3月31日福島県立文化財センター白河館他訪問記

2月16日(土)
3月31日福島県立文化財センター白河館
平成13年度第3回企画展「新編陸奥国風土記」
を見に行きました。

展示会情報(すでに終了)

企画展:「新編陸奥国風土記」
期   間:2月2日(土)〜3月31日(日)まで
開館時間:午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料:無料

博物館正面から

企画展示の様子

ちょっと、強いインパクトはあまり感じられませんでした。
単に出土品を並べ、解説文をつけている昔の博物館の展示のように感じました。
おそらく、この展示自体は巡回する(次は福島県立博物館だったような?)ようですので県内各館のIT機材の都合からは仕方がないとは思いますが、
もう少しビジュアル的なものも多用した方がいいのではないでしょうか。

HPの平成13年度第3回企画展(収蔵資料展) 新編陸奥国風土記巻之一 白河郡を見てください。

常設展示の様子

よくある展示ではなく、道具と食に焦点を当てているような印象がある。
解説文章が、パソコン画面になっている。これは功罪半々ではないか。
新しいシステムであり やりようによっては更新作業が早かったりもっと音・画像等を増やすことが出来る反面、端末が
各時代ひとつしかない為、一人でしか見られない
(一般的な解説板であれば複数の人が同時に見られる。)
石器等を道具として復元してあり、それを自由にさわれるのはとてもいい。
ケース内の石斧などの重さを実感出来たのはいい体験になる。
また、体験活動室などには常時何人かを配置(ボランティア?)しており子供たちの指導がすぐ出来る状態のようで、
まさに体験型フィールドミュージアム(案内パンフレットより)を実践している。(HPの体験学習を参照)

以下にパンフレットから抜粋します。(上記の印象を書いてからパンフレットを読みました。)
「遺跡から学ぶ自然と人間のかかわり」をテーマに、県内の
遺跡から出土した土器や石器などを使い、時代ごとの食卓や台
所を復元展示しています。また、実際の出土品と復元品を使い、
石や木、鉄で作った道具を直接手にとって見ることが出来ます。
映像やIT機器を使って興味や理解が深められるよう配慮し、
一般の方々にも研究発表の場を設けて地域の歴史や文化財
と様々な形で触れ合うことが出来ます。

以上、「暮らし」をメインテーマとし、体験学習を主体としていこうとする期待の持てる博物館ですが、 一つ揚げ足を取れば、小中学校の体験学習としては充実しているが、生涯学習という面から見るともう少し中高齢者を対象(30、40台は子供と一緒についてこれるので除外)とした講座のようなものも充実させていくべきでしょう。


白河館にくる前に、「白河の関」跡に行って来ました。
10年以上昔に来たことがあるのですが、そのときの印象とは全く異なっていました。
当時はさびれた関所跡だけだった記憶があるのですが、
今は関跡の南側に白河関の森公園
案内板
が出来ており、白河の関が視覚的だけでなく、実際に復元された建物もあり、いにしえを体験できるいい公園になっていました。
ただ、ビジュアルハウスと呼ばれる施設があったのですが、中に入れなませんでした。名前のとおりCGを駆使した現代的なものを(体験型施設はしっかりしているので、ヴァーチャルに行き過ぎることはない)強く望みます。
さらに、福島県立文化財センター白河館と連携することと強く期待します。

案内板案内板


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