています。
さて、常設展示のほうは、西久保八幡貝塚と伊皿子貝塚の貝層の剥ぎ取り断面を中心に構成されています。
後者は、縄文後期の貝層の上に、弥生時代の周溝墓と古墳時代の周壕などが重なっており、それぞれの土器などの出土物を時代ごとに展示しています。
最終的に縄文後期から9世紀までの出土物が展示されており、墨書土器や須恵器もありました。
次に、さわれる展示ですが、これは面白い展示です。
一番目立つのが、ミンク鯨の全身骨格で、動物の骨や化石、土器、民具やつい最近まで(私のごく幼いころぐらいの)使われていたようなものもを、手にすることが出来ます。
2名の学芸員(ほんもの?)が待機しており質問に対応できる態勢が整っています。(私は帰社しなければならず話は聞いていない)
火・水・金・土の12時30分から4時30分までの間、開いているとのことです。
さて、このさわれる展示は、体験型の初歩段階としてぜひ他の博物館でも検討したほうがいいと思います。
どうせ、学芸員は自分の研究以外にもこのような手法を使って博物館活動の調査研究だけでなく、学習面でも積極的に活動するべきです。
と考えると、平日はこのペースでも良いとしても、日曜日・祝日は開館すべきではないでしょうか。
(もちろん来館者の数や勤務時間の関係でそうなったのでしょうけど、今後の博物館活動で日曜日にしまっているのはいかがなものか?)