02年5月8日港区立港郷土資料館訪問記

テーマ展13

展示会名:江戸のあかりと暖房
場所:港区立港郷土資料館
期間:平成13年12月15日(土)〜14年6月22日(土)

博物館情報

開館時間:午前9時から午後5時まで
休館日:日曜、祝日、毎月第3木曜日、年末年始、臨時休館、特別整理期間
観覧料金:無料

少し分野外なので、資料のの一部をそのまま抜粋します。


今回のテーマでは港区内の近世遺跡から出土した遺物の中から、あかりと暖房の道具を展示しました。
ともに火を扱う道具です。
火を扱う道具を総称して火具と呼び、火の用途によって、大まかに照明具・暖房具・喫煙具などに分類されます。
このうち、暖房具と照明具をご覧頂きます。
実際の用途のほかに、火をおこすための発火具、熱量を調節する管理具があります。
発火具と共に管理具も展示しました。

展示されたものは土器・陶器など遺跡での残りがよいもので、金属性・木製の腐食しやすいものはわずかです。
参考資料として、港資料館が所蔵する民具のうち、江戸時代にも使われていた金属製・木製の道具を若干展示しました。
また、さわれる展示室にも暖房具をはじめとする多くの火具がありますので、あわせてご覧下さい。



今回は、仕事の都合で港区にきたついでに寄ってきました。

2つの展示室に分かれ、常設展示とさわれる展示があります。
まず、常設展は、伊皿子貝塚を中心に、縄文から平安前期までの出土物と、江戸時代の出土物や民具が展示されています。
今回のテーマ展示には、テーマ展13「江戸のあかりと暖房」で常設展示室の中央にあります。
ミニコーナーとして、ミニ・コーナー展26「森永家文書」(主に幕末・明治期)が収蔵資料として紹介されています。
さて、常設展示のほうは、西久保八幡貝塚と伊皿子貝塚の貝層の剥ぎ取り断面を中心に構成されています。
後者は、縄文後期の貝層の上に、弥生時代の周溝墓と古墳時代の周壕などが重なっており、それぞれの土器などの出土物を時代ごとに展示しています。
最終的に縄文後期から9世紀までの出土物が展示されており、墨書土器や須恵器もありました。
次に、さわれる展示ですが、これは面白い展示です。
一番目立つのが、ミンク鯨の全身骨格で、動物の骨や化石、土器、民具やつい最近まで(私のごく幼いころぐらいの)使われていたようなものもを、手にすることが出来ます。
2名の学芸員(ほんもの?)が待機しており質問に対応できる態勢が整っています。(私は帰社しなければならず話は聞いていない)
火・水・金・土の12時30分から4時30分までの間、開いているとのことです。

さて、このさわれる展示は、体験型の初歩段階としてぜひ他の博物館でも検討したほうがいいと思います。
どうせ、学芸員は自分の研究以外にもこのような手法を使って博物館活動の調査研究だけでなく、学習面でも積極的に活動するべきです。
と考えると、平日はこのペースでも良いとしても、日曜日・祝日は開館すべきではないでしょうか。
(もちろん来館者の数や勤務時間の関係でそうなったのでしょうけど、今後の博物館活動で日曜日にしまっているのはいかがなものか?)



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