発議第13号「いじめ」根絶の抜本策を求める意見書について
発議案第13号
上記議案を別紙のとおり千葉県議会議会規則第14条の規定により提出します。
平成7年12月19日
千葉県議会議長 田中昭一様
提出者 千葉県議会議員 前田堅一郎
賛成者 千葉県議会議員 小柴玲子
同 渡辺素子
同 小松実
「いじめ」根絶の抜本策を求める意見書(案)
「いじめ」を原因とする、愛知県の中学生・大河内清輝君の自殺といういたま
しい事件から1年、最近も新潟県、千葉県で「いじめ」による自殺が相次ぐなど、
「いじめ」問題はいよいよ深刻の度を加えている。
ほんらい学校は、学ぶ喜びを知り、友情をはぐくむなど、子どもにとって
楽しいとこれであり、人間的自立を確かなものにするばであるはずであり、
そのために学校は社会の病理などに抵抗して子どもを守る防波堤でなければならない。
ところが、その学校が、教職員定数の不足をはじめとする教育条件の不十分
さ、学校指導要領にもとづく差別・選別教育と管理主義のいっそうの強化等、
現在の文教政策によって逆に子どものストレスや抑圧感を増幅させ、「いじめ」
の心理的要因を助長させる場になっていることは重大である。
よって政府においては、「いじめ」問題の責任を個々の子どもや親、教師の
問題に解消するような安易な論議を排し、教職員定数増など教育諸条件の抜本的
改善、学校にゆとりと潤いを取り戻すための学習指導要領の見直し、とりわけ
高校入試制度の改善等、「いじめ」根絶のための抜本策を講じるよう、つよく
要望する。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
平成7年12月
千葉県議会議長
内閣総理大臣 あて
文部大臣
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